通信速度は最速330Mbpsを目指す
UQ WiMAXサービス戦略発表会が開催 - インテルなど協力各社幹部も出席
発表会には、前述の通り協力各社より幹部が出席。自社とWiMAXとの関わりや今後の取り組みについて語った。
各社の中からは、Speed Wi-Fi用ルーターのメーカーを代表してNECアクセステクニカ(株)代表取締役執行役員社長の中村隆介氏が最初に登壇。「家庭でのブロードバンド環境が整ってくると、外でもブロードバンドを使いたいと思うのは自然な流れ。このような時代に、常時接続かつ本格的なモバイルブロードバンド環境をリーズナブルな価格で使えるWiMAXはまさに新たな時代を切り開くサービスだと思う」と語り、「モバイルブロードバンドを広めるお手伝いをしていきたい」とUQコミュニケーションズとの関係性を発展させていきたいと説明した。
その後は、インテル(株)代表取締役社長の吉田和正氏と、マイクロソフト(株)代表執行役の樋口泰行氏が登壇。UQコミュニケーションズの田中氏が進行役となってのスペシャルトークセッションを行った。
トークセッションでは、まず吉田氏が「1年でこれだけ早くネットワークが起ち上がった例は世界でもない」とWiMAXの成長速度を賞賛。「インテルでは“情報通信革命”を考えているが、WiMAXと一緒に仕事しているのは、その実現のための日本でのリーダーシップを構築していきたいからだ」とコメントする。
吉田氏は近未来のインターネットのビジョンを紹介。クラウドコンピューティングの発展などにより、2015年には現在より10億人以上の増加となる25億人がインターネットに接続するようになること、テレビや自動車、家電などでもインターネット接続対応機器が増え、全世界で100億台以上のデバイスがネットに繋がるようになるとコメントする。
そして、WiMAXを始めとする新技術の重要性が拡大していくだろうと語り、「今後のライフスタイルにとってWiMAXが大変重要な位置を占めると思っている」と述べた。
また、吉田氏はパソコン以外のデバイスについても言及。「今はパソコン、テレビ、車のインタフェースがバラバラでどうしても使いづらい。だが、クラウドが進めばブラウザーを組み込んで同じものを使うようにもできる。そういう世界が目の前にある。そのための技術が日本にある。そして例えばビデオカメラにWiMAXが付けば、そのままストリーミングできる」とクラウドコンピューティングの将来像を説明し、「そうした世界の構築を実現したい」とコメントした。
マイクロソフトの樋口氏は、「我が社としてもクラウド時代となって通信事業者さんは改めて重要なパートナーだ」と挨拶。「我々はクラウドというものに対して全社的に大きく舵を切っている。オンプレミスとクラウドの両方で、ソフトウェアがシームレスにつながっていくことを前提にソフト開発を行っているのが我々の戦略の特徴であり強み」と言葉を続け、「最先端のインフラを整備しているWiMAXとの連携は我々にとっても非常に重要になる」と語った。