USB Type-Cからの4K伝送も
<CES>98インチ8Kテレビに使われたsuperMHL/60GHz帯で4Kワイヤレス伝送が可能に
2016 International CES会場の、MHLブースとLatticeのプライベートブースの出展内容を紹介する。
■8K映像を1本のsuperMHLケーブルで伝送
MHL,LLCのブースでは、今回のCESで話題をさらった、LG電子の98インチ8K液晶テレビが置かれている。この8K映像の伝送にはsuperMHL技術が使われており、32ピンのsuperMHLコネクター(M1コネクター)を使った1本のケーブルで8K映像が送られている。HDRやDeep Colorにも対応している。
8K放送が近づいており、かんたんにケーブル1本で映像を伝送するうソリューションが求められているが、superMHLもこの標準技術を狙っている。
今回のデモの伝送速度は18Gbpsで、1レーンあたり6Gbpsの伝送を3レーン使って行っている。18Gbpsでは8K映像を非圧縮で伝送するには帯域が足りないため、VESA標準の映像圧縮技術「DSC」(Display Stream Compression)を使って圧縮し、テレビ側で復元して表示している。
さらに今後は、1レーンあたりの伝送スピードを6Gbpsよりももっと早いスピードをサポートする事も視野に入れている。
■LatticeはUSB Type-Cからの4K伝送ソリューションなどをデモ
Lattice Semiconductorのブースでは、様々な映像伝送ソリューションを見ることができた。
まずは、MHLのTypeAケーブルで4K/60p 4:4:4 非圧縮映像を送るデモ。18Gbpsの伝送スピードをフル活用して送信を行っていた。
続いて見ることができたのは、HD Base-Tで映像伝送を行うソリューション。HDMIで長距離伝送を行うと信号が減衰するなどの問題が起きがちだ。それを補うためにHD Base-Tを使ってイーサネット経由で送る技術は他社も発表しているが、スピードが10Gbpsなので、映像は4:2:0になってしまう。
今回Laticeがデモしたのは、4K/60pの18Gbpsの映像を、前述のVESA標準技術「DSC」で9Gbpsに圧縮。それをHD Base-T/イーサネット経由で伝送するというものだ。CAT6ケーブルを使い、50mの伝送が行える。
「このDSCという圧縮技術は、ビジュアルロスレスと呼ばれており、フレーム単位での圧縮ではありませんので、本来の画質をキープできます」(ラティスセミコンダクタージャパン代表の竹原茂昭氏)
さて、映像を楽しむ上で、最近ではスマホも重要なデバイスとなってきている。ブースではMediaTekが開発した、USB Type-Cを搭載したスマホのリファレンスシステムを展示。USB-Type-Cの4つのレーンのうち1つを使って、superMHLの4K出力を行うというデモを行っていた。
これは、USB-Type-Cの拡張仕様「Alternate Mode」(Alt Mode)を活用したもの。DisplayPortやMHLなど、VESAが規定している方式で映像伝送を行うことができる。
さらにLatticeの100%子会社であるSiBEAM社は、60GHz帯を使ったワイヤレス映像伝送を、4K解像度に引き上げた技術デモを実施。これまで60GHz帯の伝送路を2つ使っていたところ、今回は1つにすることに成功した。4K/30p 4:4:4映像を伝送することが可能だ。
ただし伝送路が半分になった分、送り方は工夫している。カラー変換を行い、いったん4:2:0映像にして独自方式で伝送。受け手側で4:4:4映像に戻す仕組みを採用している。
なお、このSiBEAM社のソリューションは、エプソンのワイヤレスプロジェクターに使われているもの。30フレームながら4K映像の伝送が可能になったことで、今後の展開にも期待が集まる。
■8K映像を1本のsuperMHLケーブルで伝送
MHL,LLCのブースでは、今回のCESで話題をさらった、LG電子の98インチ8K液晶テレビが置かれている。この8K映像の伝送にはsuperMHL技術が使われており、32ピンのsuperMHLコネクター(M1コネクター)を使った1本のケーブルで8K映像が送られている。HDRやDeep Colorにも対応している。
8K放送が近づいており、かんたんにケーブル1本で映像を伝送するうソリューションが求められているが、superMHLもこの標準技術を狙っている。
今回のデモの伝送速度は18Gbpsで、1レーンあたり6Gbpsの伝送を3レーン使って行っている。18Gbpsでは8K映像を非圧縮で伝送するには帯域が足りないため、VESA標準の映像圧縮技術「DSC」(Display Stream Compression)を使って圧縮し、テレビ側で復元して表示している。
さらに今後は、1レーンあたりの伝送スピードを6Gbpsよりももっと早いスピードをサポートする事も視野に入れている。
■LatticeはUSB Type-Cからの4K伝送ソリューションなどをデモ
Lattice Semiconductorのブースでは、様々な映像伝送ソリューションを見ることができた。
まずは、MHLのTypeAケーブルで4K/60p 4:4:4 非圧縮映像を送るデモ。18Gbpsの伝送スピードをフル活用して送信を行っていた。
続いて見ることができたのは、HD Base-Tで映像伝送を行うソリューション。HDMIで長距離伝送を行うと信号が減衰するなどの問題が起きがちだ。それを補うためにHD Base-Tを使ってイーサネット経由で送る技術は他社も発表しているが、スピードが10Gbpsなので、映像は4:2:0になってしまう。
今回Laticeがデモしたのは、4K/60pの18Gbpsの映像を、前述のVESA標準技術「DSC」で9Gbpsに圧縮。それをHD Base-T/イーサネット経由で伝送するというものだ。CAT6ケーブルを使い、50mの伝送が行える。
「このDSCという圧縮技術は、ビジュアルロスレスと呼ばれており、フレーム単位での圧縮ではありませんので、本来の画質をキープできます」(ラティスセミコンダクタージャパン代表の竹原茂昭氏)
さて、映像を楽しむ上で、最近ではスマホも重要なデバイスとなってきている。ブースではMediaTekが開発した、USB Type-Cを搭載したスマホのリファレンスシステムを展示。USB-Type-Cの4つのレーンのうち1つを使って、superMHLの4K出力を行うというデモを行っていた。
これは、USB-Type-Cの拡張仕様「Alternate Mode」(Alt Mode)を活用したもの。DisplayPortやMHLなど、VESAが規定している方式で映像伝送を行うことができる。
さらにLatticeの100%子会社であるSiBEAM社は、60GHz帯を使ったワイヤレス映像伝送を、4K解像度に引き上げた技術デモを実施。これまで60GHz帯の伝送路を2つ使っていたところ、今回は1つにすることに成功した。4K/30p 4:4:4映像を伝送することが可能だ。
ただし伝送路が半分になった分、送り方は工夫している。カラー変換を行い、いったん4:2:0映像にして独自方式で伝送。受け手側で4:4:4映像に戻す仕組みを採用している。
なお、このSiBEAM社のソリューションは、エプソンのワイヤレスプロジェクターに使われているもの。30フレームながら4K映像の伝送が可能になったことで、今後の展開にも期待が集まる。