「W60」も国内展開決定
【ヘッドホン祭】Westone初の6ドライバー最上位カスタムIEM「ES60」、約17万円で受注開始 − 同社CEOインタビュー
フジヤエービック主催「春のヘッドフォン祭 2014」が、東京・中野サンプラザで開催されている。テックウインドは、5月16日発売を予定している米Wesoneの新ユニバーサルイヤホン「W50(関連ニュース)」をメインとした試聴デモを展開している。
また、今年のNAMMで発表された6基のドライバーを搭載するカスタムIEM最上位機種「ES60」についても、国内にて受注開始した。価格は約17万円。本機についてはデモ機が間に合わなかったとのことで、会場では受注開始の告知だけされる形となった。
なお、本イベント1日目の10日(土)には、米Westone社のCEO ジェイソン・ロックウッド氏がブース内に登場した。今回が初来日だという同氏に少し話を伺うことができたので、本記事ではその模様を交えてお届けする。
■新開発ドライバーで筐体がコンパクトになったES60
ES60は、Westone初となる6基のBAドライバーを採用するカスタムIEM。高域/中域/低域それぞれに2基ずつ搭載する。「Westoneが1996年に初めてカスタムIEMを手がけたときから蓄積してきた技術を全てつぎ込んだ」という最上位モデルで、3ウェイのクロスオーバーネットワークを最適化することで、ピュアでクリアなサウンドを完成させたとしている。
ケーブルは着脱可能なEPICケーブルで、コネクター形状はMMCXを採用する。長さは132cm。
入力感度は118dB SPL@1mWで、周波数帯域は8Hz〜20kHz、インピーダンスは46Ωとなる。パッシブノイズ減数は25dB。
筐体には独自のフレックスカナルを使用しているが、ロックウッド氏によれば「6基のドライバーを搭載しながら筐体サイズをコンパクトにした点もポイント」だという。どうやってそれを実現したのかを訪ねると、ES60には新しく開発した小型のドライバーを搭載しているとのことだった。
「小型のドライバーでしっかりと大きな音を鳴らすためには高い技術力が必要ですが、今回のES60ではそれを実現しました。これによって、音質を損ねずに筐体サイズをよりコンパクトにすることができました」とロックウッド氏は語る。これによりES60は、装着時に耳からはみ出る部分の面積が、下位モデルのES50よりも抑えられたのだという。
■5ドライバー搭載の「W50」開発を語る − 6ドライバー搭載「W60」も国内導入へ
本イベントでメインに試聴デモを実施しているW50は、独自のBAドライバーを搭載するユニバーサルモデルだ。低域×1、中域×2、高域×2の合計5基で構成している。Westoneでは、5ドライバー以上のモデルを「Signature」シリーズとして位置づけており、国内展開されている中では本機が初のSignatureシリーズモデルとなる。国内販売価格はオープンだが、89,800円前後での販売が予想される。
このW50についてロックウッド氏は、「W50は、W30の流れをくむハイエンドモデルとして開発しました。より豊かで深い音を目指しています」と語る。内部のドライバーはW30と一部同じコンポーネントを使用しつつ、新しいものと組み合わせることで「“Westoneらしい音”を新しい音質で引き継いでいく」という思想を実現したという。
開発時に一番気をつけたのは内部ネットワークの調整とのことで、「W50は5基のドライバーを搭載しますが、ドライバーの数が増えてもそれぞれの接続をしっかりスムーズに行えるようにしました。各帯域のバランスが取れるように調整し、それでいて“Westoneらしい音”を失わないように心がけています」とロックウッド氏は説明した。
なお、5ドライバー以上の「Signature」シリーズには、国内未発売の6ドライバー搭載モデル「W60」が既に米国で発表されている。このW60の国内発売について伺ってみると「日本でも発売します」とコメント。製品を取り扱うテックウインドとしても「6月下旬頃に発売できればと思っている」とのことだったので、こちらにも期待したい。
最後にロックウッド氏は、「日本のヘッドホン/イヤホンユーザーの皆さんには、いつもサポートして頂いて感謝しています。Westoneはオーディオ用のイヤホンに取り組んで25年経ちますが、これから次の25年を見据えて新製品開発に役立てたいので、製品についての感想や、“次はこんな製品がほしい”などの意見もぜひください」と、日本のヘッドホン/イヤホンファンに向けてメッセージを寄せた。
また、今年のNAMMで発表された6基のドライバーを搭載するカスタムIEM最上位機種「ES60」についても、国内にて受注開始した。価格は約17万円。本機についてはデモ機が間に合わなかったとのことで、会場では受注開始の告知だけされる形となった。
なお、本イベント1日目の10日(土)には、米Westone社のCEO ジェイソン・ロックウッド氏がブース内に登場した。今回が初来日だという同氏に少し話を伺うことができたので、本記事ではその模様を交えてお届けする。
■新開発ドライバーで筐体がコンパクトになったES60
ES60は、Westone初となる6基のBAドライバーを採用するカスタムIEM。高域/中域/低域それぞれに2基ずつ搭載する。「Westoneが1996年に初めてカスタムIEMを手がけたときから蓄積してきた技術を全てつぎ込んだ」という最上位モデルで、3ウェイのクロスオーバーネットワークを最適化することで、ピュアでクリアなサウンドを完成させたとしている。
ケーブルは着脱可能なEPICケーブルで、コネクター形状はMMCXを採用する。長さは132cm。
入力感度は118dB SPL@1mWで、周波数帯域は8Hz〜20kHz、インピーダンスは46Ωとなる。パッシブノイズ減数は25dB。
筐体には独自のフレックスカナルを使用しているが、ロックウッド氏によれば「6基のドライバーを搭載しながら筐体サイズをコンパクトにした点もポイント」だという。どうやってそれを実現したのかを訪ねると、ES60には新しく開発した小型のドライバーを搭載しているとのことだった。
「小型のドライバーでしっかりと大きな音を鳴らすためには高い技術力が必要ですが、今回のES60ではそれを実現しました。これによって、音質を損ねずに筐体サイズをよりコンパクトにすることができました」とロックウッド氏は語る。これによりES60は、装着時に耳からはみ出る部分の面積が、下位モデルのES50よりも抑えられたのだという。
■5ドライバー搭載の「W50」開発を語る − 6ドライバー搭載「W60」も国内導入へ
本イベントでメインに試聴デモを実施しているW50は、独自のBAドライバーを搭載するユニバーサルモデルだ。低域×1、中域×2、高域×2の合計5基で構成している。Westoneでは、5ドライバー以上のモデルを「Signature」シリーズとして位置づけており、国内展開されている中では本機が初のSignatureシリーズモデルとなる。国内販売価格はオープンだが、89,800円前後での販売が予想される。
このW50についてロックウッド氏は、「W50は、W30の流れをくむハイエンドモデルとして開発しました。より豊かで深い音を目指しています」と語る。内部のドライバーはW30と一部同じコンポーネントを使用しつつ、新しいものと組み合わせることで「“Westoneらしい音”を新しい音質で引き継いでいく」という思想を実現したという。
開発時に一番気をつけたのは内部ネットワークの調整とのことで、「W50は5基のドライバーを搭載しますが、ドライバーの数が増えてもそれぞれの接続をしっかりスムーズに行えるようにしました。各帯域のバランスが取れるように調整し、それでいて“Westoneらしい音”を失わないように心がけています」とロックウッド氏は説明した。
なお、5ドライバー以上の「Signature」シリーズには、国内未発売の6ドライバー搭載モデル「W60」が既に米国で発表されている。このW60の国内発売について伺ってみると「日本でも発売します」とコメント。製品を取り扱うテックウインドとしても「6月下旬頃に発売できればと思っている」とのことだったので、こちらにも期待したい。
最後にロックウッド氏は、「日本のヘッドホン/イヤホンユーザーの皆さんには、いつもサポートして頂いて感謝しています。Westoneはオーディオ用のイヤホンに取り組んで25年経ちますが、これから次の25年を見据えて新製品開発に役立てたいので、製品についての感想や、“次はこんな製品がほしい”などの意見もぜひください」と、日本のヘッドホン/イヤホンファンに向けてメッセージを寄せた。