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【Display2010】iPadと差別化を図る富士通の電子ペーパー/デジタルペンを使ったDNPの次世代プレゼンツール

公開日 2010/04/14 21:26 ファイル・ウェブ編集部
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本日4月14日から16日まで東京ビックサイトで開催されているフラットパネルディスプレイの総合展示会「Display 2010」。本項では電子ペーパーや次世代プレゼンツールなど3D以外の技術展示をしていたブースを紹介する。

富士通フロンテック

富士通フロンテックのブースには、電子ペーパー“FLEpia(フレッピア)”が展示されている。本機はカラー電子ペーパーを搭載した世界初の携帯情報端末として現在発売中のモデル。操作は付属のタッチペンか本体の操作キーで行う。無線LAN(IEEE802.11b/g)およびBluetooth(Ver2.0+EDR)をサポートしており、インターネット、メール機能なども利用できる。OSはWindows CE5.0。


FLEpia

FLEpiaのメニュー画面


ふれっぴ屋で電子書籍を直接購入できる
本機からの電子書籍購入も可能。メニュー画面の「電子書籍の購入」をクリックすると同社が運営するFLEpia専用電子書籍サイト「ふれっぴ屋」にアクセスし、購入したコンテンツを本機に挿入したSDカードに直接ダウンロードできる。現在約17万冊の電子書籍をラインナップしているという。ブンコビューア(XMDF形式)、T-Time(.book形式)、keyringPDF形式の3種類のビューアーを標準搭載しているが、そのうちkeyringPDF形式はDRMがかかっており、本機以外での閲覧は行えない。

FLEpiaは現在約10万円で販売しているが、同社担当者は「Kindleの価格は3〜4万円、iPadはWi-Fiモデルで5万円前後。今後は我々も低価格化を考えなければならない。薄くて軽量、長時間駆動といった持ち運びに便利な電子ペーパーの特長を訴求し、これらのデバイスとの差別化を図っていく」とFLEpiaの目指すべき方向性を語る。この言葉の通り、ブースには薄型化を図ったFLEpia試作機も展示されていた。


薄型化を図ったFLEpia試作機


大日本印刷の次世代プレゼンテーションツール

大日本印刷は同社開発のデジタルペンを中心にしたプレゼンテーションツールのデモを実施している。デジタルペンはドットパターンが印刷された専用紙の上で使用すると、ペン先端に内蔵するCCDカメラがドットを読み取り、手書きした文字を読み取ってリアルタイムにデジタル化するというもの。デジタル化されたデータは無線でPCに飛ばすことができる。通常の紙に対しては普通のボールペンと同様、インクで文字を書くこともできる。


DNPが提案する次世代プレゼンツールのデモ

デジタルペン。見た目は普通のペンと変わらない


液晶ディスプレイには専用フィルムがはられている

専用紙に印刷したプレゼン資料にデジタルペンで書き込んだ内容がホワイトボードと液晶ディスプレイに反映される
ブースには専用のフィルムを表面に貼ったディスプレイとボードが用意され、それぞれにPC内のプレゼンデータを出力。デジタルペンを通じて、紙、ディスプレイ、ホワイトボードの書き込みが同期する様子を体験することができる。複数同時アクセスにも対応しているほか、遠隔地間での操作にも対応しているという。

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