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質量はコイル型の約20分の1

NHKとフォスター電機、PU高分子膜を用いた超軽量スピーカーを開発

公開日 2010/05/21 19:41 ファイル・ウェブ編集部
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NHKとフォスター電機(株)は共同で、ポリウレタン高分子膜を用いた超軽量スピーカーを開発した。

ゴムと同等の弾性を持つポリウレタン高分子膜の両面に導電性を持つ高分子を塗布。これにより伸縮自在な電極を形成し、さらに電圧をかけることで膜を伸縮させて振動板を駆動する。コイルや磁石が不要のため、超軽量なスピーカーが可能になるという。

今回開発した様々な形状の試作品

超軽量スピーカーの構造図

試作した直径16cmの円形スピーカーは質量が約60gで、コイル型スピーカーの約20分の1となる。

また高分子膜の音響特性を補償する信号処理回路を付加することで、周波数帯域を広げ、80Hzから15kHzまでの再生が行えるという。

本技術は、振動板を円形だけでなく様々な形状にすることが可能な点も特徴で、スピーカーの形や大きさの自由度が高まる。

今後NHKでは、スーパーハイビジョンの22.2chマルチチャンネルシステムを家庭導入する際に有効な技術として、ダイナミックレンジの向上などさらなる高音質化を図る、としている。

なお本スピーカーは、5月27日から30日に開催されるNHK技研公開でも展示される。

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