通期1,700億円の赤字予想を維持
ソニー、3Q業績正式発表。映画事業は見通しを上回る営業利益62億円
同社では本年2月4日に当該時期の決算報告を行っていたが、その時点では見通し数値だった(関連ニュース)。本日発表された上記の連結業績は、見通し数値より微増した結果となっている。
2月4日時点で見通し値だった理由は、ソニーの連結子会社であるソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント(SPE)が第三者からのサイバー攻撃を受けたことでネットワーク・ITシステムに障害が生じ、映画事業における該当期間の決算業務を同日までに完了させられなかったため。本日、この映画分野についての実績が開示され、同時期の連結業績が上述の通り正式に発表された。
本日開示された映画分野単体での業績は、売上高が前年同期比7.7%減の2,066億円で、営業利益が同比74.4%減の62億円。営業利益は2月4日時点での見通し値は24億円だったが、実績ではこれを上回る数字となった。
なお、同社では2月4日の時点で、2014年度の通期業績見通しを昨年10月に発表した数値から上方修正していた。売上高および営業収入は8兆円、営業利益は200億円のそれぞれ黒字を見込む。当期純損益は昨年10月時点で2,300億円の赤字を見込んでいたが、これについても600億円改善する1,700億円の損失に修正していた。本日時点でも、これら2月4日発表時の通期業績見通し値を据え置く。