ステンレス仕上げで“モニターライク”な音質を目指した
ファイナルオーディオ、“MIM”成型したステンレスBAイヤホン「Heaven VIII」など2機種
ファイナルオーディオデザインは、筐体の成形に“MIM”技術を採用したステンレス鏡面仕上げのイヤホン「Heaven VIII」「Heaven VII」を12月12日に発売する。いずれも価格はオープンだが、上位モデルHeaven VIIIは7万円前後、次位に位置づけられるHeaven VIIは6万円前後での実売が予想される。なお、同価格でHeaven VIIのマットブラック仕上げも直販限定発売する予定。
これまで多くのオーディオイベントで参考出展されてきたモデルが、正式発表された形だ(関連ニュース)。上述の通り、2機種とも“MIM(Metal Injection Molding)”技術を用いて筐体の成型を行ったことが特徴で、上位モデルHeaven VIIIのみ表面を金メッキ処理している。いずれもドライバーはバランスドアーマチュア型を1基搭載する構成だが、異なるチューニングを行うことでそれぞれ音質に個性を持たせている。
■“MIM(Metal Injection Molding)”技術
“MIM”は、ステンレスの粉末を金型で成形後に、1,200度以上の高温の炉で焼結して固めるという製造方法。元々は金属部品の製造に使われている技術で、同社では以前よりイヤホンの筐体製造に採用することを考えて注目していたという。
この“MIM”技術を採用したことにより、金属削り出し成形では不可能だった細かい筐体デザインを実現するなど、音質に影響を与える筐体形状を自由に設計することが可能になった。同社によれば、「金属の持ち味にプラスして、音に柔らかさが出るようになった」という。
なお、以前に限定販売された3Dプリンターで作成したイヤホン「LAB I(関連ニュース)」の開発時に得られた加工技術を採用することで、ステンレスの磨きを美しく仕上げているとのこと。
■2機種とも“モニターライクな音作り”を目指した
上述の通り、ドライバーはバランスドアーマチュア型を1基搭載する構成で、2機種ともこれまでの同社イヤホンとはコンセプトの異なる“モニターライクな音作り”を目指している。内部には、奥行きのある立体的な空間再生を実現するというBAM機構を搭載している。
また、初採用となるステンレス製のメッシュフィルター+音響レジスターを組み込んでおり、この部分で音質チューニングを行っている。Heaven VIIは各帯域のバランスをとって全体的にフラットに、Heaven VIIIは低域を強調する傾向に仕上げたという。
さらに、Heaven VIIIのみ、ドライバーの後方と内部に穴を設ける処理を施すことで内部の空気の流れを調整し、音の立体感と低域の再現性をさらに高めている。
■オリジナルのフラットケーブルやイヤーチップを採用
ケーブル部にはオリジナルのフラットケーブルを採用しており、タッチノイズを軽減しつつ、太さを調整することで強度も高めた。なお、同社ではケーブルも含めて音質調整を行っているため、製品のリケーブルはできない仕様にしているとのこと。プラグ形状は金メッキ製のストレート型3.5mmステレオミニを採用する。
細かい部分ではイヤーチップも新しくしており、ノズルに装着する部分をセレーション加工することで、イヤホン本体から外れにくく耳にフィットするようにした。製品には5種類のサイズが付属する。
これまで多くのオーディオイベントで参考出展されてきたモデルが、正式発表された形だ(関連ニュース)。上述の通り、2機種とも“MIM(Metal Injection Molding)”技術を用いて筐体の成型を行ったことが特徴で、上位モデルHeaven VIIIのみ表面を金メッキ処理している。いずれもドライバーはバランスドアーマチュア型を1基搭載する構成だが、異なるチューニングを行うことでそれぞれ音質に個性を持たせている。
■“MIM(Metal Injection Molding)”技術
“MIM”は、ステンレスの粉末を金型で成形後に、1,200度以上の高温の炉で焼結して固めるという製造方法。元々は金属部品の製造に使われている技術で、同社では以前よりイヤホンの筐体製造に採用することを考えて注目していたという。
この“MIM”技術を採用したことにより、金属削り出し成形では不可能だった細かい筐体デザインを実現するなど、音質に影響を与える筐体形状を自由に設計することが可能になった。同社によれば、「金属の持ち味にプラスして、音に柔らかさが出るようになった」という。
なお、以前に限定販売された3Dプリンターで作成したイヤホン「LAB I(関連ニュース)」の開発時に得られた加工技術を採用することで、ステンレスの磨きを美しく仕上げているとのこと。
■2機種とも“モニターライクな音作り”を目指した
上述の通り、ドライバーはバランスドアーマチュア型を1基搭載する構成で、2機種ともこれまでの同社イヤホンとはコンセプトの異なる“モニターライクな音作り”を目指している。内部には、奥行きのある立体的な空間再生を実現するというBAM機構を搭載している。
また、初採用となるステンレス製のメッシュフィルター+音響レジスターを組み込んでおり、この部分で音質チューニングを行っている。Heaven VIIは各帯域のバランスをとって全体的にフラットに、Heaven VIIIは低域を強調する傾向に仕上げたという。
さらに、Heaven VIIIのみ、ドライバーの後方と内部に穴を設ける処理を施すことで内部の空気の流れを調整し、音の立体感と低域の再現性をさらに高めている。
■オリジナルのフラットケーブルやイヤーチップを採用
ケーブル部にはオリジナルのフラットケーブルを採用しており、タッチノイズを軽減しつつ、太さを調整することで強度も高めた。なお、同社ではケーブルも含めて音質調整を行っているため、製品のリケーブルはできない仕様にしているとのこと。プラグ形状は金メッキ製のストレート型3.5mmステレオミニを採用する。
細かい部分ではイヤーチップも新しくしており、ノズルに装着する部分をセレーション加工することで、イヤホン本体から外れにくく耳にフィットするようにした。製品には5種類のサイズが付属する。
関連リンク
- ジャンルヘッドホン(単体)
- ブランドFINAL AUDIO DESIGN
- 型番Heaven VIII
- 発売日2014年12月12日
- 価格¥OPEN(予想実売価格70,000円前後)
【SPEC】●型式:バランスドアーマチュア型 ●感度:106dB ●インピーダンス:24Ω ●筐体:ステンレス ●ケーブル長:1.2m ●質量:29g
- ジャンルヘッドホン(単体)
- ブランドFINAL AUDIO DESIGN
- 型番Heaven VII
- 発売日2014年12月12日
- 価格¥OPEN(予想実売価格60,000円前後)
【SPEC】●型式:バランスドアーマチュア型 ●感度:106dB ●インピーダンス:24Ω ●筐体:ステンレス ●ケーブル長:1.2m ●質量:29g