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<ワイヤレスジャパン2015>4K&ハイレゾ時代に向けた“大容量”モバイル通信/MOVERIOに長蛇の列

公開日 2015/05/28 22:46 編集部:杉浦 みな子
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ワイヤレス/モバイルビジネスにフォーカスした展示会「ワイヤレスジャパン2015」が東京ビックサイトで29日まで開催中だ。主にBtoB向けの展示会で、IoT(Internet of Things)/M2M向けシステムやMVNO関連サービス、次世代5G通信などがトレンドだが、ドコモ&KDDIのミリ波通信や、DTSの「DTS Play-Fi」が日本初公開されるなど、コンシューマー的に今後の展開が期待される展示もあったので簡単に内容をご紹介したい(DTSブースの詳細はこちら)。

ワイヤレスジャパン2015


5G通信への取り組みについては各社ともアピールしていた
今回は20周年特別企画として「ウェアラブルパーク」というウェアラブル関連コーナーも設けられており、エプソン販売や日本Androidの会などがここに登場していた。なお、出展しているいずれのブースもBtoB/BtoCに関係なく、様々なモノがインターネットにつながるIoT時代を見据えつつ、「東京五輪が行われる2020年の実現」を目標の1つに各社の最新技術をアピールしていることが印象的だ。

■「4K」「ハイレゾ」の大容量コンテンツ時代に向けたモバイル通信技術提案

ドコモとKDDIは、共にミリ波の近距離通信デモを行っていた。ミリ波は、1Gbps以上の高速通信が行えるがエリアが狭いネットワーク。ドコモでは対応端末にスマホをタッチすることで大量の情報を一瞬で取得できる「近距離無線通信」の最新システムとして、KDDIは基地局でコンテンツを先回りして取得することにより、ミリ波を使ってコンテンツのダウンロードを快適に行える技術として提案していた。

ドコモブースでのミリ波を使用した近距離高速無線通信技術のデモ


KDDIブースにおけるミリ波を使用したスポットネットワークの活用技術デモ

いずれも、「4K」や「ハイレゾ」といった、既存のネットワークではカバーしきれない大容量コンテンツの普及時代を見据えたもの。ユーザーが、モバイル環境でも快適に高品位コンテンツをダウンロード/アップロードして楽しめるようにするための取り組みの一例だ。2017〜2018年くらいにはサービスインし、東京五輪が開催される2020年には一般に普及している状態を目指すという。

なおもう一つの近距離無線通信として、東芝のブースでは「TransferJet」をフィーチャーしたデモが行われていた。TransferJetとSeeQVaultを組み合わせた用途提案として、SeeQVault対応レコーダーに録画した放送番組を、TransferJetを使ってスマホに手軽に持ち出すというスタイルを訴求していた。

TransferJetとSeeQVaultを組み合わせた用途提案も

ドコモから展開される世界初のTransferJet内蔵スマホも展示していた

■エプソン「MOVERIO」に長蛇の列

エプソンは、メガネ型ウェアラブルディスプレイ「MOVERIO」をBtoB向けに積極訴求。ブースの周りは常に視聴を希望する来場者で行列ができている状態だった。

エプソンブースの様子。常に行列が出来ている状態だった

なお今回の展示会では、現存しない江戸城天守閣の姿をMOVERIOでバーチャル復元して楽しむという内容のデモを行っている。実はこれは、近畿日本ツーリストが実際に販売していたツアー「スマートツーリズム(※現在は終了)」で使われていたコンテンツで、現存しない昔の文化財や町並みを、それらが存在していた実際の場所にMOVERIOの映像でバーチャル再現するというもの。エプソンでは、MOVERIOを使うことで、このような“新体験サービス”の実現が可能であることを強くアピールしている。

MOVERIO

そのほかに、ウェアラブル製品も一挙に展示していた

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