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4K 50/60p伝送が可能に

パナソニック、HDMI 2.0準拠LSIを商品化

公開日 2013/09/12 18:28 ファイル・ウェブ編集部
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パナソニック(株)オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、4K 50/60p映像の伝送が可能なHDMI 2.0準拠の通信LSIを商品化した。9月中に量産を開始し、当初の月産は100万個以上となる。ディスプレイやBDレコーダー/プレーヤー、AVアンプなどへの4K機器への展開が想定されている。

HDMI 2.0準拠4K 50/60p対応LSI

HDMI 2.0(関連ニュース)は従来のHDMI 1.4bのフルHD伝送と比較して4倍の速度を持つ6Gbps伝送を可能としている。この速度を活かして、4K/60Pに加え、色信号を圧縮しない4:4:4の信号も伝送可能な「4K 50/60p」への対応を果たした。

また、従来では規格外方式として2本、または4本のHDMIケーブルを用いた4K/60p伝送や、データを圧縮しての4K/60p伝送も一部で行われていたが、このLSIにおいては標準規格として1本のHDMIケーブルでの4K 50/60p伝送が可能となる。

また、インテリジェントスクランブル方式を採用。6Gbps伝送時だけでなく、既存規格の3.4Gbps以下の伝送時においても不要輻射の改善を行うことができる。さらに独自の高速作動伝送技術により伝送統制を向上させることで、ノイズ対策が容易になる低EMIの実現、相互持続性の大幅な改善が見込まれるという。

リアルタイムでフルHD映像を4K 50/60p映像にアップサンプリングする「4K 50/60p」スケーラーと、アップサンプリングのための超解像回路も搭載。BDプレーヤーなど既存のソース機器からの出力に対しても、4K 50/60p対応することができる。

なお、今回は24mm角QFP/0.4mmピッチ/216pin(「MN864777」)、および20mm角QFP/0.5mmピッチ/144pinnのパッケージに対応した2機種を開発(「MN864778」)。これら2種はグローバル規格に対応。4K 50/60pスケーラーおよび映像パラレルインターフェース(複数系統同時出力)には「MN864777」のみが対応する。

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