曲面液晶テレビの開発にも意欲
<IFA GPC>フィリップスから“Android搭載4Kテレビ”登場 − メーカー幹部インタビュー
IFAグローバルプレスカンファレンスの2日目に開催されたプロダクトセミナーに、フィリップス・ブランドのテレビのデザインや製造、販売、マーケティングをグローバルに展開するTP Vision社のCCO、Nico Vernieuwe氏が登壇。同社初のAndroid搭載テレビを発表した。
今回発売された、Android搭載4K液晶テレビ「8000シリーズ」は46/55型の2モデルを展開。今夏から欧州とロシアで発売を予定している。
OSのバージョンはAndroid 4.2.2を採用。通常のテレビ視聴のほか、Google Playストアからゲームアプリなどをダウンロードして楽しむこともできる。Androidアプリは概ね本機でも使用可能だが、GPSを利用するアプリなどテレビユースに不向きなものについては検索時にヒットしないよう制限をかけているという。
同社がテレビのプラットフォームにAndroidを搭載するのは今回が初めて。「Androidスマートフォンやタブレットと同様のユーザーフレンドリーな使い心地を実現したことが最大の特徴」とVernieuwe氏は説明する。スムーズな操作性を実現するため、オクタコアCPU内蔵のSoCを搭載した。
PCのGoogle Chromeブラウザとアカウント同期ができることなど、ユーザーの利便性が高まるメリットもある。TP Vision独自開発の音声やジェスチャーによるコントロール機能にも対応。リモコンはポインターによる操作も可能だ。
他にも本体ベゼルのボトム側にSkype用のカメラユニットを搭載し、Skypeアプリやジェスチャー操作の機能を選択するとカメラがポップアップして起動するギミックも採り入れた。
本体にはデジタル放送チューナーをダブルで搭載し、USB-HDDを接続すれば裏番組録画が可能。「MyRemote app」アプリを使えば、テレビのリモコン操作の他、宅内モバイル視聴やモバイル機器の音楽をテレビに飛ばして再生したり、番組表の表示・操作などができるようになる。
フィリップスのテレビが搭載するユニークな機能「Ambilight」の最新バージョンも搭載した。Ambilightはテレビの画面に映し出される映像を解析しながら、本体の外周に配置されたLEDランプの色と明るさを調節し、映像のコントラスト感を高めるというもの。その誕生から今年で10周年を迎えた。
最新バージョンには3つの新機能がある。ひとつが「ゲーミングモード」への対応。本体にプリインストールするAndroidプラットフォーム用のゲームコンテンツ、または追加ダウンロードしたゲームコンテンツをAmbilightを起動した状態で楽しむと、ゲームの操作に合わせてLEDが同期し、画面の映像を最適化する。ふたつめが、室内に設置したフィリップスのLED照明器具と連動し、視聴時の室内照明環境をさらに向上させる機能だ。
そして最後がサッカーのワールドカップ開幕に合わせて提供されるもので、「MyRemote app」アプリと連動し、自分が応援する出場国の国旗の色にLEDをアレンジできる。得点時などにLEDの発光を観客によるウェーブのように明滅させることもできるという、“遊べる”機能だ。なお本機能は8000シリーズ以外にも、2011年以降に発売されたAmbilight搭載のフィリップス液晶テレビで利用可能になる。
本体のベゼルにはアルミ素材を採用。ボトムの両側にスタンドを設けた新しいデザインを採用している。
今回イベント会場にて、TP VisionのNico Vernieuwe氏に。今後の同社のテレビ事業に関連する戦略を訊ねることができた。
Android搭載テレビの今後の展開については、8000シリーズを皮切りに、続いて発表を予定している上位クラスの液晶テレビにも搭載していく考えという。さらに2015年を目標に、スタンダードクラスの製品へ拡大することも予定しているようだ。
フィリップスブランドのテレビは現在、欧州でのマーケットシェアが約11%。今後のグローバル展開の拡張については、中国や東南アジアなどに地域への拡大も検討しているとVernieuwe氏は話す。
有機ELテレビへの展開についてVernieuwe氏は「現時点ではパネルの量産化が見えていないため、当面は考えていない」とコメント。一方で曲面ディスプレイ採用の液晶テレビについては、具体的な時期は明言しなかったものの「商品化に向けた検討も行っている」と答えてくれた。
フィリップスブランドのオーディオ製品を扱うWOOX Innovations社との関係については、「今後もフィリップスブランドの製品について、デザインや機能性の部分で密に連携しながら、特にハイエンド製品について統一感の高いモデルを開発・提供していきたい」と連携強化に意欲を示した。
今回発売された、Android搭載4K液晶テレビ「8000シリーズ」は46/55型の2モデルを展開。今夏から欧州とロシアで発売を予定している。
OSのバージョンはAndroid 4.2.2を採用。通常のテレビ視聴のほか、Google Playストアからゲームアプリなどをダウンロードして楽しむこともできる。Androidアプリは概ね本機でも使用可能だが、GPSを利用するアプリなどテレビユースに不向きなものについては検索時にヒットしないよう制限をかけているという。
同社がテレビのプラットフォームにAndroidを搭載するのは今回が初めて。「Androidスマートフォンやタブレットと同様のユーザーフレンドリーな使い心地を実現したことが最大の特徴」とVernieuwe氏は説明する。スムーズな操作性を実現するため、オクタコアCPU内蔵のSoCを搭載した。
PCのGoogle Chromeブラウザとアカウント同期ができることなど、ユーザーの利便性が高まるメリットもある。TP Vision独自開発の音声やジェスチャーによるコントロール機能にも対応。リモコンはポインターによる操作も可能だ。
他にも本体ベゼルのボトム側にSkype用のカメラユニットを搭載し、Skypeアプリやジェスチャー操作の機能を選択するとカメラがポップアップして起動するギミックも採り入れた。
本体にはデジタル放送チューナーをダブルで搭載し、USB-HDDを接続すれば裏番組録画が可能。「MyRemote app」アプリを使えば、テレビのリモコン操作の他、宅内モバイル視聴やモバイル機器の音楽をテレビに飛ばして再生したり、番組表の表示・操作などができるようになる。
フィリップスのテレビが搭載するユニークな機能「Ambilight」の最新バージョンも搭載した。Ambilightはテレビの画面に映し出される映像を解析しながら、本体の外周に配置されたLEDランプの色と明るさを調節し、映像のコントラスト感を高めるというもの。その誕生から今年で10周年を迎えた。
最新バージョンには3つの新機能がある。ひとつが「ゲーミングモード」への対応。本体にプリインストールするAndroidプラットフォーム用のゲームコンテンツ、または追加ダウンロードしたゲームコンテンツをAmbilightを起動した状態で楽しむと、ゲームの操作に合わせてLEDが同期し、画面の映像を最適化する。ふたつめが、室内に設置したフィリップスのLED照明器具と連動し、視聴時の室内照明環境をさらに向上させる機能だ。
そして最後がサッカーのワールドカップ開幕に合わせて提供されるもので、「MyRemote app」アプリと連動し、自分が応援する出場国の国旗の色にLEDをアレンジできる。得点時などにLEDの発光を観客によるウェーブのように明滅させることもできるという、“遊べる”機能だ。なお本機能は8000シリーズ以外にも、2011年以降に発売されたAmbilight搭載のフィリップス液晶テレビで利用可能になる。
本体のベゼルにはアルミ素材を採用。ボトムの両側にスタンドを設けた新しいデザインを採用している。
今回イベント会場にて、TP VisionのNico Vernieuwe氏に。今後の同社のテレビ事業に関連する戦略を訊ねることができた。
Android搭載テレビの今後の展開については、8000シリーズを皮切りに、続いて発表を予定している上位クラスの液晶テレビにも搭載していく考えという。さらに2015年を目標に、スタンダードクラスの製品へ拡大することも予定しているようだ。
フィリップスブランドのテレビは現在、欧州でのマーケットシェアが約11%。今後のグローバル展開の拡張については、中国や東南アジアなどに地域への拡大も検討しているとVernieuwe氏は話す。
有機ELテレビへの展開についてVernieuwe氏は「現時点ではパネルの量産化が見えていないため、当面は考えていない」とコメント。一方で曲面ディスプレイ採用の液晶テレビについては、具体的な時期は明言しなかったものの「商品化に向けた検討も行っている」と答えてくれた。
フィリップスブランドのオーディオ製品を扱うWOOX Innovations社との関係については、「今後もフィリップスブランドの製品について、デザインや機能性の部分で密に連携しながら、特にハイエンド製品について統一感の高いモデルを開発・提供していきたい」と連携強化に意欲を示した。