回路構成や筐体構造をブラッシュアップ
デノン、音質や使い勝手を高めた中級AVアンプ「AVR-X4000」
デノンはAVアンプのミドルクラス機「AVR-X4000」を6月中旬より発売する。価格は157,000円(税込)。
本機は7chアンプを搭載し、最大7.2ch再生に対応。定格出力は125W/各chとなる。HDMI端子は入力を7系統、出力を3系統搭載しており、メインゾーン用の2系統は同時出力も可能だ。昨年発売の「AVR-4520」の弟機に位置付けられている。
本機の特徴は、同社の高音質設計/技術をさらに突き詰め、回路構成や筐体設計を徹底的に追い込んだことにある。
サラウンド再生の音質の要となるのが、最新版にアップデートされた独自技術「D.D.S.C.-HD」だ。サラウンド再生のために必要な信号処理回路を各々のブロックに独立させ、さらに32bitフローティングポイントDSPなどの専用回路を用いてディスクリート化している。加えて、全ch同一レスポンス・同一クオリティを目指した構成を取っている。オーディオ回路には同社のピュアオーディオ製品で培われたノウハウが投入され、厳密なチューニングが施されている。
デジタル回路全般も見直しが行われた。入力回路の電源部にはハイ・パフォーマンス・コンデンサーが採用され、DACも厳選された192kHz/24bit対応の新型品が投入された。DAC周辺回路も大幅に改善し、サウンドの密度やつながりの良さ、空間再現が向上したという。
また、マルチch音声にも24bit精度でのアナログ波形再現を行う「AL24 Processing Plus」を搭載する。残響音などの微小な音の再現性も高めた。不要振動を徹底的に抑えた点も、ピュア/AVの両方を手がける同社らしい。ヒートシンクをフットの真上に配置し、パワートランスは高剛性シャーシに強固に固定する「ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション」構造を採用。内部はもとより外部からの振動も排除し、“鳴き”を抑える構造が採られた。こうした配慮が、音の透明感や定位、そして画質の向上につながったとのことだ。
DENON LINK HDも搭載。同社製の対応BDプレーヤー(DBT-3313UD)との組み合わせにおいて、AVアンプのDACを動作させるマスタークロックをBDプレーヤーへ供給する。AVアンプとBDプレーヤーが共通のクロックを共有して動作することで、ジッターの大幅な抑制を実現する機能だ。対応プレーヤー以外との組み合わせにおいても、「ハイブリッドPLLクロックジッターリデューサー」によりジッターが低減される。本機能はHDMIはもちろん、同軸・光デジタル接続、A/D変換されるアナログ接続においてもジッターを低減してくれる。
サラウンド機能については、DTS-Neo:X、Audyssey DSX、ドルビーProLogic II zに対応。フロントハイト/ワイド専用のスピーカー端子を装備し、各スピーカーを選択することが可能だ。新たにフロントハイト/ワイドを加えた11.2chのプリアウト端子を搭載し、拡張性もアップした。
ビデオ機能では、4Kアップスケーリングと4Kパススルーに対応。4Kアップスケーリングに対応した新世代IPスケーラーは、HD映像においても画質向上への寄与が期待できる。
ネットワークオーディオ機能は、192kHz/24bitのWAV、FLACの再生が可能。96kHz/24bitまでのAppleロスレス再生やギャップレス再生にも対応する。AirPlayやインターネットラジオにも対応している。スマートフォン連携は、同社のiOS/Android対応アプリ「Denon Remote App」(最新版)からの操作が可能。メイン操作画面のショートカットキーには、好みの機能を最大8個まで登録することができる。また、入力切り替えや音量調整などの基本操作、ネットワーク再生の操作、NASのブラウジング、インターネットラジオ再生などが可能だ。
また、フロントにはiPod/iPhoneのデジタル接続&充電対応のUSB-A端子を用意。ビデオカメラなどとも接続しやすいよう、HDMI端子1系統も用意されている。
その他、オーバーレイ対応のGUIに加え、HDMI各入力の映像を小窓表示で確認できるInstaPrevue機能を搭載。自動音場補正は、Audyssey MultEQ XT32を搭載している。
先行したAVR-X2000等でも採用された「カラーリングで識別されたスピーカーターミナル」を本機も実装。+/-が横一列に並べられ、結線がしやすくなった。オーバーレイ表示が可能な日本語対応GUIや、接続から初期設定までをテキストとグラフィックを使ってガイダンスする「セットアップアシスタント」機能も搭載し、使いやすさ、導入のしやすさも十分に考慮されている。
外形寸法は434W×167H×379Dmm、質量は12.3kg。消費電力は670Wで、通常スタンバイ時0.1W、CECスタンバイ時0.5W。
【問い合わせ先】
(株)ディーアンドエムホールディングス
TEL/044-670-6612
本機は7chアンプを搭載し、最大7.2ch再生に対応。定格出力は125W/各chとなる。HDMI端子は入力を7系統、出力を3系統搭載しており、メインゾーン用の2系統は同時出力も可能だ。昨年発売の「AVR-4520」の弟機に位置付けられている。
本機の特徴は、同社の高音質設計/技術をさらに突き詰め、回路構成や筐体設計を徹底的に追い込んだことにある。
サラウンド再生の音質の要となるのが、最新版にアップデートされた独自技術「D.D.S.C.-HD」だ。サラウンド再生のために必要な信号処理回路を各々のブロックに独立させ、さらに32bitフローティングポイントDSPなどの専用回路を用いてディスクリート化している。加えて、全ch同一レスポンス・同一クオリティを目指した構成を取っている。オーディオ回路には同社のピュアオーディオ製品で培われたノウハウが投入され、厳密なチューニングが施されている。
デジタル回路全般も見直しが行われた。入力回路の電源部にはハイ・パフォーマンス・コンデンサーが採用され、DACも厳選された192kHz/24bit対応の新型品が投入された。DAC周辺回路も大幅に改善し、サウンドの密度やつながりの良さ、空間再現が向上したという。
また、マルチch音声にも24bit精度でのアナログ波形再現を行う「AL24 Processing Plus」を搭載する。残響音などの微小な音の再現性も高めた。不要振動を徹底的に抑えた点も、ピュア/AVの両方を手がける同社らしい。ヒートシンクをフットの真上に配置し、パワートランスは高剛性シャーシに強固に固定する「ダイレクト・メカニカル・グラウンド・コンストラクション」構造を採用。内部はもとより外部からの振動も排除し、“鳴き”を抑える構造が採られた。こうした配慮が、音の透明感や定位、そして画質の向上につながったとのことだ。
DENON LINK HDも搭載。同社製の対応BDプレーヤー(DBT-3313UD)との組み合わせにおいて、AVアンプのDACを動作させるマスタークロックをBDプレーヤーへ供給する。AVアンプとBDプレーヤーが共通のクロックを共有して動作することで、ジッターの大幅な抑制を実現する機能だ。対応プレーヤー以外との組み合わせにおいても、「ハイブリッドPLLクロックジッターリデューサー」によりジッターが低減される。本機能はHDMIはもちろん、同軸・光デジタル接続、A/D変換されるアナログ接続においてもジッターを低減してくれる。
サラウンド機能については、DTS-Neo:X、Audyssey DSX、ドルビーProLogic II zに対応。フロントハイト/ワイド専用のスピーカー端子を装備し、各スピーカーを選択することが可能だ。新たにフロントハイト/ワイドを加えた11.2chのプリアウト端子を搭載し、拡張性もアップした。
ビデオ機能では、4Kアップスケーリングと4Kパススルーに対応。4Kアップスケーリングに対応した新世代IPスケーラーは、HD映像においても画質向上への寄与が期待できる。
ネットワークオーディオ機能は、192kHz/24bitのWAV、FLACの再生が可能。96kHz/24bitまでのAppleロスレス再生やギャップレス再生にも対応する。AirPlayやインターネットラジオにも対応している。スマートフォン連携は、同社のiOS/Android対応アプリ「Denon Remote App」(最新版)からの操作が可能。メイン操作画面のショートカットキーには、好みの機能を最大8個まで登録することができる。また、入力切り替えや音量調整などの基本操作、ネットワーク再生の操作、NASのブラウジング、インターネットラジオ再生などが可能だ。
また、フロントにはiPod/iPhoneのデジタル接続&充電対応のUSB-A端子を用意。ビデオカメラなどとも接続しやすいよう、HDMI端子1系統も用意されている。
その他、オーバーレイ対応のGUIに加え、HDMI各入力の映像を小窓表示で確認できるInstaPrevue機能を搭載。自動音場補正は、Audyssey MultEQ XT32を搭載している。
先行したAVR-X2000等でも採用された「カラーリングで識別されたスピーカーターミナル」を本機も実装。+/-が横一列に並べられ、結線がしやすくなった。オーバーレイ表示が可能な日本語対応GUIや、接続から初期設定までをテキストとグラフィックを使ってガイダンスする「セットアップアシスタント」機能も搭載し、使いやすさ、導入のしやすさも十分に考慮されている。
外形寸法は434W×167H×379Dmm、質量は12.3kg。消費電力は670Wで、通常スタンバイ時0.1W、CECスタンバイ時0.5W。
【問い合わせ先】
(株)ディーアンドエムホールディングス
TEL/044-670-6612
関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドDENON
- 型番AVR-X4000
- 発売日2013年6月中旬
- 価格¥157,000(税込)
【SPEC】●定格出力:フロント 125W+125W、センター125W、サラウンド 125W+125W、サラウンドバック 125W+125W(8Ω、20Hz-20kHz、THD 0.08%) ●実用最大出力:フロント 165W+165W、センター165W、サラウンド 165W+165W、サラウンドバック 165W+165W(6Ω、JEITA) ●HDMI端子:入力×7(フロント×1)、 出力×3 ●映像入出力端子:コンポーネント入力×2、コンポーネントビデオ出力×1、アナログ映像入力×4(フロント×1)、アナログ映像出力×3 ●音声入出力端子:光デジタル入力×2、同軸デジタル×2、アナログ入力×6(フロント×1)、アナログ音声出力×3、ゾーン2出力×1、11.2chプリアウト×1(最大同時出力9.2ch)、ヘッドホン出力×1、フォノ入力×1(MM) ●その他の入出力端子:LAN×1、USB端子(iPod/メモリー)×1、FMチューナーアンテナ×1、セットアップマイク入力×1 ●消費電力:670W (待機時0.1W<通常スタンバイ>、 0.5W<CECスタンバイ>)●外形寸法:434W×167H×379Dmm(フット、端子、つまみ含む) ●質量:12.3kg