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4K対応の新STB 2モデルも披露

J:COM、4K放送を全国11ヶ所で一般公開 − 4K VOD配信の構想も

公開日 2014/06/03 18:29 ファイル・ウェブ編集部
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■4K対応STBはパナソニック製とHUMAX製の2モデルを開発中

4K対応STBについては、前述のようにパナソニック製のものとHUMAX製のものとの2モデルを開発中。両モデルとも映像は3,840×2,160/60p、HEVC Main10 profileに、音声はMPEG2 AAC 最大5.1chに対応し、4K RF受信でのCASにはC-CASを採用している。

パナソニック製のものは、昨日発表されているようにHEVCデコーダーを搭載した専用テレビ「AX800」と組み合わせて使用する。既存のSTB「TZ-HDW610」をベースにした試作機で、テレビのDLNA機能「お部屋ジャンプリンク」を独自に拡張して4K映像をSTBからテレビに出力し、テレビ側でHEVCをデコードする。

パナソニック製4K対応STBのスペック

HUMAX製4K対応STBの背面端子部

HUMAX製のものは、HDMI 2.0に対応し、HDMIケーブルでの4K信号出力に対応。これにより、広く4Kテレビと接続できる点もメリットとしている。「まだテスト用で市販予定はない。2016年の4K本放送に間に合う形で製品をお届けしたい」という。

HUMAX製4K対応STBのスペック

なお、4K IP受信においてはストリーム方式としてTS over RTP/UDP/IP、HLSに対応。IPマルチキャスト/ユニキャストに対応している。また、DRMにはMarlin IPTV-ES、PlayReadyを、冗長化技術のFECにはProMPEG COP3-1Dを採用している。

■4K VODトライアル配信「急ピッチで準備を進めている」

説明会で登壇した同社の田口氏は、J:COMオンデマンド、およびmilplus(みるプラス)といったVODサービスにおいても4Kのトライアル配信を行う意向があると発表。「早ければ今年の夏ごろには実現したいと思い、急ピッチで準備を進めている」と述べた。

J:COM 田口氏

詳細は未定で、あくまでもトライアルと田口氏は説明。その名の通り試験的なものであるため、例えばJ:COM加入者全員を対象にするのでなく、モニター数を絞って行うなどといった可能性もあるという。

VODでも4Kトライアル配信を実施すると発表

また、VODトライアル配信での4Kコンテンツについては「広いお客様向けに行うものではないので、既存のコンテンツを使うことになるだろう」とコメント。「ある程度見せられるようになった段階でコンテンツ調達のことは検討していく」とした。

なお、VODでの4K配信はNTTぷららの「ひかりTV」が10月から商用サービスを開始することを発表しているが(関連ニュース)、この点について質問された田口氏は「ひかりTVさんとは、4Kという面ではいい競争関係にあると思っている。だが我々の4K VOD配信については、明確に時期的なターゲットを定めているわけではない」と説明した。

そのほか、サッカーブラジルワールドカップの4K放送に対しては、「これからNexTV-Fと調整して放映できるかどうかを決める」とコメント。「放送したいのはやまやまだが、権利関係などクリアしなければいけない部分が多い」と続けた。

そして、田口氏は8Kについても言及。同社のCATVネットワークを使っての8K映像信号伝送実験をNHKと共同で成功させていることなどを改めて紹介し、「『4K、8Kを見るならCATV』となるよう今後も取り組んでいきたい」と語った。

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