「トロン:レガシー」とのコラボヘッドホンなど
【CES】モンスター、最新ヘッドホンやHDMIケーブルなどを発表 − 多角的な製品を展開
ヒップホップアーティストDr.Dre氏をはじめとしたミュージシャンとのコラボレーションモデルで日本でも高い支持を獲得しているモンスターは、2011 international CESのプレスカンファレンスにて、最新ヘッドホン、HDMIケーブルをはじめとした多くの新製品を発表した。
■好調なヘッドホン部門
同社のヘッドホンは、米国市場内における$100以上のヘッドホンの販売ランキングにおいて、トップ3のうち2モデルがモンスター製品というほどの好調な売れ行きを見せている。また、競合他社の販売状況がほぼ横ばいに推移しているのに対し同社は右肩上がりの売れ行きを見せているとのことで、着実に米国内トップに位置するヘッドホンブランドとなりつつあることを強調した。
その好調な流れを受けて、同社ではジャズミュージシャンであるマイルス・デイビスのトリビュートモデル第二弾となる「Miles Davis Trumpet」を発表した。
その名のとおりトランペットからインスパイアされたデザインをもつ本機は、ジャズに合わせた音質チューニングが施され、好評のControl Talkも装備している。
また、前作「MH MLD IE」では『カインド・オブ・ブルー』のCDが付属したが、今回は『スケッチズ・オブ・スペイン』が同梱される。価格は$349。
■映画「TRON : LEGACY」とのコラボレーションモデルが登場
日本でも昨年12月に公開が始まった話題の映画「TRON : LEGACY」とモンスターは深い関わりを持っている。人気ミュージシャンDaft Punkによるオリジナルサウンドトラックに、同社独自のヘッドホンサラウンド技術「HDHS (High Definition Headphones Surround)」を採用したバージョンを発売すると発表した。
また、これに合わせてTRON : LEGACYのために作られたヘッドホンをラインナップする。
なかでも注目はオーバーヘッド型ヘッドホンの「T1 Headphones」。同社最新のドライバー技術を採用したことにより、これまで以上に高品位なリスニングやホームシアター体験が可能というモデルだ。本機にもControl Talkを搭載したほか、ノイズキャンセリング機能も備えている。価格は$349.95。
この他にも同シリーズとして、カナル型ヘッドホンの「T3 Headphones」($59.95)や「iPod Sound Dock」($249.95)、プレイステーション3用の電源「PS3 Power Center and Charging Station」($79.95)も発表された。
■HDMIケーブルのリーディングカンパニーとしてのMonster
MonsterのHDMIケーブルは世界各国で高い評価を獲得している。同社はHDTVやBlu-ray関連市場で値下がりが進んでいることを受け、同社のHDMIケーブルも値下げを行うと発表。「もはやモンスターのケーブルはハイクオリティだが高い製品ではない」と強調した。今年4月に、全ラインアップで$10〜$20での値下げが予定されているという。
また、17.8Gbpsの高速伝送を可能とした新モデル「2000HD」(1mあたり$99.95)を発表。ホームシアターのカスタムインストール時にも要求される長距離伝送にも対応する。
さらには、いま大ブームのスマートフォンやデジタルカメラ、HDTV、コンピューター間でのHDMI伝送を可能とした「SuperThinシリーズ」を発表した。同製品はMini HDMI、Micro HDMIにも対応したほか、外部電源供を必要とせずに高い伝送速度と品質を確保している。これにより、スマートフォンやデジタルカメラに保管されたHDデータを、直接HDTVに高速伝送することを可能としている。
■3Dテレビに対応した3Dメガネを発売
同社はホームシアターアクセサリーの新製品として、3Dメガネの「MonsterVision MAX 3D」を現地時間の1月30日に発売すると発表した。本製品はSamsungやSony、Panasonic、LG、SHARPなどあらゆるブランドの3Dテレビに対応するとのこと。
■中国のプロバスケットボールプレーヤー・Yao Ming氏とのコラボヘッドホン
これまでDr.DreやLedy Gagaなどのミュージシャンとのコラボレーションが話題を読んでいたが、今度は中国人NBAプレーヤーであるYao Ming氏とのコラボレーションモデルを発表した。
Yao氏は中国では絶大な影響力を持つ人物であり、あらゆるデジタルテクノロジーに精通した人物という側面も持つのだという。地元中国では"Yao Monster"のフラッグショップも立ち上げるとのことで、同社の中国市場にかける意気込みは半端なものではないことが感じられる。
なお、"Yao Monster”のラインアップは、赤×金のカラーが印象的なオーバーヘッド型ヘッドホン「Yao Beats Studio」や「Yao Beats Solo」をはじめとしたヘッドホンはもちろん、HDMIケーブルやLANケーブルなどもラインアップされている。
■この他にも非常に多岐に渡った展開を紹介
著名アーティストとのコラボレーションでは、上記のYao氏に加え、韓国の芸能プロダクションであるJYP Entertainmentとの連携や、カー用のケア用品などの発売を発表し、実に意欲的な事業展開を行っていくと発表した。