'15年度通期で営業利益4,300億円見込む
パナソニック、2Qは前年比38%増の黒字1,113億円
売上高は前年比1%増の3兆7,604億円、営業利益は前年比13%増の2,005億円で、今期は前年比38%増となる1,113億円の黒字を計上した。
前年並みとなった売上高については、国内は家電商品が堅調だったものの、太陽光発電システムの販売減などによって全体では減収。海外はBtoBソリューション事業などが伸長したことにより、収益改善に向けて販売の絞り込みを行っているテレビ事業の減収をカバーし、全体では増収となった。
前年比13%増となった営業利益については、事業の撤退・縮小による収益の改善、構造改革による事業構成の良化、高付加価値商品へのシフトといった取り組みが寄与したという。当期純利益は、第1四半期に連結納税導入を決議したことによる繰延税金資産の評価替えの影響もあって増益となった。
セグメント別で見ると、テレビ事業を含むアプライアンスでは、テレビ事業の販売絞り込みや中国での市況悪化の影響を受けて、売上高は前年比2%減の1兆1,719億円となったものの、白物家電や美・理容機器の販売が国内を中心に好調に推移した。さらに為替の悪影響を増販効果等によってカバーし、営業利益は前年比9%増の435億円となった。
AVCネットワークスは、売上高が前年比7%増の5,708億円で、バーティカルソリューション事業が好調を維持したことで全体の増収を牽引。日本で好調なセキュリティシステムを含む映像・イメージング事業も堅調に推移した。また、バーティカルソリューション事業を中心とした増販効果により、営業利益は前年の39億円から大幅増益した319億円となった。
2015年通期の業績見通しについては、現時点では変更はなく、4月28日に発表した公表値を据え置く(関連ニュース)。通期の連結業績見通しは売上高8兆円(前年比104%)、営業利益4,300億円(同比113%)、税引前利益3,000億円(同比164%)、純利益1,800億円(同比100%)としている。