将来的にはライブチケット販売も
USENとローソンHMV、月額490円のスマホ向け定額音楽配信サービス
宇野氏はさらに、「おかげさまで大好評で、有線放送のシェア80%超と、業務用としては世界一の規模を誇るまでに至っている。一方、個人でも利用したいという方も多く、実際にチューナーを置いている方もたくさんいるが、専用のセットトップボックスと工事が必要だという点がハードルになっていた」と言葉を続け、そのような背景からスマートフォンだけで利用できる本サービスを開発したと語る。
そして、CDの売上がピーク時の6,000億円から3,000億を切るところまで下がっていること、音楽配信も着うた、着うたフルでのダウンロードが減っていることなどを紹介。
その一方でサブスクリプション型サービスの市場が急激に伸びていること、そしてアメリカでは有料サブスクリプションラジオ「Sirius XM Radio Inc.」が30億ドル規模の売上に達していることも紹介。「音声だけの有料型がこれまで成長しているのは興味深い。日米の環境の違いはあるが、日本でも伸びる市場であることを裏付けられるのでないか」とし、「スマートフォンは2013年で5,000万台を越え、来年は6,200万台になると見られている。その3%でも180万人超の方が聴いてもらえる。それくらいの市場が出来上がっている」とした。
また、サービス内容についても、楽曲間やチャンネル間の音圧補正など、50年のサービスで培われた音質へのノウハウを投入していることなど紹介。「アニソン専門チャンネルなどだけでなく、カエルの音だけが聞こえるなど、普通のラジオではやらないだろうというチャンネルも揃えている」と、多彩なラインナップを用意している点もアピールするほか、「トーク/バラエティチャンネルは、基本的に会員だけが聴ける。このため、(ブログや無料ラジオなど不特定多数が聴けるものと比べて)かなり突っ込んだ話が聞けるのではないか」と述べた。
■「オーディオ機器を買って音楽を聴くという状況にまでもっていければ」
LHE側では、ローソンおよびHMVの店頭、HMVオンラインの顧客などに向けてサービスの普及を図る。LHE 代表取締役社長の坂本健氏は「USENはBtoBに強いが、今回はBtoC。ここで我々の顧客資源を活用していく」と、パートナーシップの狙いを説明。LHEとして約1,300万人の会員がいること、ローソン店頭には1日で900万人以上が来店することを紹介する。