最上位機「HF G10」など
【CES】キヤノン、ビデオカメラのラインナップを一新 − 会田肇がレポート
カメラメーカーらしい画質へのこだわりを持つキヤノン。CES2011では米国で展開する「VIXIA」ブランドとしてラインナップを一新した。すべてがメモリー機となっており、米国市場に合わせて容量を小さくして価格を抑えるモデルを数多く取りそろえているのが特徴である。
その中で注目したいのがトップエンドに位置するのが「HF G10」で、業務用に迫る高画質を謳う民生用モデルだ。レンズには広角端を従来よりもグッと広げた30.4mmの光学10倍ズームを搭載し、絞りバネも8枚式の光彩絞りを採用する。この採用は民生機として極めて異例で、画質へこだわるキヤノンらしい対応と言えるだろう。
手ブレ補正に対しても補正用レンズを前後に動かして対応する3次元リアルタイムレンズを採用。電子的に補正を加えるのではなく、光学的対応で補正を可能にしているのだ。
実はこの方法を採用したのには理由がある。画質へのこだわりの一貫であるのは確かだが、実は搭載した撮像素子は1/3インチながら総画素は237万画素にとどまる。この画素数では、フルHD記録を行うギリギリの数値に近い。これで電子的制御を加えればフルHD映像を記録できなくなってしまう可能性が出てくる。
では、キヤノンはどうしてこの方法を採用したのか。それは高画素化は暗所特性でマイナスを生み出すに他ならないからだ。高画素化は一つあたりの画素を自ずと小さくし、それは集光特性の悪化をも意味する。キヤノンは光学特性を向上させるために、あえてこの道を選んだのだ。しかし、購入動機の大きな理由となる手ブレ補正をないがしろにはできない。その中で選ばれた手ブレ補正機能が3次元リアルタイムレンズによるものだったというわけだ。
さて、液晶モニターは大型の3.5型とし、92万画素の高画素タイプを採用。レンズ部にはフォーカス専用のリングが備えられており、マニュアル操作によるフォーカスで光彩絞りの醍醐味を存分に楽しめる。
ネイティブ24p撮影モードを備え、シネマルックフィルタも装備。マイクは別売の5.1chサラウンドマイクを装着可能など、G10は映像表現にこだわる人にとってたまらないスペックを備えていると言っていいだろう。内蔵メモリーは米国向けらしく少なめの32GB。米国では3月の発売を予定し、価格は1500ドルとなる。
また、プロ仕様としてG10をベースに、内蔵メモリーを64GBに拡大し、業務用ユーザーに欠かせないXLR入力を備えたハンドグリップを追加したXA10も準備されている。
日本でも最量販モデルとなっている「Mシリーズ」の内容も一新されて登場した。ラインナップは「HF M41」「HF M40」「HF M400」の3つ。機能自体は3機種とも共通で、違っているのはメモリー容量。M41が32GB、M40が16GB、M400が内蔵メモリなしとなる。
「このクラスでよくもこだわったなぁ」と感じさせたのはファインダーの搭載で、しかも電子的ではあるが光彩絞りを採用する。さらにモニターは3型とし、SDカードもダブルスロット対応となった。上級機並みの装備としながら価格は控えめ。価格はM41が800ドル、M40が700ドル、M400が650ドル。米国での発売は3月だ。
また、Rシリーズも一新され、今回は「R21」「R20」「R/200」が用意された。SDカードのダブルスロットに対応し、搭載したメモリーは順にR21が32GB、R20が8GB、R200がメモリーなしとなる。
レンズは広角端が41.2mm相当の光学20倍ズームを搭載。電子ズームのアドバンストズーム機能を使えば最高で28倍までアップできる。SDカードスロットはこのRシリーズにも採用。価格は、500、400、380ドルとなっている。こちらは一足早く2月に発売される。
その他、日本では未発売のSD(スタンダード画質)モデルもラインナップされ、こちらもモデルチェンジが行われた。
その中で注目したいのがトップエンドに位置するのが「HF G10」で、業務用に迫る高画質を謳う民生用モデルだ。レンズには広角端を従来よりもグッと広げた30.4mmの光学10倍ズームを搭載し、絞りバネも8枚式の光彩絞りを採用する。この採用は民生機として極めて異例で、画質へこだわるキヤノンらしい対応と言えるだろう。
手ブレ補正に対しても補正用レンズを前後に動かして対応する3次元リアルタイムレンズを採用。電子的に補正を加えるのではなく、光学的対応で補正を可能にしているのだ。
実はこの方法を採用したのには理由がある。画質へのこだわりの一貫であるのは確かだが、実は搭載した撮像素子は1/3インチながら総画素は237万画素にとどまる。この画素数では、フルHD記録を行うギリギリの数値に近い。これで電子的制御を加えればフルHD映像を記録できなくなってしまう可能性が出てくる。
では、キヤノンはどうしてこの方法を採用したのか。それは高画素化は暗所特性でマイナスを生み出すに他ならないからだ。高画素化は一つあたりの画素を自ずと小さくし、それは集光特性の悪化をも意味する。キヤノンは光学特性を向上させるために、あえてこの道を選んだのだ。しかし、購入動機の大きな理由となる手ブレ補正をないがしろにはできない。その中で選ばれた手ブレ補正機能が3次元リアルタイムレンズによるものだったというわけだ。
さて、液晶モニターは大型の3.5型とし、92万画素の高画素タイプを採用。レンズ部にはフォーカス専用のリングが備えられており、マニュアル操作によるフォーカスで光彩絞りの醍醐味を存分に楽しめる。
ネイティブ24p撮影モードを備え、シネマルックフィルタも装備。マイクは別売の5.1chサラウンドマイクを装着可能など、G10は映像表現にこだわる人にとってたまらないスペックを備えていると言っていいだろう。内蔵メモリーは米国向けらしく少なめの32GB。米国では3月の発売を予定し、価格は1500ドルとなる。
また、プロ仕様としてG10をベースに、内蔵メモリーを64GBに拡大し、業務用ユーザーに欠かせないXLR入力を備えたハンドグリップを追加したXA10も準備されている。
日本でも最量販モデルとなっている「Mシリーズ」の内容も一新されて登場した。ラインナップは「HF M41」「HF M40」「HF M400」の3つ。機能自体は3機種とも共通で、違っているのはメモリー容量。M41が32GB、M40が16GB、M400が内蔵メモリなしとなる。
「このクラスでよくもこだわったなぁ」と感じさせたのはファインダーの搭載で、しかも電子的ではあるが光彩絞りを採用する。さらにモニターは3型とし、SDカードもダブルスロット対応となった。上級機並みの装備としながら価格は控えめ。価格はM41が800ドル、M40が700ドル、M400が650ドル。米国での発売は3月だ。
また、Rシリーズも一新され、今回は「R21」「R20」「R/200」が用意された。SDカードのダブルスロットに対応し、搭載したメモリーは順にR21が32GB、R20が8GB、R200がメモリーなしとなる。
レンズは広角端が41.2mm相当の光学20倍ズームを搭載。電子ズームのアドバンストズーム機能を使えば最高で28倍までアップできる。SDカードスロットはこのRシリーズにも採用。価格は、500、400、380ドルとなっている。こちらは一足早く2月に発売される。
その他、日本では未発売のSD(スタンダード画質)モデルもラインナップされ、こちらもモデルチェンジが行われた。