外光反射を抑える新フィルム採用
シャープ、「モスアイ」パネル搭載の液晶テレビ“AQUOS”XLシリーズ5機種
シャープ(株)は、「MOTH-EYE(モスアイ)」パネルを搭載した液晶テレビ“AQUOS クアトロン 3D”XLシリーズ5機種を11月30日より順次発売する。ラインナップは以下の通り。
80V型 LC-80XL9 ¥OPEN(予想実売価格100万円前後) 12月15日発売
70V型 LC-70XL9 ¥OPEN(予想実売価格70万円前後) 11月30日発売
60V型 LC-60XL9 ¥OPEN(予想実売価格38万円前後) 11月30日発売
52V型 LC-52XL9 ¥OPEN(予想実売価格32万円前後) 12月15日発売
46V型 LC-46XL9 ¥OPEN(予想実売価格28万円前後) 11月30日発売
今年のCEATECでも展示されていたモデル(関連ニュース)が、商品化された格好。解像度は1,920×1,080のフルHD。チューナーは地上デジタルを3基、BS/110度CSデジタルを2基搭載。USB-HDDへの2番組同時録画にも対応する。録画機能では約8倍の長時間録画と、AQUOSブルーレイなどへのネットワークダビングにも対応している。なお同時録画時は、どちらか一方のみ長時間録画モードを使用することができる。
「MOTH-EYE」とは、蛾(MOTH)の眼(EYE)のこと。一般的にグレア(光沢)パネルはコントラスト感や黒の締まり感が高いが外光反射が多く、ノングレア(非光沢)パネルは外光反射が少ない代わりに光が拡散するためコントラスト感が低下するとされているが、モスアイパネルでは、フィルム表面に蛾の目の表面と同じような約200nmレベルの凹凸構造を持たせることにより、可視光全域で外光の反射は抑えながら、映像のコントラスト感や鮮やかさ、視野角特性は損なわない。グレアパネルの黒の締まりや色の鮮やかさと、ノングレアパネルの外光反射の少なさを両立させたのがモスアイパネルだ。
同パネルは、液晶パネル表面にモスアイ処理を施したフィルムを加えて製造する。このフィルムはシャープと大日本印刷が共同で開発したもので、シャープが特許取得済。生産は大日本印刷が行う。今後、4Kテレビなどへの応用ももちろん可能だ。当面は大型・高級ゾーンの製品に投入していくが、市場の反応を見ながら、搭載製品のラインナップ拡充などを検討していくという。
バックライトはLEDで、上下に配置したエッジライト方式。テレビコントラストは1,000万対1を実現している。
4原色画素を持つクアトロンパネルを搭載。映像シーンに合わせて約829万個のサブピクセルを独立コントロールし、「Y」信号による黄色の色情報を変えることで補正する技術も備える。画像処理LSIとしては、フレームごとの輝度と周波数を解析してコントラスト制御やノイズ低減などを高速処理する「高画質マスターエンジン プロ」を採用した。また、動画性能を向上させるバックライトスキャニング技術「240フレッドスピード」を搭載。液晶パネル駆動とLEDバックライト点滅を高速制御することで、残像を低減させ、16倍相当の動画性能を実現するという。
また、別売の3Dメガネ「AN-3DG20-B」を使えば3D映像も楽しむことができる。
■テレビ本体と別筐体の3ウェイ5スピーカーを搭載
スピーカーは、3ウェイ5スピーカーの「2.1chフロントサウンド」音声システムを、テレビ下方に、本体とは独立した密閉ボックス構造で設置。φ8.0cmのサブウーファー1個、3cm×15cmのミッドレンジ2個、φ2.0cmトゥイーター2個により幅広い音域をカバーするほか、前面開口のため、音ヌケがよく豊かな音再生が可能だという。また「新・AudioEngine」により、クリアで聞き取りやすい音声を実現するとのこと。
無線LANユニットを本体に内蔵しており、ネットワーク機能も搭載。番組情報とネット情報を一覧表示し、気になる情報を簡単に閲覧できる「ビジュアル モーションガイド」を用意している。リモコンのホームボタンを押して「ホーム画面」を表示すると、現在視聴中の番組のほか、“AQUOS City”のサービス一覧、「おすすめ選局ナビ」が表示される。
そのほか、シャープ製スマートフォンと連携して映像コンテンツを楽しめる「スマートファミリンク」機能、DLNA対応機器内に保存されている動画/音楽/写真を再生できる「ホームネットワーク機能」なども用意している。DTCP-IPに対応し、地デジ番組などもネットワーク経由で視聴可能。なおDLNAサーバー機能は持っていない。
外観には、新たにアルミフレームデザインを採用し高級感を演出。フレームの左右には黒の塗装を施し、画面の広がりを表現した。
■モスアイパネルの今後は
今回新たに登場した「モスアイパネル」。実際の映像を見てみると、従来のグレアパネルと比べると大幅に映り込みが少なく、画面が完全に黒バックになった際にも、前に立った自分の姿が映らない。通常の液晶パネルの最前面に「モスアイ」フィルムを貼るだけという構造のため、今後様々な展開が考えられる。
同社説明員によれば、前述のとおり4Kテレビへの応用も可能という。しかしスマートフォンやタブレット端末への搭載については「表面に細かな凹凸があるという構造上、触ることによる汚れなどの影響が考えられる。また、耐久性についても現在のモスアイパネルより向上させる必要があるだろう」と語っていた。
【問い合わせ先】
シャープ
お客様相談センター
TEL/0120-001-251
80V型 LC-80XL9 ¥OPEN(予想実売価格100万円前後) 12月15日発売
70V型 LC-70XL9 ¥OPEN(予想実売価格70万円前後) 11月30日発売
60V型 LC-60XL9 ¥OPEN(予想実売価格38万円前後) 11月30日発売
52V型 LC-52XL9 ¥OPEN(予想実売価格32万円前後) 12月15日発売
46V型 LC-46XL9 ¥OPEN(予想実売価格28万円前後) 11月30日発売
今年のCEATECでも展示されていたモデル(関連ニュース)が、商品化された格好。解像度は1,920×1,080のフルHD。チューナーは地上デジタルを3基、BS/110度CSデジタルを2基搭載。USB-HDDへの2番組同時録画にも対応する。録画機能では約8倍の長時間録画と、AQUOSブルーレイなどへのネットワークダビングにも対応している。なお同時録画時は、どちらか一方のみ長時間録画モードを使用することができる。
「MOTH-EYE」とは、蛾(MOTH)の眼(EYE)のこと。一般的にグレア(光沢)パネルはコントラスト感や黒の締まり感が高いが外光反射が多く、ノングレア(非光沢)パネルは外光反射が少ない代わりに光が拡散するためコントラスト感が低下するとされているが、モスアイパネルでは、フィルム表面に蛾の目の表面と同じような約200nmレベルの凹凸構造を持たせることにより、可視光全域で外光の反射は抑えながら、映像のコントラスト感や鮮やかさ、視野角特性は損なわない。グレアパネルの黒の締まりや色の鮮やかさと、ノングレアパネルの外光反射の少なさを両立させたのがモスアイパネルだ。
同パネルは、液晶パネル表面にモスアイ処理を施したフィルムを加えて製造する。このフィルムはシャープと大日本印刷が共同で開発したもので、シャープが特許取得済。生産は大日本印刷が行う。今後、4Kテレビなどへの応用ももちろん可能だ。当面は大型・高級ゾーンの製品に投入していくが、市場の反応を見ながら、搭載製品のラインナップ拡充などを検討していくという。
バックライトはLEDで、上下に配置したエッジライト方式。テレビコントラストは1,000万対1を実現している。
4原色画素を持つクアトロンパネルを搭載。映像シーンに合わせて約829万個のサブピクセルを独立コントロールし、「Y」信号による黄色の色情報を変えることで補正する技術も備える。画像処理LSIとしては、フレームごとの輝度と周波数を解析してコントラスト制御やノイズ低減などを高速処理する「高画質マスターエンジン プロ」を採用した。また、動画性能を向上させるバックライトスキャニング技術「240フレッドスピード」を搭載。液晶パネル駆動とLEDバックライト点滅を高速制御することで、残像を低減させ、16倍相当の動画性能を実現するという。
また、別売の3Dメガネ「AN-3DG20-B」を使えば3D映像も楽しむことができる。
■テレビ本体と別筐体の3ウェイ5スピーカーを搭載
スピーカーは、3ウェイ5スピーカーの「2.1chフロントサウンド」音声システムを、テレビ下方に、本体とは独立した密閉ボックス構造で設置。φ8.0cmのサブウーファー1個、3cm×15cmのミッドレンジ2個、φ2.0cmトゥイーター2個により幅広い音域をカバーするほか、前面開口のため、音ヌケがよく豊かな音再生が可能だという。また「新・AudioEngine」により、クリアで聞き取りやすい音声を実現するとのこと。
無線LANユニットを本体に内蔵しており、ネットワーク機能も搭載。番組情報とネット情報を一覧表示し、気になる情報を簡単に閲覧できる「ビジュアル モーションガイド」を用意している。リモコンのホームボタンを押して「ホーム画面」を表示すると、現在視聴中の番組のほか、“AQUOS City”のサービス一覧、「おすすめ選局ナビ」が表示される。
そのほか、シャープ製スマートフォンと連携して映像コンテンツを楽しめる「スマートファミリンク」機能、DLNA対応機器内に保存されている動画/音楽/写真を再生できる「ホームネットワーク機能」なども用意している。DTCP-IPに対応し、地デジ番組などもネットワーク経由で視聴可能。なおDLNAサーバー機能は持っていない。
外観には、新たにアルミフレームデザインを採用し高級感を演出。フレームの左右には黒の塗装を施し、画面の広がりを表現した。
■モスアイパネルの今後は
今回新たに登場した「モスアイパネル」。実際の映像を見てみると、従来のグレアパネルと比べると大幅に映り込みが少なく、画面が完全に黒バックになった際にも、前に立った自分の姿が映らない。通常の液晶パネルの最前面に「モスアイ」フィルムを貼るだけという構造のため、今後様々な展開が考えられる。
同社説明員によれば、前述のとおり4Kテレビへの応用も可能という。しかしスマートフォンやタブレット端末への搭載については「表面に細かな凹凸があるという構造上、触ることによる汚れなどの影響が考えられる。また、耐久性についても現在のモスアイパネルより向上させる必要があるだろう」と語っていた。
【問い合わせ先】
シャープ
お客様相談センター
TEL/0120-001-251
関連リンク
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSHARP
- 型番LC-80XL9
- 発売日2012年12月15日
- 価格¥OPEN(予想実売価格100万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:80V型 ●画素数:1,920×1,080 ●テレビコントラスト:1,000万対1 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル ●接続端子:HDMI入力×4、D5映像入力×1、ビデオ入力×1、アナログRGB入力×1、音声出力×1、ヘッドホン出力×1、光デジタル音声出力×1、LAN端子×1、USB端子×3 ●消費電力:約349W ●外形寸法:1825W×1123H×455Dmm
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSHARP
- 型番LC-70XL9
- 発売日2012年11月30日
- 価格¥OPEN(予想実売価格70万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:70V型 ●画素数:1,920×1,080 ●テレビコントラスト:1,000万対1 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル ●接続端子:HDMI入力×4、D5映像入力×1、ビデオ入力×1、アナログRGB入力×1、音声出力×1、ヘッドホン出力×1、光デジタル音声出力×1、LAN端子×1、USB端子×3 ●消費電力:約260W ●外形寸法:1578W×989H×389Dmm
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSHARP
- 型番LC-60XL9
- 発売日2012年11月30日
- 価格¥OPEN(予想実売価格38万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:60V型 ●画素数:1,920×1,080 ●テレビコントラスト:1,000万対1 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル ●接続端子:HDMI入力×4、D5映像入力×1、ビデオ入力×1、アナログRGB入力×1、音声出力×1、ヘッドホン出力×1、光デジタル音声出力×1、LAN端子×1、USB端子×3 ●消費電力:210W ●外形寸法:1378W×864H×389Dmm
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSHARP
- 型番LC-52XL9
- 発売日2012年12月15日
- 価格¥OPEN(予想実売価格32万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:52V型 ●画素数:1,920×1,080 ●テレビコントラスト:1,000万対1 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル ●接続端子:HDMI入力×4、D5映像入力×1、ビデオ入力×1、アナログRGB入力×1、音声出力×1、ヘッドホン出力×1、光デジタル音声出力×1、LAN端子×1、USB端子×3 ●消費電力:162W ●外形寸法:1196W×769H×302Dmm
- ジャンル液晶テレビ(ディスプレイ)
- ブランドSHARP
- 型番LC-46XL9
- 発売日2012年11月30日
- 価格¥OPEN(予想実売価格28万円前後)
【SPEC】●画面サイズ:46V型 ●画素数:1,920×1,080 ●テレビコントラスト:1,000万対1 ●チューナー:地上・BS・110度CSデジタル ●接続端子:HDMI入力×4、D5映像入力×1、ビデオ入力×1、アナログRGB入力×1、音声出力×1、ヘッドホン出力×1、光デジタル音声出力×1、LAN端子×1、USB端子×3 ●消費電力:144W ●外形寸法:1061W×692H×302Dmm