“コデミサポーター”就任のテツandトモ登場
Dpa、15年3月までにデジタル放送完全移行目指す − 地デジ新キャラクターは“コデミ”
(社)デジタル放送推進協会(Dpa)は、地デジ普及事業の取り組み状況を説明する記者発表会を開催した。同協会 理事長 福田俊男氏からは、2015年3月までに国内のテレビ視聴環境のデジタル完全移行を目指す旨が語られた。また、地デジの新イメージキャラクターおよびDpa公式サイトのコンセプトである“コデミ”の紹介も行われた。
■2015年3月までに「デジタル完全移行」を目指す
今年度Dpaではテーマに「テレビ新時代」を掲げ、周知広報事業などのデジタル放送普及促進事業を行うともに、視聴者国民に快適なデジタルテレビ環境を整備するべく、引き続きデジサポ事業や地デジ難視対策衛星放送事業などに取り組んでいく。
福田氏は「アナログ放送は終了したものの、完全にデジタル移行したわけではない。デジタル移行への1つの足がかりとして、CATVなどのデジアナ変換サービスも引き続き行われている。このデジアナ変換サービスは2015年3月で終了するが、私たちとしてはそこまでにデジタル完全移行作業を終了するべく、引き続き尽力していく。同年4月以降には、国内のテレビ視聴環境がデジタルに完全移行することを想定している」と説明した。
Dpaでは、地デジ送信チャンネルの変更作業や新たな混信対策などのデジサポ事業のほか、地デジ難視対策衛星放送事業(セーフティネット)など、引き続き様々な対策に取り組んでいく姿勢だ。形態としては、2013年4月以降に一般社団法人への移行を予定し、引き続き活動を行っていくという。
なお、地上デジタル放送およびBSデジタル放送が始まったことにより「デジタル放送の日」と定められた12月1日(土)には、今年もイベントを実施する。場所はスカイツリータウン 4Fアリーナ特設ステージで、イベントテーマは「案外知られていないデジタル放送の便利な楽しみ方の周知」「BS全社共同で実施するBS無料開放キャンペーンのPR」など。当日は芸人のザ・たっちを迎え、5回のステージショーを展開する予定だ。
福田氏は「新しく地上波でできる様々な楽しみ、チャンネルが増えたBSの楽しみ、そして新しい視聴デバイスでの楽しみと、デジタル放送になったことにより増えた様々な“楽しみ”を今後とも広くアピールしていきたい」と語った。
■「真の地デジ化」までには課題が山積み
続いて専務理事 事務局長 高嶋光雪氏は、「デジタルに完全移行するまでにはまだやることが多い」とし、デジサポ事業の取り組み状況を解説した。
活動内容としては、新たな難視やデジタル混信が原因で地上デジタル放送が良好に受信できない世帯等のデジタル化のために、全国16カ所に拠点を設置し、受信者等への支援を実施してきたが、これを14拠点に変更し引き続き恒久的対策をとっていく。来年度は、全国で8ブロックの拠点に絞っていくとしている。
BS放送を使用した地デジ難視対策衛星放送事業(セーフティネット)については、現在の対象世帯が約12万世帯で、実際には10万世帯ほどに適用されている状態だという。そのうち約5万世帯が関東圏で、分布としては千葉県が一番多い。川嶋氏は「セーフティネットは2015年3月末で終了する。真の地デジ化はこの時だろう」とした。
また、一時的に53〜62chの周波数を使用してきた一部の地上デジタルテレビ放送局に対しては、本年7月24日までに13〜52chの周波数に変更するリパック対策を行ってきた。デジサポとしては、該当地域への事前周知や、受信機の再スキャン、相談対応などの支援を実施。なおこのチャンネル切り替えの再編作業は2013年3月31日までに終了するスケジュールで、これによりこれまで53〜62chとして使用されてきた710〜770MHzの周波数は、今後携帯電話をはじめとする移動通信システムに割り当てられる予定だ。
なお、デジタル完全移行終了予定の2015年3月以降にも、引き続きDpaとしてはデジタル放送における取り組みを推進していくつもりだという。また、B-CAS方式のほかに新たなTRMP方式が導入される場合の対応も必要となるため、2015年3月以降もDpaは存続する見込みとのことだ。そのほか、スカイツリーへの移行問題については、民放キー局5社+NHKが対応するものだが、デジタル放送の送信・受信についての普及活動を主とするデジサポ事業の取り組みとして、協力要請があればできるかぎり支援していく構えだという。
■新イメージキャラクターは“コデミ” − 地デジ芸人 テツandトモも登場
本日は新しくなった地デジ新キャラクター“コデミ”もアピールされた。
“コデミ”は「デジタル・テレビ・コミュニティ」から文字を選び、並び替えたもの。子どものフクロウをモチーフとしたキャラクターの名称であると同時に、新しくなったDpaの公式サイトのコンセプトでもある。Dpaでは、公式サイトを通じて聴者とデジタルテレビの奥深い魅力を語り合える場「デジタル・テレビ・コミュニティ」を作っていきたいとしている。
具体的には、同サイトで募集している“コデミサポーター”に登録した聴者から寄せられるテレビ放送に関連したエピソードや新しい発見・改善のアイデアなどを共有し、これからのテレビ放送の進化に役立てていく狙い。そのほかサイト内には、デジタル放送に関するお知らせや、都道府県別の地デジ放送局の紹介、BSおすすめ番組紹介のコーナーが設けられている。さらに、放送局とひもづけるキャラクターをあてる神経衰弱ゲームなどのコンテンツも用意している。
本日の発表会場には、“地デジ芸人”として活動してきたお笑い芸人 テツandトモも登場。今回新たにコデミサポーターに就任したテツandトモは、上述のDpaサイト内でコラムを掲載している。
青ジャージのトモさんは「先日コデミサポーターの声として、ホテルのテレビだとBSが映らないことが多いので、ホテルでもBSが映るようになるといい、というエピソードを書きました。こういった、“テレビ放送がもっとこうなったらいいのに”というちょっとした意見やアイデアを、皆さんからもお寄せ頂きたいと思います」とコメントした。
赤ジャージのテツさんは「僕たちが“地デジ芸人”として活動し始めた頃は“地デジって何?”“dボタンて何?”という反応ばかりでなかなか伝わらなかった。しかしいまやうちの祖父母がdボタンを使いこなして天気予報や番組情報を観ているところをみると、テレビのデジタル放送化は家庭の中に自然と溶け込んでいると実感します。これからももっとデジタル化による楽しみを普及させていきたい」と語った。
■2015年3月までに「デジタル完全移行」を目指す
今年度Dpaではテーマに「テレビ新時代」を掲げ、周知広報事業などのデジタル放送普及促進事業を行うともに、視聴者国民に快適なデジタルテレビ環境を整備するべく、引き続きデジサポ事業や地デジ難視対策衛星放送事業などに取り組んでいく。
福田氏は「アナログ放送は終了したものの、完全にデジタル移行したわけではない。デジタル移行への1つの足がかりとして、CATVなどのデジアナ変換サービスも引き続き行われている。このデジアナ変換サービスは2015年3月で終了するが、私たちとしてはそこまでにデジタル完全移行作業を終了するべく、引き続き尽力していく。同年4月以降には、国内のテレビ視聴環境がデジタルに完全移行することを想定している」と説明した。
Dpaでは、地デジ送信チャンネルの変更作業や新たな混信対策などのデジサポ事業のほか、地デジ難視対策衛星放送事業(セーフティネット)など、引き続き様々な対策に取り組んでいく姿勢だ。形態としては、2013年4月以降に一般社団法人への移行を予定し、引き続き活動を行っていくという。
なお、地上デジタル放送およびBSデジタル放送が始まったことにより「デジタル放送の日」と定められた12月1日(土)には、今年もイベントを実施する。場所はスカイツリータウン 4Fアリーナ特設ステージで、イベントテーマは「案外知られていないデジタル放送の便利な楽しみ方の周知」「BS全社共同で実施するBS無料開放キャンペーンのPR」など。当日は芸人のザ・たっちを迎え、5回のステージショーを展開する予定だ。
福田氏は「新しく地上波でできる様々な楽しみ、チャンネルが増えたBSの楽しみ、そして新しい視聴デバイスでの楽しみと、デジタル放送になったことにより増えた様々な“楽しみ”を今後とも広くアピールしていきたい」と語った。
■「真の地デジ化」までには課題が山積み
続いて専務理事 事務局長 高嶋光雪氏は、「デジタルに完全移行するまでにはまだやることが多い」とし、デジサポ事業の取り組み状況を解説した。
活動内容としては、新たな難視やデジタル混信が原因で地上デジタル放送が良好に受信できない世帯等のデジタル化のために、全国16カ所に拠点を設置し、受信者等への支援を実施してきたが、これを14拠点に変更し引き続き恒久的対策をとっていく。来年度は、全国で8ブロックの拠点に絞っていくとしている。
BS放送を使用した地デジ難視対策衛星放送事業(セーフティネット)については、現在の対象世帯が約12万世帯で、実際には10万世帯ほどに適用されている状態だという。そのうち約5万世帯が関東圏で、分布としては千葉県が一番多い。川嶋氏は「セーフティネットは2015年3月末で終了する。真の地デジ化はこの時だろう」とした。
また、一時的に53〜62chの周波数を使用してきた一部の地上デジタルテレビ放送局に対しては、本年7月24日までに13〜52chの周波数に変更するリパック対策を行ってきた。デジサポとしては、該当地域への事前周知や、受信機の再スキャン、相談対応などの支援を実施。なおこのチャンネル切り替えの再編作業は2013年3月31日までに終了するスケジュールで、これによりこれまで53〜62chとして使用されてきた710〜770MHzの周波数は、今後携帯電話をはじめとする移動通信システムに割り当てられる予定だ。
なお、デジタル完全移行終了予定の2015年3月以降にも、引き続きDpaとしてはデジタル放送における取り組みを推進していくつもりだという。また、B-CAS方式のほかに新たなTRMP方式が導入される場合の対応も必要となるため、2015年3月以降もDpaは存続する見込みとのことだ。そのほか、スカイツリーへの移行問題については、民放キー局5社+NHKが対応するものだが、デジタル放送の送信・受信についての普及活動を主とするデジサポ事業の取り組みとして、協力要請があればできるかぎり支援していく構えだという。
■新イメージキャラクターは“コデミ” − 地デジ芸人 テツandトモも登場
本日は新しくなった地デジ新キャラクター“コデミ”もアピールされた。
“コデミ”は「デジタル・テレビ・コミュニティ」から文字を選び、並び替えたもの。子どものフクロウをモチーフとしたキャラクターの名称であると同時に、新しくなったDpaの公式サイトのコンセプトでもある。Dpaでは、公式サイトを通じて聴者とデジタルテレビの奥深い魅力を語り合える場「デジタル・テレビ・コミュニティ」を作っていきたいとしている。
具体的には、同サイトで募集している“コデミサポーター”に登録した聴者から寄せられるテレビ放送に関連したエピソードや新しい発見・改善のアイデアなどを共有し、これからのテレビ放送の進化に役立てていく狙い。そのほかサイト内には、デジタル放送に関するお知らせや、都道府県別の地デジ放送局の紹介、BSおすすめ番組紹介のコーナーが設けられている。さらに、放送局とひもづけるキャラクターをあてる神経衰弱ゲームなどのコンテンツも用意している。
本日の発表会場には、“地デジ芸人”として活動してきたお笑い芸人 テツandトモも登場。今回新たにコデミサポーターに就任したテツandトモは、上述のDpaサイト内でコラムを掲載している。
青ジャージのトモさんは「先日コデミサポーターの声として、ホテルのテレビだとBSが映らないことが多いので、ホテルでもBSが映るようになるといい、というエピソードを書きました。こういった、“テレビ放送がもっとこうなったらいいのに”というちょっとした意見やアイデアを、皆さんからもお寄せ頂きたいと思います」とコメントした。
赤ジャージのテツさんは「僕たちが“地デジ芸人”として活動し始めた頃は“地デジって何?”“dボタンて何?”という反応ばかりでなかなか伝わらなかった。しかしいまやうちの祖父母がdボタンを使いこなして天気予報や番組情報を観ているところをみると、テレビのデジタル放送化は家庭の中に自然と溶け込んでいると実感します。これからももっとデジタル化による楽しみを普及させていきたい」と語った。