「4Kテレビの最高峰」目指す
<IFA>第2世代“4K REGZA”は複数サイズ展開で検討中 ー 東芝がIFAで商品戦略説明会を開催
IFA2012に出展する東芝は、同社ブースにて日本人記者を対象としたデジタルプロダクツの商品戦略説明会を開催し、今後の4Kテレビの商品化に関連する計画を公開した。
はじめにテレビ製品の今後の戦略について、(株)東芝 執行役上席常務 デジタルプロダクツ&サービス社 副社長の徳光重則氏が説明を行った。
同社は2011年12月に世界初の4Kテレビを商品化し、以後日本、欧州、北米、中国から新興市場へとグローバル展開を進めてきた。2013年にはグローバル商品戦略の柱の一つとして、テレビのスマート化を加速させるとともに、4Kテレビの拡大・強化を図る。
同社のこれからの4Kテレビ強化戦略を支える第一弾のモデルとなるのが、2013年度にグローバルで商品化を予定している84型4Kモデルだ(関連ニュース)。そして、本機のコアとなるのが独自開発の新しい4K高画質処理エンジンだ。
東芝ではテレビの基本性能として「高画質」に改めてフォーカスし、強化を推し進める。独自の高画質処理エンジンと大画面4Kパネルにより「4Kテレビの最高峰」を目指していくことを、徳光氏はコミットメントとして宣言した。
今後の4Kテレビ市場の予測については、「2016年には50V型以上の液晶テレビの金額構成比について、およそ50%以上が4Kテレビになるはず」とコメント。徳光氏は「2013年が4Kテレビの元年とみている」と述べた。
4Kテレビ成長の予測を示す背景には、いま4Kコンテンツが日増しに充実している現況を指摘。「特に映画業界の4K化が加速しており、もはや4Kで撮影・編集・上映が行われる作品が増えてきた。マスタリングは4Kで行ったBDディスクも数多くリリースされている」とした。
東芝では4Kテレビのコンセプトを発表。ブルーレイなどお気に入りのフルHDコンテンツを高精細に4K復元を行い、「映画を感動高画質で楽しむためのテレビ」を追求する。
同社が新しく開発を進めているエンジンは、仮のネーミングを「レグザエンジンCEVO 4K」としている。レグザエンジンCEVOをベースに、新たに4K高画質化処理のためのSoCを開発。ブルーレイなどハイビジョン映像を4K高精細映像に復元するための新しい技術も盛り込まれている。
その特徴の一つが4Kの精細感をよみがえらせる「4K微細テクスチャー復元」技術だ。入力映像に対してテクスチャー成分を取りだして、復元した高精細な映像を加えることで4Kのテクスチャー感を高める。
「4K輝き復元」は画像を光沢成分と物体色成分に分離し、光沢成分の強調・抑制を行ったのちに物体色成分と合成して、さらに輝き感の高い4K映像を再現する。
またPCでも4K出力対応のdynabookを2013年度に商品化していく。徳光氏は「4K出力に対応したノートPCにより、新しい発見と感動をお客様に伝えられるだろう」と意気込みを語った。
先ほどのブルーレイ映画の4K化というアプローチの他にも、PCで遊ぶ4Kゲームやデジタル一眼で撮影した写真データ、高精細Webブラウジングなど、4Kテレビですぐに楽しめるコンテンツは近年さらに広がりつつある。徳光氏は「私たちは4Kテレビの開発に本気で取り組み、2013年には素晴らしい商品をお客様に提案していきたい」と宣言した。
なお、4Kテレビの商品化について今回は84型での計画発表となったが、徳光氏は今後50型以上が中心になっていくだろうとし、東芝として第2世代の4K対応テレビについて「複数のサイズラインナップを検討している」という考えを明らかにした。
続いて同社営業統括責任者の檜山太郎氏がPC関連製品の説明を行った。
PC製品についても、同社は昨年のIFA2011で初のウルトラブックを発表し、11月にはいち早く商品を市場に投入してきた実績を持つ。檜山氏は「昨年はウルトラブックを商品化することが目標だったが、今年はユーザーの利用シーンに合わせて“多様化”して行く段階にある」と、今年の製品戦略を位置づける。
今年の秋にはウルトラブックのラインナップ拡充を図る。“エンターテインメント”ユースとして、21対9のシネスコディスプレイを搭載する「Satellite U840W」、ビジネスモデルの「Satellite Z930」は既にヨーロッパで発売されているモデルだが、秋以降にはIFAの東芝ブースレポート(関連ニュース)でも紹介した、スタンダードモデルの「Satellite U940」、タブレット/クラムシェルの両スタイルで活用できる「Satellite U920t」をラインナップに加える。各モデルのシリーズ名/型名はヨーロッパ仕様のものだが、いずれのモデルとも日本国内の展開も図られる。
また10月の「Windows 8」リリースに合わせて、タッチ操作に対応するPCも拡充する。「LX830 Touch」は23インチの大型タッチディスプレイを搭載したオールインワンタイプのモデル。国内モデルは21インチになる見込みだ。「Satellite P845tはタッチパネル搭載のクラムシェルタイプのノートPCだ。
こちらも別記事で触れた、「MediaGuide」もヨーロッパで近く展開が予定されている。
檜山氏は「タブレットから大画面テレビまで、最新技術による感動と新たなユーザー体験を提供したい」とコメント。間近に迫ったWindows 8の発売や、タッチオペレーション型PCへの期待感を述べた。
はじめにテレビ製品の今後の戦略について、(株)東芝 執行役上席常務 デジタルプロダクツ&サービス社 副社長の徳光重則氏が説明を行った。
同社は2011年12月に世界初の4Kテレビを商品化し、以後日本、欧州、北米、中国から新興市場へとグローバル展開を進めてきた。2013年にはグローバル商品戦略の柱の一つとして、テレビのスマート化を加速させるとともに、4Kテレビの拡大・強化を図る。
同社のこれからの4Kテレビ強化戦略を支える第一弾のモデルとなるのが、2013年度にグローバルで商品化を予定している84型4Kモデルだ(関連ニュース)。そして、本機のコアとなるのが独自開発の新しい4K高画質処理エンジンだ。
東芝ではテレビの基本性能として「高画質」に改めてフォーカスし、強化を推し進める。独自の高画質処理エンジンと大画面4Kパネルにより「4Kテレビの最高峰」を目指していくことを、徳光氏はコミットメントとして宣言した。
今後の4Kテレビ市場の予測については、「2016年には50V型以上の液晶テレビの金額構成比について、およそ50%以上が4Kテレビになるはず」とコメント。徳光氏は「2013年が4Kテレビの元年とみている」と述べた。
4Kテレビ成長の予測を示す背景には、いま4Kコンテンツが日増しに充実している現況を指摘。「特に映画業界の4K化が加速しており、もはや4Kで撮影・編集・上映が行われる作品が増えてきた。マスタリングは4Kで行ったBDディスクも数多くリリースされている」とした。
東芝では4Kテレビのコンセプトを発表。ブルーレイなどお気に入りのフルHDコンテンツを高精細に4K復元を行い、「映画を感動高画質で楽しむためのテレビ」を追求する。
同社が新しく開発を進めているエンジンは、仮のネーミングを「レグザエンジンCEVO 4K」としている。レグザエンジンCEVOをベースに、新たに4K高画質化処理のためのSoCを開発。ブルーレイなどハイビジョン映像を4K高精細映像に復元するための新しい技術も盛り込まれている。
その特徴の一つが4Kの精細感をよみがえらせる「4K微細テクスチャー復元」技術だ。入力映像に対してテクスチャー成分を取りだして、復元した高精細な映像を加えることで4Kのテクスチャー感を高める。
「4K輝き復元」は画像を光沢成分と物体色成分に分離し、光沢成分の強調・抑制を行ったのちに物体色成分と合成して、さらに輝き感の高い4K映像を再現する。
またPCでも4K出力対応のdynabookを2013年度に商品化していく。徳光氏は「4K出力に対応したノートPCにより、新しい発見と感動をお客様に伝えられるだろう」と意気込みを語った。
先ほどのブルーレイ映画の4K化というアプローチの他にも、PCで遊ぶ4Kゲームやデジタル一眼で撮影した写真データ、高精細Webブラウジングなど、4Kテレビですぐに楽しめるコンテンツは近年さらに広がりつつある。徳光氏は「私たちは4Kテレビの開発に本気で取り組み、2013年には素晴らしい商品をお客様に提案していきたい」と宣言した。
なお、4Kテレビの商品化について今回は84型での計画発表となったが、徳光氏は今後50型以上が中心になっていくだろうとし、東芝として第2世代の4K対応テレビについて「複数のサイズラインナップを検討している」という考えを明らかにした。
続いて同社営業統括責任者の檜山太郎氏がPC関連製品の説明を行った。
PC製品についても、同社は昨年のIFA2011で初のウルトラブックを発表し、11月にはいち早く商品を市場に投入してきた実績を持つ。檜山氏は「昨年はウルトラブックを商品化することが目標だったが、今年はユーザーの利用シーンに合わせて“多様化”して行く段階にある」と、今年の製品戦略を位置づける。
今年の秋にはウルトラブックのラインナップ拡充を図る。“エンターテインメント”ユースとして、21対9のシネスコディスプレイを搭載する「Satellite U840W」、ビジネスモデルの「Satellite Z930」は既にヨーロッパで発売されているモデルだが、秋以降にはIFAの東芝ブースレポート(関連ニュース)でも紹介した、スタンダードモデルの「Satellite U940」、タブレット/クラムシェルの両スタイルで活用できる「Satellite U920t」をラインナップに加える。各モデルのシリーズ名/型名はヨーロッパ仕様のものだが、いずれのモデルとも日本国内の展開も図られる。
また10月の「Windows 8」リリースに合わせて、タッチ操作に対応するPCも拡充する。「LX830 Touch」は23インチの大型タッチディスプレイを搭載したオールインワンタイプのモデル。国内モデルは21インチになる見込みだ。「Satellite P845tはタッチパネル搭載のクラムシェルタイプのノートPCだ。
こちらも別記事で触れた、「MediaGuide」もヨーロッパで近く展開が予定されている。
檜山氏は「タブレットから大画面テレビまで、最新技術による感動と新たなユーザー体験を提供したい」とコメント。間近に迫ったWindows 8の発売や、タッチオペレーション型PCへの期待感を述べた。