KDDI/マイクロソフト/富士通東芝モバイルから幹部が出席
Windows Phoneは「使い込むと気持ちよくなる製品」 − 「IS12T」発表会詳報
■「スマートフォンはユビキタスプロダクトの中でも大変重要な商品」 − 富士通東芝モバイル 大谷氏
端末を開発した富士通東芝モバイルコミュニケーションズ(株)からは、代表取締役社長の大谷信雄氏が出席。大谷氏は「我々はデバイスからユビキタスプロダクト、システムプロダクトやインフラまでを一社で提供している世界唯一の企業で、垂直統合の強みを持っている。こうした垂直統合の強みとグローバルという強みを合わせてサービスや製品を提供していくのが富士通の戦略だ」と語る。
「スマートフォンはユビキタスプロダクトの中で大変重要な商品」だと言う大谷氏は、「今回の新製品は、昨年10月に富士通と東芝の携帯電話事業が統合して以来、両社の技術部隊が初めて一緒になって開発したもの」だとコメント。「IS02」や法人向けの「E31T」などこれまでの製品に触れながら「従来からウィンドウズ製品に積極的に関わってきた」と同社の姿勢も改めて説明する。
そして「Milbeaut Mobileエンジンを新たに搭載したことでハイビジョンまで含めて高画質を実現した」「高い防水防塵性能を実現する一方でコンパクトさも実現させた。日本人の手にもなじむ。扱いやすいサイズと重さだ」など、実際の機能面についても自信を見せた。
■質疑応答 − ガラケー機能の搭載は?“Android au”プロモーションとの関係は?
以下、質疑応答の模様をお届けする。
Q.自分撮り用のフェイスカメラは付いているのか。
A.フェイスカメラは付いていない。今後フロントカメラがついたときにどうサポートしていくかはわからない。今のところはフェイスカメラはOSでサポートしていない。
Q.マイクロソフト樋口氏に訊きたい。スマートフォンで出遅れたという発言があったがその原因はなんだと考えているのか。そしてWidows Phoneの最大の売りはなんだと思っているのか。
A.スマートフォンはまだまだこれからの世界でいくらでも挽回できる。機能面でもまだまだ進化すると思っている。我々はソフトに特化した会社。ハードもソフトも一緒にやっているところのほうが起ち上げは早いだろうが、我々のように他社とパートナーシップを組むようなやり方のほうが広がりやすいと思っている。PCとはまた違ったあり方で、各デバイスの色を出すのかなど色々なことを検討、反省してWindows Phone 7を開発した。
機能面は非常に出来がいい。一度使ってもらうと満足度が非常に高いという結果が他の国でも出ている。パートナー企業の方々と一緒にがんばっていきたい。
Q.赤外線などローカルな機能への対応などはどのように考えているのか。
A.現時点では言える段階ではない。言える段階になったら改めて紹介していきたい。
Q.KDDI田中氏に訊きたい。「Android au」というキャッチコピーを現在使用しているが、そうした展開における今回の製品の位置づけはどうなるのか。
A.選ぶのはユーザーさんだと思っている。色々なものを揃えていくということだ。お客さんにとって「これっていいよね」という形でプロモーションをやっていきたい。Andoroid auというのも非常にいいし、Windows auと言うわけにもいかないので、現在検討しているところだ。
Q.今回の端末はどんな層を狙っていてどういう売り方をしていくのか。そして販売目標はどれくらいなのか。
A.売り方についてだが、このスマートフォンは法人にも個人にも使えるもの。個人の方に向けては特にSNSまわりがうまくできていると感じている。どういった層を狙うという話ではなく、幅広く使ってもらえるのではないか。そういった良さを分かってもらえるプロモーションをやっていかなければならないと思っている。また、販売目標は公表していない。結果を楽しみにしてほしい。
Q.マイクロソフト樋口氏に訊きたい。Windows Phone 7の他キャリアへの展開予定はどうなっているのか。また年間投入機種数や販売台数の目標数値などはあるか。
A.数値では勘弁願いたいが、オープンな状態でパートナーシップでやっていくというのが基本的な考えなので広げていきたいと思っている。ただ、まずはこの第一歩を成功させないと次への展開もないという意気込みでやっている。
Q.iOSやAndroidと比べるとアプリの数は見劣りする印象も受けるが、この点についてどう考えているか。
A.(樋口)現時点では確かに少ないかもしれないが、スピード感、勢いはかなりのものがある。開発者の方にもウケがよく、開発意欲も高まっている。
(田中)現状で約24,000ぐらいのアプリが準備できていて、1日平均100くらいのペースで増えていると聞いている。結構充分な数があると思っている。