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「グラスレス3D」や「CELL REGZA」のシアタールームも

東芝、CEATEC JAPANのブースをいち早く公開 − 裸眼3Dは「56V型ディスプレイ」や「ノートPC」の試作機も出展

公開日 2010/10/04 23:07 ファイル・ウェブ編集部
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(株)東芝は4日、「グラスレス3Dテレビ」や「Regza Apps Connect」の発表に合わせ、5日から公開されるCEATEC JAPAN 2010の同社ブースを開放した。会場では56V型ディスプレイやノートPCなど裸眼3Dの試作機によるデモも行われている。

「グラスレス3D」シアタールーム


グラスレス3Dに関連する映像デモが体験できるシアターコーナー
会場に特設された「グラスレス3D」のシアタールームでは、4日に発表のあった「グラスレス3Dレグザ」の“GL1シリーズ”「20GL1」「12GL1」が視聴できる(関連ニュース)。20V型、12V型それぞれ3台ずつのデモ機が設けられており、グラスレス3Dの映像を確かめることができる。会場は相当の混雑が予想されるので、足を運ばれる予定のある方は早めにチェックしたほうが良さそうだ。

“GL1シリーズ”「20GL1」

「12GL1」

同シアタールームには同社の裸眼3D技術を応用したアプリケーションの事例として、56V型のグラスレス3D技術を搭載したディスプレイや、ノートPCも展示されている。56V型のディスプレイは4K2K相当の表示に対応しており、6視差映像をリアルタイムに生成し、インテグラルイメージング方式とレンチキュラーシートを組み合わせたグラスレス3D専用LED液晶パネルを搭載することで裸眼3D映像の表示を実現している。本展示内容の詳細については別項でお伝えするが、展示説明員によれば、今回の展示は裸眼3D技術の参考展示であり、56V型モデルの商品化の計画については今のところ未定であるということだ。

56V型のグラスレス3D技術を搭載したディスプレイの試作機

裸眼3D対応のノートPC。小画面に3D映像を部分的に表示できる

裸眼3D対応のノートPCも参考展示されている。本機のディスプレイ部は画面全体に裸眼3D映像を表示したり、一部だけを3Dにできる機能がデモされている。本機能はディスプレイ部に特殊レンズを配置し、液晶レンズ偏光切り替え層を設けることにより実現しているという。デモ機ではWebサイトを3Dで表示しながら、小画面で裸眼3Dの動画を表示するという用途が紹介されている。小画面のサイズを大小と変更したり、表示位置を上下に移動させながら裸眼3D映像を表示し続けることができ、デモでは小画面を移動させた際の表示も遅延なく実現していた。本機については2011年中の商品化に向けた開発が進められている。

メガネありの3D再生に対応するノートPC「TX/98MBL」も展示

ノートPCの全モデルを一斉に展示


「CELL REGZA」シアタールーム

“CELL REGZA”シリーズの3D対応新モデル「55X2」のデモが体験できるシアタールームも設けられた。ここでは「CELLレグザ3D超解像技術」や「CELLレグザ2D3D変換」などの、「55X2」が誇る3D再生の高画質技術を視聴することができる。7月に製品を発表した当時より(関連ニュース)、発売を間近に控え、展示説明員も「画質にはさらに磨きがかかっている」という映像に注目だ。

CELL REGZA「55X2」の高画質3Dも体験できる

2D/3Dリアルタイム変換のデモコーナー

このほか、液晶テレビ“LED REGZA”シリーズは、7月に発表された3D対応のZG1/F1シリーズも展示されている(関連ニュース)。

ZG1シリーズはRD-X10との組み合わせでBDディスク再生の映像を紹介している

ZG1シリーズはZ1シリーズをベースに、240Hz/4倍速駆動対応のパネルを搭載するなど、高画質3D表示のための機能が追加されている。全機種が1,920×1,080画素のフルHD IPS クリアパネルを搭載。白色LEDによるエッジライト方式を採用しており、バックライトエリアコントロールシステムも搭載する。外付けのUSB HDD、およびLAN HDDへの録画機能も備える。今回のCEATEC会場では、“REGZAブルーレイ”「RD-X10」で再生するBDディスクの映像によりZG1の画質を確認できる。展示説明員によれば、今回のイベントでの出展が「ZG1の完成機の映像が初めてご覧いただける機会」になるそうだ。


Jacob Jensen Design社とのデザインコラボモデル「F1シリーズ」
F1シリーズはパネル部奥行き29mmというスリムなデザインを実現した3Dモデル。プロダクトデザインはJacob Jensen Design社とのコラボレーションによるものだ。240Hz/4倍速駆動のVA方式による1,920×1,080画素フルHD クリアパネルを搭載。バックライトエリアコントロール対応の白色LEDエッジライトシステムを採用する。録画機能は外付けUSB HDDに対応する。


「Regza Apps Connect」が実現する新しいTVライフ

グラスレス3Dテレビとともに、今年の東芝ブースのもう一つの“目玉”である「Regza Apps Connect」(関連ニュース)も体験展示を多数用意している。今回はiPhone/iPadによる「RZコマンダー」の操作感が体験できるほか、開発中のAndroid OS版、Windows版の「RZコマンダー」を搭載したノートPC、タブレットPCによる紹介も行われている。

「Regza Apps Connect」の魅力を体験できる

なお、今回Android OS版の「RZコマンダー」をインストールしてデモを行っているタブレットPCは、同社がIFA2010で発表したAndroid OS 2.2を搭載した「FOLIO 100」だ(関連ニュース)。

ヨーロッパで発売を控えるタブレットPC「FOLIO 100」を参考出品

「Toshiba Book Place」のサービスも参考出展している

本機は奥行き14mm、重さ760gのコンパクトサイズを実現。低消費電力性能を特徴のひとつにする、NVIDIAの統合型プロセッサ「Tegra 2」を採用し、7時間連続駆動を実現している。HDMI/WiFi/Bluetooth/3G通信をサポートし、1.3メガピクセルのウェブカメラも内蔵。10.1インチの液晶パネルはマルチタッチ操作に対応しており、フルFLASH対応のウェブ閲覧が行える。SDメモリーカードスロットも装備している。動画再生は東芝が自社開発したソフトウェアプレーヤーで楽しめる。本機を使ったデモは、他にも電子書籍リーダーとしてのサービスモデルを紹介するコーナーが設けられ、MAGASTOREや東芝が北米市場で立ち上げた電子書籍のストア「Toshiba Book Place」のサービスが紹介されている。

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