特別イベントレポート・講師は大橋伸太郎氏
ヤマハのプレミアムAVアンプ“AVENTAGE”の進化をファイル・ウェブ読者が体験した!
サラウンドを体験!− ダイアログレベル調整や最新の「シネマDSP HD3」の実力
次にいよいよサラウンド再生を行う。ヤマハAV視聴室の7.1ch環境で、RX-A3020が備えるシネマDSPの最上位「シネマDSP HD3」のプログラムを試していった。
映画『プロメテウス』では、「ストレートデコード」から「サイファイ」に切り替えながらの再生を行った。大橋氏が「RX-A3020の再現性がよく感じられたのではないでしょうか」と問いかけると、参加者からは「サイファイにした途端、部屋が広がった感じになった」との声が上がった。
続いて映画『マーガレット・サッチャー 〜鉄の女の涙〜』では、新機能となる「VPS+ダイアログリフト&ダイアログレベル(エンハンス)」の効果を試した。若き日のマーガレット・サッチャーがプロポーズされるシーンを再生し、センターchから出る声の帯域が持ち上がって、しっかり俳優の口から聞こえて来る効果を実演していく。
また大橋氏は、「シーンの背景に流れるShall we danceの音楽がとても華麗に表現されていることも聴き所ですよ」と、RX-A3020の音楽の描写力についても紹介した。
さらに、ドルビーTrueHDアドバンスド96kHz/24bitを採用した『サンフランシスコ交響楽団百周年記念コンサート』も再生した。大橋氏は「音ににじみや揺れがありませんね。このサンフランシスコホールの独特な形状から生まれる深いステージ残響もよく再現されています。RX-A3020での再生により、音の質感が良くおわかり頂けたのではないでしょうか」と解説した。
次に、参加者が持参した映像ソフトを使って、RX-A3020の実力を検証していった。
再生したのは、福田正克さんの『シカゴ』、新井豊さんの『ワルキューレ』、先ほどレッド・ツェッペリンをかけた山崎晋一郎さんの『オペラ座の怪人(ミュージカル)』の3作品。参加者からは「細かい音がよく聴こえた」「ここまでリアリティを感じたのは初めて」といった感想が上がった。お気に入りの映像作品が、RX-A3020の再現力によって新しい観え方となったようだ。
AirPlayやヤマハの操作アプリでネットワーク再生 − DSDマルチ再生も
続いてネットワーク再生のデモも行われた。まずはiPad内に保存しているAAC/256kbps音源を、AirPlayを介して再生する。また、ヤマハ独自のAVアンプ専用コントロールアプリ「AV CONTROLLER」を使用して、96kHz/24bit音源のネットワーク再生も実施した。
なおRX-A3020は、最上位モデルとしてシリーズ3機種の中で唯一DSDダイレクト入力に対応している点もポイント。最後には、新井さんのリクエストにより、SACD「J.S. Bach: 3 Viola da Gamba Sonatas」からDSD音源『主よ、人の望みの喜びよ』のマルチ再生を実施して、イベントが締めくくられた。
今回は、ヤマハAV視聴室というプレミアムな空間で、4名の参加者がAVENTAGEの「音質・機能の進化」を実感する充実した内容となった。
なおイベント中には、大橋氏が参加者1人1人にRX-A3020のクオリティを解説するプレミアム座談会も設けられた。ここでは、RX-A3020に対する参加者のリアルな感想が語られたほか、ヤマハAVアンプ製品の特徴の1つともいえる「シネマDSP」について、参加者一同が「その描写の“自然さ”に驚いた」と口を揃えて答えたのも印象的だ。
この座談会で語られた内容は、以下の「RX-A3020特設サイト」にて、近日中に詳細をレポートする予定となっている。
Phile-web読者が体験! ヤマハAVアンプ プレミアムライン“AVENTAGE”の進化
大橋氏による徹底解説や、イベント参加者のリアルなコメントを交えた盛り沢山の内容を掲載予定なので、こちらもお見逃しなく!
(記事執筆・構成/ファイル・ウェブ編集部 写真/川村容一)