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ソニー、新“Reader”「PRS-T2」を国内投入 - 9,980円で9月21日発売

公開日 2012/09/03 09:03 ファイル・ウェブ編集部
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ソニーは、電子書籍端末“Reader”の新モデルとして、Wi-Fi専用のエントリーモデル「PRS-T2」を9月21日に発売する。価格は9,980円(税込)。

PRS-T2

IFA2012で発表されたモデル(関連ニュース)の日本市場投入が明らかになった格好。本体カラーバリエーションはブラック/レッド/ホワイトの3色が揃う。ブラックはマット仕上げ、レッドはグロス仕上げのフレームを採用する。

全3色をラインナップ

今回発表された機種は、昨年10月に発売された「PRS-T1」(関連ニュース)の後継機にあたるモデル。本機をWi-Fi専用機として展開し、「PRS-G1」を3G回線によるワイヤレス通信にも対応したモデルとして併売していく。6インチのT2、G1とともに、5インチの「PRS-350」(関連ニュース)の販売も継続される。

ディスプレイは6インチ、解像度600×800ドットのE-INK社製電子ペーパー「Pearl」を搭載。ピンチ操作にも対応する。ディスプレイの下側にはホームボタンのほか、ページめくり、バック、メニューボタンなどアイコンボタンを備え、電子書籍端末のエントリーユーザーにも使いやすいインターフェースとした。ボタンの位置も、T1との比較でよりディスプレイ側へ近づけて、操作性を高めた。

ページめくりの際「白黒反転が気になる」というユーザーの声を受けて、これまでページ送りの際に毎回発生していた白黒反転を15回に1回へ減らして操作感を向上している。なお、コミック系のコンテンツについてはこれまで通り毎回の白黒反転が発生する。またページをめくらなくても、10分に1度は反転が発生する。

画面サイズは従来機T1と同じながら、本体の厚みを0.3mm薄くして、質量は21g減らしている。外形寸法は110W×173H×9.1Dmm、質量は164g。

内蔵メモリーは2GB。外部記録媒体はmicroSDメモリーカードが利用できる。また、国語辞典と英和辞典、英英辞典も内蔵している。

電子書籍の対応ファイルフォーマットは.mnh/XMDF(.zbf)/.book/EPUB/PDF/Text。静止画ファイルもJPEG/GIF/PNG/BMP形式の画像ファイルが再生できる。

なお、T1に搭載されていたイヤホン端子が本機では省略され、音楽ファイルの再生は非対応となった。

Wi-Fi機能を内蔵しており、本機から直接インターネットに接続して、電子書籍販売サイト「Reader Store」からコンテンツをダウンロードして楽しめる。

ストアでは現在、日本語書籍で約62,000冊以上の品揃えを実現した。同社では主に文芸系など“文字もの”の書籍コンテンツを充実させて特徴をアピールしているが、コミックスなども取りそろえる。

今後もソニーではストアの品揃えを拡充しつつ、ストア自体での更新情報やオススメ情報の発信頻度を高めるなどインフォメーション力を強化していく。またユーザーサポート体制についても、無料で利用できる電話窓口のサービスを充実させ、独自の魅力を打ち出していく。

“Reader”を専用端末として強化するとともに、ストアのコンテンツをマルチデバイスで楽しめる環境も充実させていく。今年の6月末からは、ReaderのXperiaスマートフォン向けアプリ「Reader for Xperia」も提供を開始して、ストアのコンテンツを楽しめる環境を広げてきた(関連ニュース)。

今秋からはソニー製以外の汎用Androidデバイスでも、Reader Storeのコンテンツが楽しめるようアプリの強化を図っていく方針も発表されている(関連ニュース)。

今回発売される「PRS-T2」では、Reader Storeで購入したコンテンツをマルチデバイスで楽しみやすいよう、電子書籍を読み進めた位置(最後に表示したページ)を記録しておき、「Reader for Android」を導入したマルチデバイス間で同期できる「Reading Position Sync」の機能を搭載している。読み進めた位置はユーザーのアカウントに記録され、デバイスをWi-Fiに接続した際に取得してくる仕様となっている。またソーシャルサービスの連携機能も搭載する。

画面上のユーザーインターフェースも改善した。ホーム画面は、下部に本棚/Reader Store/アプリケーションの3つのメニューをシンプルに配置。アプリケーション一覧もボタンの配置を整理して、見やすさを高めている。

なお、アプリケーションは紀伊國屋書店の電子書籍ストアへのリンクのほか、Webブラウザ/フォトビューワー/辞書/テキストメモ/手書きメモなどを搭載。

Evernoteとの組み合わせはChromeブラウザ対応のプラグイン「Evernote Clearly」とのアプリケーション連携を実現。PCで閲覧しているページから、バナーやリンクを省いた文字部分をクリッピングして、クラウド経由でReaderの「書籍」一覧に送って読むことができる。

Facebookと連携したソーシャルリーディング機能も搭載しており、Readerがインターネットにつながっていれば、お気に入りの書籍や文章について、140文字以内のコメントをつけて投稿できる機能も用意する。

FacebookおよびEvernoteとも連携

Win/Mac対応のPCソフト「eBook Transfer for Reader」も使いやすさを改善。My Sony Clubへの登録や機器認証、3G登録といった初期登録がより簡単に行えるようになったほか、ブックストアへの導線もよりわかりやすくした。

USB充電に対応する内蔵型リチウムイオン充電池も強化。約2ヶ月のロングライフ化を実現した(※ワイヤレスオフ時。テキストベースのXMDFドキュメントを約1分/1ページで、1日約30分間読書した場合)。

アクセサリーはACアダプター、ソフトキャリングケースは継続販売。新機種でフロント面のアイコンボタンの位置が若干変更されたことにともなって、T2をはじめ、T1/G1と共通して使えるブックカバー「PRSA-SC22」、ライト付きブックカバー「PRSA-CL22」も同時期に発売される。

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