3D映像時もズーミング撮影が可能
ビクター、フルHD 3D撮影対応のビデオカメラ“Everio”「GS-TD1」を発売
ビクター・JVCは、MPEG-4 MVCフォーマットでのフルHD 3D動画の撮影、またMPOフォーマットでの3D静止画撮影に対応したビデオカメラ“Everio”「GS-TD1」を2月上旬に発売する。
価格はオープンだが、20万円前後で販売される見込み。64GBの内蔵メモリーを備えるほか、SDXC/SDHC/SDメモリーカードで容量を拡張できる。
本機は先日米国で開催されたCESでビクターが出発表したモデル(会田肇氏の速報レビュー)。ビクターが昨年の12月14日に発表したLSI「HDカメラ用 次世代ハイスピード・プロセッサー」が内蔵されている(関連ニュース)。左目用・右目用それぞれの映像を同時に記録するため、本体には2つのレンズとイメージセンサーが搭載されている。撮像素子は1/4.1型総画素332万の高感度裏面照射型 B.S.I. CMOSセンサー。
2つのレンズとイメージセンサーから取り込まれた映像は、新開発LSIでカメラ信号処理、動画・静止画の圧縮を高速処理。安定したパフォーマンスを保ちながら高精細な2D/3D映像の撮影が行える。ビデオカメラに必要な周辺回路も、先端技術の40nmプロセスを用いてワンチップ化したことから、本体の小型化と低消費電力化につながったという。
「GTレンズ」は、ビクター社内の品質規格で最高のパフォーマンスを獲得したレンズシステムのみに付けられる新たなシリーズネーム。本機はこのGTレンズを搭載しており、特殊低分散ガラスと3枚の非球面レンズを使うことにより、高解像で鮮鋭な描写を実現。また2D/3D撮影ともにワイド端でF値1.2の明るさを実現している点も特徴だ。テレ端でのF値は2.28。虹彩絞りもより高精度化し、3D撮影時に背景映像に発生しがちなザワつきを抑え、やわらかなボケ表現を可能にしている。レンズシステムを構成する各パーツも精度を徹底的に高めることによって画質を追求している。
レンズのワイド画角は、3D撮影か2D撮影か、また後述する電子手ブレ補正機能のON/OFFなどにより異なる。3D撮影の際は手ブレ補正ON時が45mm相当、OFF時が42mm相当。2D撮影の際は電子手ブレ補正ON時が42mm、OFF時が37mmとなる。
3D映像の記録はAVCHDフォーマットによる960×1,080/60iのサイドバイサイド記録に加え、MPEG-4 AVCの拡張規格である3D対応フォーマット「MPEG-4 MVC」でのリアルタイムエンコードが行える。MPEG-4 MVCモード時では、左眼用/右眼用の映像がそれぞれフルHD、1,920×1,080/60i記録を実現しており、本体の内蔵メモリー、またはSDメモリーカードに記録した3D映像を、カメラをHDMI接続で「Frame Packing for Interlaced」方式の3D映像表示に対応するテレビにつなぐことで、いっそう高精細な3D映像が楽しめる。3D記録時の映像モードはMVCが「THR/34Mbps」「TSR/22Mbps」、AVCHDが「TXP/17Mbps」「TSP/12Mbps」より選べる。
3D映像時にも光学5倍ズームが行える。左右それぞれに撮影している画像の差を検出しながら、独自のアルゴリズムによって高精度に自動調整しつつ、ズーミング時にも違和感のない3D撮影を可能にしている。3D効果はカメラで自動調整されるが、ユーザーが手動で効果のほどを調整できるメニューも設けられている。3D撮影時にも2D撮影時同様、AE/AF連動機能が利用できる。また3D撮影時にも顔検出機能やスマイルメーターなどの機能を用いることが可能だ。
2D映像はAVCHDによるフルHD記録に対応。2D撮影の際には2眼レンズの左側を使って記録する。本機で3D映像を撮影して3D表示非対応のテレビで再生した場合、左目側で撮影した2DのフルHD映像のみが再生される。なお、テレ端でのF値は2.28となる。なお、2D撮影時は1080/60p再生出力にも対応している。
撮影時のサポート機能では、電子式手ブレ補正と光学式手ブレ補正の両方の機能を組み合わせ、ワイド画角での補正精度を高めたアクティブモード手ブレ補正を搭載する。
本体には3.5型92万画素の裸眼液晶3Dモニターを搭載する。視差バリア方式の3D表示に対応しており、抵抗膜感圧式のタッチパネル操作が行える。本機で記録した3D映像の飛び出し感や奥行き感を3D表示モニターでプレビューしながら撮影できる。
音声記録は両レンズの側にマイクを搭載し、「BIPHONICテクノロジー」によるリアルな3Dサウンドの記録が可能だ。
2.1メガ×2の高精細な3D静止画撮影も可能となっており、ファイルはMPO形式で保存される。
アプリケーションは「Everio MediaBrowser 3D」を同梱する。本機で撮影した3D映像はAVCHD形式のサイドバイサイド方式のファイルについては再生/編集、BDディスク作成やYouTubeアップロードが2D映像と同様に行える。
なお、MPEG-4 MVCで撮影したフルHD 3Dのファイルは、BDディスクにそのまま保存することはできない。撮影したMVCテレビをカメラで再生し、フレームパッキング for Interlaced TV対応の3Dテレビで表示する。
また発売当初、「Everio MediaBrowser 3D」はファイル全体の尺を縮められる「カット編集」のみに対応しており、発売後のアップデートにより、アプリケーションをインストールしたPC上でのMVC 3Dファイルの再生、編集、AVCHD変換後のBD保存も可能になる予定だ。
なお3D/2Dの映像ファイルともに、本体内蔵メモリーやSDカードに書き戻して再生できる。またTD1で撮影したファイルはメガネは本体に付属しないため、別途テレビと一緒に用意する必要がある。
【問い合わせ先】
ビクターお客様ご相談センター
TEL/0120-2828-17
価格はオープンだが、20万円前後で販売される見込み。64GBの内蔵メモリーを備えるほか、SDXC/SDHC/SDメモリーカードで容量を拡張できる。
本機は先日米国で開催されたCESでビクターが出発表したモデル(会田肇氏の速報レビュー)。ビクターが昨年の12月14日に発表したLSI「HDカメラ用 次世代ハイスピード・プロセッサー」が内蔵されている(関連ニュース)。左目用・右目用それぞれの映像を同時に記録するため、本体には2つのレンズとイメージセンサーが搭載されている。撮像素子は1/4.1型総画素332万の高感度裏面照射型 B.S.I. CMOSセンサー。
2つのレンズとイメージセンサーから取り込まれた映像は、新開発LSIでカメラ信号処理、動画・静止画の圧縮を高速処理。安定したパフォーマンスを保ちながら高精細な2D/3D映像の撮影が行える。ビデオカメラに必要な周辺回路も、先端技術の40nmプロセスを用いてワンチップ化したことから、本体の小型化と低消費電力化につながったという。
「GTレンズ」は、ビクター社内の品質規格で最高のパフォーマンスを獲得したレンズシステムのみに付けられる新たなシリーズネーム。本機はこのGTレンズを搭載しており、特殊低分散ガラスと3枚の非球面レンズを使うことにより、高解像で鮮鋭な描写を実現。また2D/3D撮影ともにワイド端でF値1.2の明るさを実現している点も特徴だ。テレ端でのF値は2.28。虹彩絞りもより高精度化し、3D撮影時に背景映像に発生しがちなザワつきを抑え、やわらかなボケ表現を可能にしている。レンズシステムを構成する各パーツも精度を徹底的に高めることによって画質を追求している。
レンズのワイド画角は、3D撮影か2D撮影か、また後述する電子手ブレ補正機能のON/OFFなどにより異なる。3D撮影の際は手ブレ補正ON時が45mm相当、OFF時が42mm相当。2D撮影の際は電子手ブレ補正ON時が42mm、OFF時が37mmとなる。
3D映像の記録はAVCHDフォーマットによる960×1,080/60iのサイドバイサイド記録に加え、MPEG-4 AVCの拡張規格である3D対応フォーマット「MPEG-4 MVC」でのリアルタイムエンコードが行える。MPEG-4 MVCモード時では、左眼用/右眼用の映像がそれぞれフルHD、1,920×1,080/60i記録を実現しており、本体の内蔵メモリー、またはSDメモリーカードに記録した3D映像を、カメラをHDMI接続で「Frame Packing for Interlaced」方式の3D映像表示に対応するテレビにつなぐことで、いっそう高精細な3D映像が楽しめる。3D記録時の映像モードはMVCが「THR/34Mbps」「TSR/22Mbps」、AVCHDが「TXP/17Mbps」「TSP/12Mbps」より選べる。
3D映像時にも光学5倍ズームが行える。左右それぞれに撮影している画像の差を検出しながら、独自のアルゴリズムによって高精度に自動調整しつつ、ズーミング時にも違和感のない3D撮影を可能にしている。3D効果はカメラで自動調整されるが、ユーザーが手動で効果のほどを調整できるメニューも設けられている。3D撮影時にも2D撮影時同様、AE/AF連動機能が利用できる。また3D撮影時にも顔検出機能やスマイルメーターなどの機能を用いることが可能だ。
2D映像はAVCHDによるフルHD記録に対応。2D撮影の際には2眼レンズの左側を使って記録する。本機で3D映像を撮影して3D表示非対応のテレビで再生した場合、左目側で撮影した2DのフルHD映像のみが再生される。なお、テレ端でのF値は2.28となる。なお、2D撮影時は1080/60p再生出力にも対応している。
撮影時のサポート機能では、電子式手ブレ補正と光学式手ブレ補正の両方の機能を組み合わせ、ワイド画角での補正精度を高めたアクティブモード手ブレ補正を搭載する。
本体には3.5型92万画素の裸眼液晶3Dモニターを搭載する。視差バリア方式の3D表示に対応しており、抵抗膜感圧式のタッチパネル操作が行える。本機で記録した3D映像の飛び出し感や奥行き感を3D表示モニターでプレビューしながら撮影できる。
音声記録は両レンズの側にマイクを搭載し、「BIPHONICテクノロジー」によるリアルな3Dサウンドの記録が可能だ。
2.1メガ×2の高精細な3D静止画撮影も可能となっており、ファイルはMPO形式で保存される。
アプリケーションは「Everio MediaBrowser 3D」を同梱する。本機で撮影した3D映像はAVCHD形式のサイドバイサイド方式のファイルについては再生/編集、BDディスク作成やYouTubeアップロードが2D映像と同様に行える。
なお、MPEG-4 MVCで撮影したフルHD 3Dのファイルは、BDディスクにそのまま保存することはできない。撮影したMVCテレビをカメラで再生し、フレームパッキング for Interlaced TV対応の3Dテレビで表示する。
また発売当初、「Everio MediaBrowser 3D」はファイル全体の尺を縮められる「カット編集」のみに対応しており、発売後のアップデートにより、アプリケーションをインストールしたPC上でのMVC 3Dファイルの再生、編集、AVCHD変換後のBD保存も可能になる予定だ。
なお3D/2Dの映像ファイルともに、本体内蔵メモリーやSDカードに書き戻して再生できる。またTD1で撮影したファイルはメガネは本体に付属しないため、別途テレビと一緒に用意する必要がある。
【問い合わせ先】
ビクターお客様ご相談センター
TEL/0120-2828-17
関連リンク
- ジャンルメモリームービー
- ブランドVICTOR
- 型番GS-TD1
- 発売日2011年2月上旬
- 価格¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)
【SPEC】●記録方式:(3D)MPEG-4 MVC/H.264、AVCHD規格準拠 AVCHD (2D)AVCHD規格準拠 MPEG-4 AVC/H.264 ●撮像素子総画素数:1/4.1型 高感度 B.S.I. CMOSセンサー 332万画素×2 ●レンズ:JVC HD LENS GT ●最低被写体照度:4ルクス ●液晶サイズ:3.5型 92万ドット クリアブライトIII ●ズーム:光学10倍(2D)、光学5倍(3D) ●静止画最大撮影サイズ:2304×1296ドット ●記録メディア:内蔵メモリー 64GB、SDXC/SDHC/SDメモリーカード ●消費電力:4.8W(3D/AVCHDモード)、3.8W(2Dモード) ●撮影時外形寸法:102W×64H×186Dmm ●撮影時総質量:約590g