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市場動向や開発意図を説明

シャープ、Bluetoothスピーカー「GX-BT7」説明会でオーディオ技術をアピール

公開日 2014/07/18 16:45 ファイル・ウェブ編集部
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シャープ(株)は、スピーカー部が左右に動くNFC対応Bluetoothスピーカー「GX-BT7」についての説明会を開催。製品の特徴や市場動向について説明を行った。

GX-BT7

■Androidとはワイヤレス、iOSとは有線デジタル接続

「GX-BT7」は、バッテリー非搭載の据え置き型2.1ch Bluetoothスピーカー(関連ニュース)。すでに発売を開始しており、価格はオープンだが税別20,000円前後での販売が予想される。

本機のリモコン

BluetoothのバージョンはVer 2.1+EDR。対応プロファイルはA2DP/AVRCP、対応コーデックはSBCのみでapt-Xには非対応。8台までのマルチペアリングに対応している。さらに、ワンセグなどに使われる著作権保護技術、SCMS-Tに対応している。

独立したNFCタグを2個同梱しており、タグにタッチすることでペアリングが可能。ペアリングと電源のオン/オフが連動しており、本体と離れた場所に置いてあるNFCタグにタッチするだけで一連の動作を行えるようにしている。なお、タグには本体情報があらかじめ埋め込まれる仕様(本体と付属NFCタグが1対1で紐づく)であるため、別売アクセサリーとして単品販売するなどといった予定はないという。

NFCタグを2個同梱

電源を入れると、スピーカー部が効果音とともに左右に広がり、同時に内部の青いLEDが点灯する「ムービングアクション&LED」機構を採用した点も特徴。スピーカー間隔が広がることによって、豊かなステレオ感のあるサウンドを実現するともしている。なお、LEDは音楽の強弱に合わせて光り方が変化。LEDの明るさを弱めたり、オフにすることもできる。

電源オンでスピーカー部が横に広がりLEDが顔を見せる

スピーカーユニットは、直径50mmのフルレンジスピーカーと直径80mmのサブウーファーを左右に搭載。出力はスピーカーが5W+5W、サブウーファーが5W×2の計20W。サブウーファーを左右対向で配置して振動を抑制したり、バスレフポートを設けるなどで音質面にも配慮している。

スピーカーユニット

そのほか独自のイコライジング機能「ESOUND」も装備。低音を強調する「ESOUND1」、より自然な音質にするという「ESOUND2」、そして機能オフという3つのモードを選択できる。

また、Made for iPhone/iPad/iPod認証を取得しており、iOS端末とのデジタル接続に対応。iOS端末を充電しながらの音楽再生なども行える。

iPadと接続したところ

付属スタンドはiPadやタブレット等にケーブルを接続したままでも使用できるよう配慮した構造

なお、USB端子はUSBメモリー内の音楽ファイル(MP3/WMA)再生も可能。ただしディスプレイを装備していないため曲のサーチなどは行えない。

天面USB端子はiOS端末とのデジタル接続のほかUSBメモリー内の音楽ファイル再生も可能

■オーディオメーカーとしてのシャープ

本製品は、シャープとオンキヨーが中心となってマレーシアに1976年に設立した合弁会社「S&O ELECTRONICS MALAYSIA(SOEM)」が開発を担当。シャープが国内で企画し、SOEMが開発を担った。

グローバルモデルとして開発をしており、日本向けには部材の一部や音質チューニングを変えるなどといったローカライズを施している。また本体色についても、シルバー/ブルー/レッドの3色を揃えるが、ブルーとレッドは日本国内のみでの展開だ。

こうした点についてSOEMの坂本翔一氏は、日本国内のBluetoothスピーカー市場は今後も右肩上がりに伸張を続け、特に1万円以上と比較的単価の高いゾーンが成長するだろうという予測を紹介。

S&O ELECTRONICS MALAYSIA 坂本氏

併せて国内の携帯電話市場はスマートフォン比率が非常に高くなっていくという予測も紹介し、「このふたつから予測すると、日本では今後ますますスマホ内の音楽をBluetoothで楽しむというスタイルが増えていくとみている」とコメント。そうした観点から開発や音質チューニングを行ったとした。

国内のBluetoothスピーカー市場動向。比較的単価の高いものがよく動いているという

携帯電話市場は今後ますますスマホ比率が高まると予測

音質については、国内では携帯電話やDAPで音楽を聴くユーザーはヘッドホン/イヤホンがメインであることから、「ヘッドホンから開放されたときに聞こえる感じ、鳴り感を重視してチューニングした」という。

SOEMではシャープとオンキヨーブランドのオーディオ製品を中心に企画・開発・生産を行っているが、他社の大手ブランドのOEMも担当。シャープブランドとしては、国内向けにはサウンドバーやシアターラックなどテレビ周辺機器を中心に開発を行ってきた。海外向けにはハイファイコンポやラジカセなども手がけている。

「こうした経験などでオーディオ技術を磨いてきたし、磨き続けている自負がある」(坂本氏)とし、シャープにはオーディオブランドとしてのノウハウも培われているとアピール。なお、発表会では「詳細は言えないが、シャープとしてハイレゾと連携した商品企画も検討している」との言葉を聞くこともできた。

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