「ドルビープロロジックIIz」にも対応
マランツ、ネットワークオーディオ対応の一体型AVアンプ2機種を発売
■上級機「SR7005」はDLNAに対応
「SR7005」はDLNA 1.5に準拠し、入力6系統(1系統はフロントドア内)/出力2系統のHDMI端子を装備。なお、HDMI出力の2系統は同時出力は行えず、「HDMI 1」と「HDMI 2」の切り替え式となる。
DLNA機能は、同時発表されたオーディオプレーヤー「NA7004」(関連ニュース)やCDレシーバー「M-CR603」(関連ニュース)同様に、ネットワークで接続したPCやNAS内の楽曲ファイルを再生可能。対応ファイルフォーマットはMP3/WMA/AAC/WAV/FLACで、FLACは96kHz/24ビットまで、それ以外のフォーマットは上限48kHzまでの音声に対応している。
デバイスクラスは、デジタルメディアプレーヤー(DMP)だけでなくデジタルメディアレンダラー(DMR)にも対応。これにより、iPodなどのデジタルメディアコントローラー(DMC)対応製品からの選曲操作などが行える。
そのほか、「Compatible with Windows 7」も取得しており、Windows Media Player 12からのリモート再生も可能。また、インターネットラジオの再生や、DLNAサーバー内のJPEGファイルの表示、Flickerの閲覧などもできる。
ファームウェアのアップデートはインターネット経由で行える。新しいファームウェアがリリースされるとメニュー画面に通知メッセージを表示する。
また、同社独自のiPod touch/iPhone用アプリ「Wizz App」によるコントロールにも、9月末に実施するファームウェアアップデートによって対応予定。ボリューム、入力切り替え、サラウンドモードの選択などの基本操作が同アプリから行える。
さらに、同アプリではDLNAサーバー内のコンテンツのブラウズやインターネットラジオの選局も可能。マランツリモートバス(RC-5)で接続された同社製BDプレーヤーやCDプレーヤーを操作することもできる。
そのほか、インターネットブラウザによるリモートコントロールも可能。Windows 7搭載パソコンではLLTD(Link Layer Topology Discovery)によってPCが自動的に本機を認識するため、IPアドレスの入力が不要だ。
■高音質化への配慮も充実 - デザイン面ではデュアルディスプレイを採用
独自の高速電圧増幅モジュール「HDAM」を採用した電流帰還型プリアンプ回路を搭載。また、7ch全てに実用最大出力195W(6Ω)のディクリート・パワーアンプを搭載したことにより歪みを低減し、S/N比を向上させた。
加えて、パワーアンプでは7つのパワーアンプを1つのヒートシンクへ一列にマウントするインライン配置を採用。これによりチャンネル間のばらつきを抑え、つながりの良いサラウンド再生を実現したとしている。また、大型EIコアトランスと大容量ブロックコンデンサーの採用、および回路の低インピーダンス化、最短化により、大出力時にも余裕のある電源供給を実現。5ch駆動時においても定格出力の70%以上を出力することができる。
そのほか、全ての音声信号に有効なクロック・ジッター・リダクション回路を搭載。オーディオDSPの直前で、A/D変換されたアナログ入力信号を含むデジタル処理される全ての音声信号のジッターを低減するという。
また「Audyssey DSX」にも対応。フロントワイドチャンネルまたはフロントハイトチャンネルのいずれかを5.1chに追加することができる。
デザイン面では、「M-1」デザインに加えて、往年の銘記として人気の高いモノラルパワーアンプ「Model9」のパワーメーターをモチーフにした円形ディスプレイを装備。その周囲にはブルーのイルミネーションをあしらい、フロントドア内部には入力信号のフォーマットなどより詳細な情報を表示するサブディスプレイも装備している。
■自動音場補正やGUIにも上位機ならではの優位性
自動音場補正機能は、最大8ポジションで測定を行うことで、より精度の高い補正が可能な「Audyssey MultEQ XT」を搭載。スピーカーの距離やレベル、極性、サブウーファーのクロスオーバー周波数を自動設定する。また、スピーカーと部屋の音響特性を測定し、ルームアコースティックの最適化も行う。さらに、マニュアルで、9バンドのグライコを調整することもできる。
そのほか、音量レベルの自動補正機能「Audyssey Dynamic Volume」と、低音量時にも自然な聞こえ方に調整する「Audyssey Dynamic EQ」も搭載している。
GUIは、再生中の映像にメニュー画面を重ねて表示できるオーバーレイのものを採用。マルチゾーン機能では、ZONE2に映像を、ZONE3に音声を配信することができる。
端子類では、フロントハイト、フロントワイドスピーカー専用端子を含む11ch分のスピーカー端子を装備。フロントハイトを使用しない場合には、フロントA/B接続で2系統のフロントスピーカーを使い分けることもできる。
また、コンポーネント端子は4入力/2出力を装備。2出力端子はZONE2出力にもアサインできる。そのほか、MMカートリッジ対応フォノ入力も搭載している。
リモコンは、液晶ディスプレイとバックライトを搭載した学習機能付きのものを付属。約160個のリモコンコードを学習/記憶することができるほか、マクロ機能も備えている。また、リモコンの側面にはバックライトボタンを搭載し、同ボタンを押すと全ての操作ボタンが2秒間点灯する。そのほか、本機にはBluetoothアクセサリー「RX101」も付属する。
■「SR5005」にも充実の機能
「SR5005」は、4入力/1出力のHDMI端子を装備。実用最大出力180W(6Ω)の7chディスクリートパワーアンプを搭載している。なお、パワーアンプは「SR7005」同様にインライン配置や大型EIコアトランス、大容量ブロックコンデンサーを採用している。
自動音場補正機能は「Audyssey MultEQ」を搭載。「Audyssey Dynamic Volume」と「Audyssey Dynamic EQ」も搭載している。
スピーカー端子は、フロントハイトスピーカー専用のものを含む9ch分を装備。ロントハイトを使用しない場合には、フロントA/B接続で2系統のフロントスピーカーを使い分けることもできる。
そのほか、コンポーネント端子は3入力/1出力を装備している。
GUIは、設定メニューをテレビ画面などに表示するオン・スクリーン・ディスプレイ機能を搭載。本体、またはリモコンのカーソルキーとENTERボタンによって操作できる。
本体デザインは、「M-1」デザインのほかフロントドアを採用したシンプルかつスタイリッシュなものを採用。ドアの素材には、フロントパネルと同じヘアライン仕上げのアルミを用いてフロントパネルとの一体感を高めている。
リモコンは、バックライトを搭載した学習機能付きのものを付属。リモコンにはディスプレイは搭載されていないが、「SR7005」のものと同様に約160個のリモコンコードを学習/記憶することができるほか、マクロ機能も備えている。
そのほか、製品自体は付属しないが、Bluetoothアクセサリー「RX101」用のM-XPortも搭載している。
【問い合わせ先】
お客様ご相談センター
TEL/03-3719-3481
関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドMARANTZ
- 型番SR7005
- 発売日2010年9月21日
- 価格¥199,500(税込)
【SPEC】●主な出入力端子:HDMI入力6/出力2、コンポーネント入力4/出力2、コンポジット入力5/出力2、同軸デジタル入力2、光デジタル入力3/出力1、アナログ音声入力7/出力4、アナログ音声入力(7.1ch)入力1、プリ出力(7.1ch)1、USB入力1 ●定格出力(8Ω/20Hz-20kHz/0.08%THD):125W×7 ●実用最大出力(6Ω/1kHz/JEITA):195W×7 ●入力感度/入力インピーダンス:200mV/47kΩ ●S/N比:96dB ●外形寸法:440W×187H×406Dmm ●質量:13kg
- ジャンルAVアンプ
- ブランドMARANTZ
- 型番SR5005
- 発売日2010年9月21日
- 価格¥92,400(税込)
【SPEC】●主な出入力端子:HDMI入力4/出力1、コンポーネント入力3/出力1、S映像入力5/出力2、コンポジット入力5/出力2、同軸デジタル入力2、光デジタル入力3/出力1、アナログ音声入力6/出力2、アナログ音声入力(7.1ch)入力1、プリ出力(7.1ch)1、USB入力1 ●定格出力(8Ω/20Hz-20kHz/0.08%THD):100W×7 ●実用最大出力(6Ω/1kHz/JEITA):180W×7 ●入力感度/入力インピーダンス:165mV/50kΩ ●S/N比:98dB ●外形寸法:440W×161H×389Dmm ●質量:11.6kg