複数チャンネルを用いて伝送
NHK、CATV網を用いたスーパーハイビジョン伝送に成功
NHKは、実際のCATV施設を使用したスーパーハイビジョン(SHV)の伝送に成功したと発表した。
SHVはフルHDの16倍の画素数があるため、現在のCATVの1チャンネルでは伝送容量が不足する。今回、NHKが開発し伝送に成功したのは「複数搬送波伝送方式」と呼ばれる方式で、いくつかの空きチャンネルを用いてSHV伝送を実現するというもの。
この複数搬送波伝送方式は、CATV局(送信側)でSHV信号を分割し、複数のチャンネルで伝送、受信機(受信側)で同期して合成する技術。ケーブルテレビ施設におけるチャンネルの使用状況に応じて、64QAM(32Mbps)や256QAM(42Mbps)など、異なる変調方式の搬送波を組み合わせて、SHV信号を伝送することを可能にした。この方式のメリットは、現行のCATV施設の構成を変更することなく、SHV信号を伝送することができることにある。
実験は、実際に山梨県甲府市富士見の(株)日本ネットワークサービス(NNS)本社で運用されているCATV施設を使用し、複数の空きチャンネルを用いて、圧縮符号化したSHV信号を伝送できることを確認したという。
実験における伝送の仕様だが、56〜170MbpsのSHV信号を、映像はMPEG-4 AVC/H.264で圧縮。2〜5つのチャンネルを用いて伝送された。音声コーデックにはMPEG-2 AACが用いられた。伝送路符号化方式は「ITU-T J.83 Annex C」に準拠している。
NHKでは「SHV放送の早期実現に向けて、伝送方式をはじめ、圧縮、蓄積、表示など多岐にわたる技術について開発を加速していく」とコメントしている。
なお今月6日には、KDDIが独自コーデックを用いた、スーパーハイビジョンのCATV伝送に世界で初めて成功していた(関連ニュース)。
SHVはフルHDの16倍の画素数があるため、現在のCATVの1チャンネルでは伝送容量が不足する。今回、NHKが開発し伝送に成功したのは「複数搬送波伝送方式」と呼ばれる方式で、いくつかの空きチャンネルを用いてSHV伝送を実現するというもの。
この複数搬送波伝送方式は、CATV局(送信側)でSHV信号を分割し、複数のチャンネルで伝送、受信機(受信側)で同期して合成する技術。ケーブルテレビ施設におけるチャンネルの使用状況に応じて、64QAM(32Mbps)や256QAM(42Mbps)など、異なる変調方式の搬送波を組み合わせて、SHV信号を伝送することを可能にした。この方式のメリットは、現行のCATV施設の構成を変更することなく、SHV信号を伝送することができることにある。
実験は、実際に山梨県甲府市富士見の(株)日本ネットワークサービス(NNS)本社で運用されているCATV施設を使用し、複数の空きチャンネルを用いて、圧縮符号化したSHV信号を伝送できることを確認したという。
実験における伝送の仕様だが、56〜170MbpsのSHV信号を、映像はMPEG-4 AVC/H.264で圧縮。2〜5つのチャンネルを用いて伝送された。音声コーデックにはMPEG-2 AACが用いられた。伝送路符号化方式は「ITU-T J.83 Annex C」に準拠している。
NHKでは「SHV放送の早期実現に向けて、伝送方式をはじめ、圧縮、蓄積、表示など多岐にわたる技術について開発を加速していく」とコメントしている。
なお今月6日には、KDDIが独自コーデックを用いた、スーパーハイビジョンのCATV伝送に世界で初めて成功していた(関連ニュース)。