“カメラと写真映像の情報発信イベント”が開幕
【CP+】パナソニック最新モデル「G2」/ソニーの“新コンセプトカメラ”/フジフイルム3Dカメラが4月にアップデート
■フジフイルム
新“FinePix”シリーズのラインナップが一斉に出そろった。スーパーCCDハニカムEXRを搭載した「Z700EXR」「F80EXR」は、ユニークな“ペット自動検出”機能をフィーチャーしている。ペットの犬や猫の顔を検出して、ピントや撮影条件を最適化するという機能。正面を向いた瞬間に、自動でシャッターを切ってくれる「ペットオートシャッター」も搭載する。会場には犬と猫のぬいぐるみが並べられ、その機能を確認することができた。動物はホンモノだけでなくぬいぐるみでもOKなのだそう。ちなみに本機能で正しく検出可能な犬猫の種類は、犬であればゴールデンレトリバーやチワワ、ビーグルなど23種類、猫はアメリカン・ショートヘア、アビジニアン、スコティッシュフォールドなど24種類と、“メジャーな品種”が中心であるとパネル上では紹介されていた。
高精細フジノン光学式30倍マニュアルズームレンズを搭載した「HS10」も、一般向けの展示会で初めてのお披露目とあり、多くの来場者を集めていた。本機では従来のジャイロセンサーによる縦回転(ピッチ方向)、横回転(ヨー方向)のブレ補正に加えて新たに垂直(上下シフト)、水平(左右シフト)、光軸回転(ロール方向)という計5方向の手ブレ補正を採用している。撮像素子は1/2.3型の裏面照射型CMOSセンサー、有効画素数は1030万画素。最速10コマ/秒の高速連写や最速1000コマ/秒のハイスピード動画撮影が行える。動画は1920×1080/30fps対応。動く被写体を高速連写して被写体の連続した動きを1枚の画像に合成する「動体キャッチ」や、パノラマ撮影機能なども搭載したシリーズのフラグシップ的な位置づけのモデルだ。
シリーズのもう一つのハイエンド機である、3Dの静止画・動画撮影に対応した「REAL 3D W1」も特設コーナーが設けられている。本機は昨年夏の発売以後も人気の高いモデルだが、カメラ本体とビューワー「REAL 3D V1」の他にも、3D対応のテレビやPC用モニター、プロジェクターなどでの表示デモをブースの各所で行い、3Dイメージングの魅力を訴求している。
本機での3D静止画撮影はこれまで「4対3」の画角でしか行えなかったが、4月に実施されるファームウェアアップデートで新たに「16対9」のサイズで静止画が撮れるようになることも明らかにされた。その他、無線LANを内蔵したSDカード型のメモリーカード「Eye-Fi」での3D静止画ファイルの読み込み対応や、動画共有サイトYouTubeへの3D動画アップロードと対応モニターによる3D表示など、技術展示も紹介されていた。
■カシオ
ブース展示のメインはEXILIMの最新ラインナップのタッチ&トライ。有効画素数約1010万の裏面照射CMOS、広角26mmからの光学20倍ズームレンズを搭載した「EX-FH25」、有効画素数約1010万の1/2.3型高速CMOSセンサーと光学10倍ズーム搭載の「EX-FH100」など、ニューモデルが一堂に並ぶ。タフネス&スマートをコンセプトにした“EXILIM G”「EX-G1」にも注目が集まる。
コンパクトカメラに関連した参考技術展示は、GPSとモーションセンサーをハイブリッドで活用した機能とサービスが提案されている。こちらの技術ではカメラにGPSと加速度・方位のセンサーを内蔵し、モニターに撮影者の現在地を表示したり、撮影ポイントまでの地図や距離を表示するというもの。もちろん撮影した画像にGPS情報を付加もできる。GPSだけでなくモーションセンサーも合わせて採用することで「GPSの電波を受信できない屋外では、加速センサーや方位センサーによりユーザーの移動を検知することで、屋内でおおよその位置情報を把握したり、ユーザーが動いていないと判断した場合はGPSをOFFにするなどバッテリー消費を抑えるという使い方もできるようになる(展示スタッフ)」という。
そのほかにもカシオ初のデジタルフォトフレーム「Digital Art Frame」のプロトタイプも参考出品されていた。モニターのサイズは10.2インチ。本機の特徴は、デジタルカメラの開発で得た画像合成技術“ダイナミックフォト”や、撮影画像にエフェクトを付ける機能などをデジタルフォトフレームに応用している点にある。カメラで撮影した画像をSDメモリーカード経由でフォトフレームに読み込み、画像にアーティスティックなエフェクトが加えられる。エフェクトは「水彩」「色鉛筆」「淡彩点描」「ゴシック油絵」「油絵」「パステル」「エアブラシ」「野獣派油絵」の8種類。高速連写で撮影した画像に連続してエフェクトを付けることもできる。またクロック機能やカレンダー機能に、ユーザーが撮影した写真を合成することも可能だ。
■リコー
ユニット交換式カメラシステムを採用したコンパクトカメラ「GXR」(関連ニュース)にハイライトがあてられている。先頃発表されたノイズリダクション機能と裏面照射型CMOSセンサーを搭載した光学10.7倍ズーム対応の「RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC」、新開発の28mm単焦点GR LENSを搭載した「GR LENS A12 28mm F2.5」の、2種の新ユニットも公開された。
ほかにも「GR DIGITAL III」、「CX3」など最新モデルのタッチ&トライも人気を集める。米ファッションブランド「STUSSY」(ステューシー)とのコラボレーションにより実現した「GR DIGITAL III×STUSSY」も一角に展示されている。
■HOYA ペンタックス
昨日発表されたばかりの中判デジタル一眼レフカメラ「645D」(関連ニュース)がお目見えし、大勢の来場者を集めている。本機のタッチ&トライコーナーには、プロやハイアマチュアのカメラマンを中心とした来場者が行列をつくっていた。またタッチ&トライコーナーにはデジタル一眼レフカメラ「K-7」の1,000台限定モデル“リミテッドシルバー”も並べられている。
コンパクトシリーズは26mmからの光学26倍ズームレンズを搭載した「OX90」、レトロなデザインが特徴的な「Optio I-10」、防水対応の「Optio W90」などが注目されていた。