CEATECで参考出展
<CEATEC>シャープ、フルHDパネルで4K相当表示する「AQUOS クアトロン プロ」
シャープは本日、10月1日に開幕する「CEATEC JAPAN 2013」の同社ブース展示内容説明会を開催。その後、一部ブースをメディア向けに開放する「メディアコンベンション」で同社ブースを公開した。
説明会には、同社 代表取締役 副社長執行役員 技術担当の水嶋繁光氏が登壇。AQUOSやIGZO、新規事業への取り組みなどについて説明した。
同社ブースには、2Kパネルながら、4K2K解像度チャートによる輝度信号解像度評価で4K相当の表示性能を実現した「AQUOSクアトロン プロ」を参考出品した。水嶋氏は「フルHD AQUOSの最高峰モデルという位置づけとなる」と説明する。
RGB+Yのサブピクセルを備えたクアトロンパネルの駆動技術を改良し、高精細な表示を実現した。4つのサブピクセルは独立して駆動する。水平方向については、1画素に「RGB」と「B+Y」の、2つの輝度ピークを作り出すことで、解像度を2倍に向上させる。縦方向については、MPD(マルチピクセルドライブ)技術を用い、時分割駆動を行うことで高精細化を実現する。
MPD技術は、液晶の1画素を構成するサブピクセルを、さらに2分割したセル単位で駆動する技術。これまでは視野角を広げるためにこの技術を活用してきたが、今回は精細感を高めるために使用した。
■46/52/60/70/80型の「AQUOS クアトロン プロ」は11月発売
ブース内では、RGBパネルのフルHD AQUOSと、クアトロン プロパネルを搭載したAQUOSを比較展示している。見比べるとその差は一目瞭然で、ネイティブ4Kほどではないものの、通常のフルHDパネルに比べ、解像感が高い、滑らかな映像を映し出す。モノスコチャートで見比べても、フルHDパネルでは潰れている線もくっきりと分離している。
時分割駆動を行っているが、フリッカーは感じられない。「黒挿入などの技術の場合、黒表示される面積が大きいためフリッカー感が感じられるが、サブピクセル単位で黒表示を行っても、フリッカーにはつながらない」(同社説明員)。
「クアトロン プロ」パネルを搭載した「AQUOS クアトロン プロ」は、11月頃を目途に発売する予定。46/52/60/70/80型の5サイズ展開となる見込みだ。価格は未定だが、4K解像度のパネルを搭載したものに比べると割安な設定になるという。
「AQUOS クアトロン プロ」は、HDMI 1.4を搭載し、4K/30pまでの映像を入力できる。4K/60p入力には対応していない。2K以下の映像が入ってきた場合は、まず内部で4Kへアップスケーリング処理を行い、その後、クアトロン プロパネルで表示するための信号処理を施す。なお、パネルの駆動速度は120Hzとなる。
この「クアトロン プロ」を搭載した参考出展品は、パネル表面処理にモスアイ技術を搭載。また色再現性能についても、4原色技術による豊かな色再現性を実現している。
■「フレームレスIGZO」やMEMSディスプレイも
さらにIGZO技術では、「フレームレスIGZO」を展示。46V型のフレームレスIGZOコンセプトモデルと、8.8V型+4.9V型フレームレスIGZOコンセプトモデルなどを展示する。
MEMSディスプレイについても、IGZO技術を使った7型 1,280×800ピクセルの試作機を展示した。これは6月に同社天理工場で公開したもの(関連ニュース)と同レベルの完成度のもので、カラーブレーキングは知覚できたが、「駆動周波数を上げたりなど、カラーブレーキングを抑える技術は色々あり、検討している」とのことで、今後さらに完成度が高まりそうだ。
説明会には、同社 代表取締役 副社長執行役員 技術担当の水嶋繁光氏が登壇。AQUOSやIGZO、新規事業への取り組みなどについて説明した。
同社ブースには、2Kパネルながら、4K2K解像度チャートによる輝度信号解像度評価で4K相当の表示性能を実現した「AQUOSクアトロン プロ」を参考出品した。水嶋氏は「フルHD AQUOSの最高峰モデルという位置づけとなる」と説明する。
RGB+Yのサブピクセルを備えたクアトロンパネルの駆動技術を改良し、高精細な表示を実現した。4つのサブピクセルは独立して駆動する。水平方向については、1画素に「RGB」と「B+Y」の、2つの輝度ピークを作り出すことで、解像度を2倍に向上させる。縦方向については、MPD(マルチピクセルドライブ)技術を用い、時分割駆動を行うことで高精細化を実現する。
MPD技術は、液晶の1画素を構成するサブピクセルを、さらに2分割したセル単位で駆動する技術。これまでは視野角を広げるためにこの技術を活用してきたが、今回は精細感を高めるために使用した。
■46/52/60/70/80型の「AQUOS クアトロン プロ」は11月発売
ブース内では、RGBパネルのフルHD AQUOSと、クアトロン プロパネルを搭載したAQUOSを比較展示している。見比べるとその差は一目瞭然で、ネイティブ4Kほどではないものの、通常のフルHDパネルに比べ、解像感が高い、滑らかな映像を映し出す。モノスコチャートで見比べても、フルHDパネルでは潰れている線もくっきりと分離している。
時分割駆動を行っているが、フリッカーは感じられない。「黒挿入などの技術の場合、黒表示される面積が大きいためフリッカー感が感じられるが、サブピクセル単位で黒表示を行っても、フリッカーにはつながらない」(同社説明員)。
「クアトロン プロ」パネルを搭載した「AQUOS クアトロン プロ」は、11月頃を目途に発売する予定。46/52/60/70/80型の5サイズ展開となる見込みだ。価格は未定だが、4K解像度のパネルを搭載したものに比べると割安な設定になるという。
「AQUOS クアトロン プロ」は、HDMI 1.4を搭載し、4K/30pまでの映像を入力できる。4K/60p入力には対応していない。2K以下の映像が入ってきた場合は、まず内部で4Kへアップスケーリング処理を行い、その後、クアトロン プロパネルで表示するための信号処理を施す。なお、パネルの駆動速度は120Hzとなる。
この「クアトロン プロ」を搭載した参考出展品は、パネル表面処理にモスアイ技術を搭載。また色再現性能についても、4原色技術による豊かな色再現性を実現している。
■「フレームレスIGZO」やMEMSディスプレイも
さらにIGZO技術では、「フレームレスIGZO」を展示。46V型のフレームレスIGZOコンセプトモデルと、8.8V型+4.9V型フレームレスIGZOコンセプトモデルなどを展示する。
MEMSディスプレイについても、IGZO技術を使った7型 1,280×800ピクセルの試作機を展示した。これは6月に同社天理工場で公開したもの(関連ニュース)と同レベルの完成度のもので、カラーブレーキングは知覚できたが、「駆動周波数を上げたりなど、カラーブレーキングを抑える技術は色々あり、検討している」とのことで、今後さらに完成度が高まりそうだ。