多種多彩なヘッドホンアンプが登場
<ヘッドホン祭>AntelopeのDAC「ZODIAC GOLD」/フェーズテックの192対応DAC&DDC/クリプトンの直販限定アクセサリー
フジヤエービック主催のイベント「春のヘッドホン祭2011」が5月7日、東京の「スタジアムプレイス青山」で開催された。本項ではフックアップ、協同電子エンジニアリング、クリプトンなど出展社のブースに展示された製品をピックアップしてお届けする。
■Antelope AudioのDAC「ZODIAC GOLD」/電源ユニット「VOLTIKUS」
フックアップは英Antelope Audio“ZODIAC”シリーズのDAコンバーター「ZODIAC GOLD」と、専用の電源ユニット「VOLTIKUS」を展示。同シリーズにはオーディオファン向けのシルバーモデル「ZODIAC」、プロ向けのブラックモデル「ZODIAC+」もラインナップする。
フラグシップモデルの「ZODIAC GOLD」は独自開発のUSBチップにより、デジタル音源を480メガビットでストリーミングし、ネイティブドライバーで最大384kHzのサンプリングレートに対応したDAコンバーター。プリアンプとしても、アクティブチャンネルの自動検知機能を備え、最大8つの入力ソースに対応する。内蔵ヘッドホンアンプは120〜0Ωでインピーダンスの切り替えが可能。フロントパネルに2系統のヘッドホン端子も設けている。
リアパネルにはUSB入力も設け、Win/Mac対応のソフトウェア・コントロールパネルも自社で設計した純正ソフトをバンドルする。アルミ製のリモコンも同梱する。
「ZODIAC GOLD」の価格はオープンだが、単体では38万円前後で販売されている。ZODIACシリーズ専用の電源ユニット「VOLTIKUS」との組み合わせでは45万円前後の販売価格が見込まれる。「VOLTIKUS」は静電シールドを施したトロイダルトランスを組み込み、高度なパフォーマンスを持たせた。独自のコンセプトによって3つ直列に接続した電源レギュレーターも採用する。単品販売の場合、価格はオープンだが10万円前後の価格が見込まれる。
■Phasemationの高級パッシブ・アッテネーター「CM-1000」/192対応DA&DDコンバーター
協同電子エンジニアリングは、同社のオーディオ製品に使用してきた「フェーズテック」のブランド名を、今春発売の新製品から順次「フェーズメーション」に変更している。会場にはフェーズメーションのハイブリッドパッシブアッテネーター「CM-1000」がお目見えした。本機の試聴コーナーでは、ペアで約500万円という管球式モノラルパワーアンプ「MA-1」との組み合わせによる贅沢なリスニングが楽しめた。
USB-DAC「HD-7A」の基本機能を踏襲しつつ、USBからの192kHz/24bit入力に対応したDAコンバーター「HD-7A192」と、DDコンバーター「HD-7D192」にも注目が集まった。自社開発した96kデータフローエンジンに加え、USB Audio Class2.0対応のアシンクロナスモード対応エンジンを新たに搭載。XMOS社のコントローラーに独自のプログラミングを施し、HD-7A192内で生成したクロックをスレーブモードで動作させている。またアナログ部の電源を強化。左右独立のアナログ用トランスを追加し、更なる音質の向上を図っている。発売は今年の6月を予定。各モデルは、全段ディスクリート構成のデュアルモノヘッドホンアンプ「EPA-007」との組み合わせでヘッドホン試聴を行うことができた。
■クリプトンは直販限定のUSBケーブル「UC-KSシリーズ」などを展示
クリプトンは、同社の直販サイトで販売するUSBケーブル「UC-KSシリーズ」、接点改質剤「CI-KS5」を中心にピックアップし、ブースで紹介していた。
同社は、96kHz/24bit対応USB DAC&アンプ内蔵スピーカー「KS-1HQM」をリリースした後、本機を使ったネットオーディオスタイルの更なる音質向上を実現するため、USBケーブルと接点改質剤の開発に至ったという。会場には「KS-1HQM」によるサウンドを試聴できるコーナーも設けられ、人気を集めていた。
■コニシスのUSB対応DACプリメイン「GIZMO 0215」
コニシス研究所のブースには、今春から発売されたUSB-DACとプリメイン機能を搭載した「GIZMO(ギズモ) 0215」が展示された。一般のオーディオファンが集まるイベントに本機が展示される機会はこれが初めてとあって、本機の試聴コーナーは人気を集めていた。
本体には48kHz/16bit対応のDACを搭載するほか、プリメインアンプの機能も設ける。BタイプのUSB端子を備えバスパワーで駆動するほか、外部電源入力も装備しており、別売ACアダプターなどによる駆動にも対応する。
アナログDCアンプを搭載し、出力は10W+10W(瞬間最大出力)。周波数特性は10Hz〜50kHz。Windows 2000、Mac OS 9.1以降のOSに対応する。USBと外部電源端子のほか、スピーカー接続端子に加えて、ラインアウト、外部音源入力、ヘッドホンと3系統の3.5mmステレオミニ端子を搭載している。本体は外形寸法142W×45H×110Dmm、質量300gと小型・軽量。PCとの組み合わせによる、デスクトップオーディオ環境のグレードアップにも最適な製品だ。
■1bitデジタルアンプを搭載したNmodeのDAコンバーター「X-DP1」
リリックは、Nmodeブランドより2月から販売を開始したDAコンバーター「X-DP1」を展示。本機はD/Dコンバーターやプリアンプ、ヘッドホンアンプとしても使うことが可能だ。
DACチップには192/24対応のTI社「PCM1792A」を採用。ジッターを抑えるため、高精度水晶発振器(2ppm/25度)も搭載したほか、マスタークロックジェネレーターによる外部同期も行える。また、ヘッドホンアンプの増幅/出力部には1bitデジタルアンプが採用されている。
豊富な入出力端子を備えた点も本機の特徴だ。デジタル入力には光/同軸を各2系統、USB(B型)を1系統装備。アナログ入力はXLRとRCAを2系統ずつ。オーディオ出力はデジタルが光と同軸を各1系統とUSB(入出力兼用)、アナログがXLRとRCAを1系統ずつ搭載している。
■高域補間回路を搭載したヘッドホンアンプ「HIT-HA1」
キットヒットは独自開発による高域補間回路を搭載したヘッドホンアンプ「HIT-HA1」を展示。国立大学法人九州工業大学とキットヒットが共同開発したという高音質化技術により、音楽をデジタル化したことで失われた高音域を予測補間し、自然で耳に優しく伸びのある音が再現されるという。高域補間機能ON時には最大100kHzの高音域補間を実現したという技術だ。
会場では本機のハイエンドモデルとして製品化された「HIT-HA1 G」の試聴も行うことができた。本機は購入者の要望により、様々なカスタマイズにも対応するというモデル。オーダーを受けてから約2ヶ月間、カスタマイズのための仕様変更を対応後に販売されるという。
■HiFiManの平面駆動型ヘッドホン「HE6」
Music TO GO!のブースには、米Head-Direct社HiFiManブランドの新製品となる、平面駆動型ヘッドホン「HE6」が出展されていた。今回のイベントでは本機をバランス駆動で再生する環境が設けられ、PCオーディオのハイレゾ音源による試聴が行えた。また、ベトナムのヘッドホンブランド“Sunrise”のカナル型イヤホンも展示が行われていた。
■グラストーンのヘッドホンアンプ「HPA-30」
グラストーンは昨年秋のヘッドホン祭にも出展したヘッドホンアンプ「HPA-30」シリーズを展示。バランスタイプの「W」と、アンバランスタイプの「S」がラインナップする。
バランス回路タイプのHPA-30Wは、増幅素子にアナログデバイセズ製のデュアルトランジスタ「SSM2212/2220」を採用。抵抗は誤差0.1%の精度を備え、信号系コンデンサーには誤差2%のシルバードマイカが搭載されている。
また低ESRの導電性高分子アルミニウム個体電解コンデンサー、ドライブ段を含めた左右独立定電圧回路、カットコアトランス、大容量バイパスコンデンサーなどにより、高い分解能と力強い重低音を実現しているという。
■Antelope AudioのDAC「ZODIAC GOLD」/電源ユニット「VOLTIKUS」
フックアップは英Antelope Audio“ZODIAC”シリーズのDAコンバーター「ZODIAC GOLD」と、専用の電源ユニット「VOLTIKUS」を展示。同シリーズにはオーディオファン向けのシルバーモデル「ZODIAC」、プロ向けのブラックモデル「ZODIAC+」もラインナップする。
フラグシップモデルの「ZODIAC GOLD」は独自開発のUSBチップにより、デジタル音源を480メガビットでストリーミングし、ネイティブドライバーで最大384kHzのサンプリングレートに対応したDAコンバーター。プリアンプとしても、アクティブチャンネルの自動検知機能を備え、最大8つの入力ソースに対応する。内蔵ヘッドホンアンプは120〜0Ωでインピーダンスの切り替えが可能。フロントパネルに2系統のヘッドホン端子も設けている。
リアパネルにはUSB入力も設け、Win/Mac対応のソフトウェア・コントロールパネルも自社で設計した純正ソフトをバンドルする。アルミ製のリモコンも同梱する。
「ZODIAC GOLD」の価格はオープンだが、単体では38万円前後で販売されている。ZODIACシリーズ専用の電源ユニット「VOLTIKUS」との組み合わせでは45万円前後の販売価格が見込まれる。「VOLTIKUS」は静電シールドを施したトロイダルトランスを組み込み、高度なパフォーマンスを持たせた。独自のコンセプトによって3つ直列に接続した電源レギュレーターも採用する。単品販売の場合、価格はオープンだが10万円前後の価格が見込まれる。
■Phasemationの高級パッシブ・アッテネーター「CM-1000」/192対応DA&DDコンバーター
協同電子エンジニアリングは、同社のオーディオ製品に使用してきた「フェーズテック」のブランド名を、今春発売の新製品から順次「フェーズメーション」に変更している。会場にはフェーズメーションのハイブリッドパッシブアッテネーター「CM-1000」がお目見えした。本機の試聴コーナーでは、ペアで約500万円という管球式モノラルパワーアンプ「MA-1」との組み合わせによる贅沢なリスニングが楽しめた。
USB-DAC「HD-7A」の基本機能を踏襲しつつ、USBからの192kHz/24bit入力に対応したDAコンバーター「HD-7A192」と、DDコンバーター「HD-7D192」にも注目が集まった。自社開発した96kデータフローエンジンに加え、USB Audio Class2.0対応のアシンクロナスモード対応エンジンを新たに搭載。XMOS社のコントローラーに独自のプログラミングを施し、HD-7A192内で生成したクロックをスレーブモードで動作させている。またアナログ部の電源を強化。左右独立のアナログ用トランスを追加し、更なる音質の向上を図っている。発売は今年の6月を予定。各モデルは、全段ディスクリート構成のデュアルモノヘッドホンアンプ「EPA-007」との組み合わせでヘッドホン試聴を行うことができた。
■クリプトンは直販限定のUSBケーブル「UC-KSシリーズ」などを展示
クリプトンは、同社の直販サイトで販売するUSBケーブル「UC-KSシリーズ」、接点改質剤「CI-KS5」を中心にピックアップし、ブースで紹介していた。
同社は、96kHz/24bit対応USB DAC&アンプ内蔵スピーカー「KS-1HQM」をリリースした後、本機を使ったネットオーディオスタイルの更なる音質向上を実現するため、USBケーブルと接点改質剤の開発に至ったという。会場には「KS-1HQM」によるサウンドを試聴できるコーナーも設けられ、人気を集めていた。
■コニシスのUSB対応DACプリメイン「GIZMO 0215」
コニシス研究所のブースには、今春から発売されたUSB-DACとプリメイン機能を搭載した「GIZMO(ギズモ) 0215」が展示された。一般のオーディオファンが集まるイベントに本機が展示される機会はこれが初めてとあって、本機の試聴コーナーは人気を集めていた。
本体には48kHz/16bit対応のDACを搭載するほか、プリメインアンプの機能も設ける。BタイプのUSB端子を備えバスパワーで駆動するほか、外部電源入力も装備しており、別売ACアダプターなどによる駆動にも対応する。
アナログDCアンプを搭載し、出力は10W+10W(瞬間最大出力)。周波数特性は10Hz〜50kHz。Windows 2000、Mac OS 9.1以降のOSに対応する。USBと外部電源端子のほか、スピーカー接続端子に加えて、ラインアウト、外部音源入力、ヘッドホンと3系統の3.5mmステレオミニ端子を搭載している。本体は外形寸法142W×45H×110Dmm、質量300gと小型・軽量。PCとの組み合わせによる、デスクトップオーディオ環境のグレードアップにも最適な製品だ。
■1bitデジタルアンプを搭載したNmodeのDAコンバーター「X-DP1」
リリックは、Nmodeブランドより2月から販売を開始したDAコンバーター「X-DP1」を展示。本機はD/Dコンバーターやプリアンプ、ヘッドホンアンプとしても使うことが可能だ。
DACチップには192/24対応のTI社「PCM1792A」を採用。ジッターを抑えるため、高精度水晶発振器(2ppm/25度)も搭載したほか、マスタークロックジェネレーターによる外部同期も行える。また、ヘッドホンアンプの増幅/出力部には1bitデジタルアンプが採用されている。
豊富な入出力端子を備えた点も本機の特徴だ。デジタル入力には光/同軸を各2系統、USB(B型)を1系統装備。アナログ入力はXLRとRCAを2系統ずつ。オーディオ出力はデジタルが光と同軸を各1系統とUSB(入出力兼用)、アナログがXLRとRCAを1系統ずつ搭載している。
■高域補間回路を搭載したヘッドホンアンプ「HIT-HA1」
キットヒットは独自開発による高域補間回路を搭載したヘッドホンアンプ「HIT-HA1」を展示。国立大学法人九州工業大学とキットヒットが共同開発したという高音質化技術により、音楽をデジタル化したことで失われた高音域を予測補間し、自然で耳に優しく伸びのある音が再現されるという。高域補間機能ON時には最大100kHzの高音域補間を実現したという技術だ。
会場では本機のハイエンドモデルとして製品化された「HIT-HA1 G」の試聴も行うことができた。本機は購入者の要望により、様々なカスタマイズにも対応するというモデル。オーダーを受けてから約2ヶ月間、カスタマイズのための仕様変更を対応後に販売されるという。
■HiFiManの平面駆動型ヘッドホン「HE6」
Music TO GO!のブースには、米Head-Direct社HiFiManブランドの新製品となる、平面駆動型ヘッドホン「HE6」が出展されていた。今回のイベントでは本機をバランス駆動で再生する環境が設けられ、PCオーディオのハイレゾ音源による試聴が行えた。また、ベトナムのヘッドホンブランド“Sunrise”のカナル型イヤホンも展示が行われていた。
■グラストーンのヘッドホンアンプ「HPA-30」
グラストーンは昨年秋のヘッドホン祭にも出展したヘッドホンアンプ「HPA-30」シリーズを展示。バランスタイプの「W」と、アンバランスタイプの「S」がラインナップする。
バランス回路タイプのHPA-30Wは、増幅素子にアナログデバイセズ製のデュアルトランジスタ「SSM2212/2220」を採用。抵抗は誤差0.1%の精度を備え、信号系コンデンサーには誤差2%のシルバードマイカが搭載されている。
また低ESRの導電性高分子アルミニウム個体電解コンデンサー、ドライブ段を含めた左右独立定電圧回路、カットコアトランス、大容量バイパスコンデンサーなどにより、高い分解能と力強い重低音を実現しているという。