笑点に日本画、すき焼きにスポーツ、アニメ等を8Kで
8Kは「あと3年ほどで今の4K並に普及」。NexTV-Fが検証用8Kコンテンツを試写
一般社団法人 次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)は、8Kや4Kの高精細コンテンツを効率的に制作するための制作手法やワークフローの検証用8Kコンテンツの試写会を実施。賛助会員各社が制作した8Kコンテンツ8作品をプレス向けに公開した。
NexTV-Fでは、事業の一つとして4K及び8Kの超高精細な映像の特性を生かしたコンテンツを効率的に制作するための制作手法やワークフローの検証、及び映像規格の策定に資する多様なコンテンツの確保を進めている。本日の試写会ではその取り組みから生まれた8Kコンテンツから、すでに実証、修正が終わった下記8作品のダイジェスト上映が行われた。
・笑点 8Kスペシャル(45分/日本テレビ)
・今、若冲を観よ 〜細かき処に神が宿る〜(10分/読売テレビ)
・The 和食 すき焼き(10分/WOWOW)
・自衛隊観艦式 〜相模湾の航跡〜(10分/東北新社)
・Dance!華麗なる世界 〜統一全日本ダンス選手権〜(30分/ジュピターテレコム)
・LOOP JAPAN(10分/電通)
・8K 4K×4Kテニス(10分/IMAGICAイメージワークス)
・神が宿る島 〜宗像沖ノ島〜(10分/NHKエンタープライズ)
「笑点 8Kスペシャル」はタイトルの通り「笑点」を8K撮影したもの。大喜利を8Kで撮影したほか、オープニングアニメを8Kアップコンバートして制作しており、その点も8K検証用コンテンツとしてのポイントだという。出演者の着物の質感がよりリアルに伝わってきたり、懐に忍ばせた手ぬぐいの存在に気付かされたりと、普段は気づかない部分にもハッとさせられた。
「今、若冲を観よ」は、江戸時代中期の画家、伊藤若冲の作品などを撮影した教養・バラエティ番組。撮影用のライトを使えない美術館でいかに8K撮影を行うかなど技術的な検証を行う意味もあった作品だという。
「The 和食 すき焼き」は、すき焼きをつくる過程をアップで8K撮影したもので、「自衛隊観艦式」はその名の通り自衛隊の観艦式の模様を収録したドキュメンタリー。「Dance!華麗なる世界」は、きらびやかな衣装をまとったダンサーたちが集う社交ダンスの大会を撮影したものだ。
「LOOP JAPAN」は、ゲーム「シムシティ」のような視点から、デフォルメした街の様子を描いたアニメ作品。すべてアニメーションで画角を変えずにどれだけのことを盛り込めるかにトライした作品だという。
「8K 4K×4Kテニス」では、テニスの試合を8Kで撮影するのに加え、アクションカメラの4K映像なども組み合わせて制作。「神が宿る島」はヘリコプターで海上からの撮影を行い、編集段階で映像の揺れをいかに事後処理するかにチャレンジしたという。
こうしたコンテンツの制作を通して8K映像作品制作に関する様々な問題点を検証。例えば映像をパンするときにカメラをどれくらいのスピードで動かすのが最適なのかなどといった技術的な検証を行っている。
今回の検証用8Kコンテンツの制作にあたっては、NexTV-F賛助会員を中心に参加を呼びかけたところ16社が反応。機材や納期の問題をクリアできる11社が実際にコンテンツ制作まで進み、そのうち8作品が本日上映された。本日上映された以外では、タレントの壇蜜さんが増上寺で舞う8K映像を博報堂が制作するなどしているという。
なお、8K HDRコンテンツの撮影もNHKおよびNHKエデュケーショナルの2社が計画を進行中だとのこと。こちらは4月からの新年度の活動として制作を進めていくとのことだった。
試写会の会場となったのは、東京・渋谷のNHKメディアテクノロジーにある「THEATER U」。22.2chマルチチャンネル音響システムを備えた8K・4K・3Dシアターで、150インチスクリーンでの8K上映のほか、110インチ8Kモニターで非圧縮の8K試写が行える。なお、本日の試写はダイジェスト版制作の都合から全作品とも2chステレオ音声のものだった。
試写会冒頭であいさつに立ったNexTV-Fの元橋氏は、「3年前は市販の8K機材がなく、8Kコンテンツを作れる人はかなり限られていた。一方、4Kは当時状況が整いつつある段階で、今はマルチ収録のライブ(生中継)なども比較的用意になってきた」とコメント。
「今の8Kは3年前の4Kくらいの状況にきているかなと思う」と続け、「ということは、技術の進化も早いので、あと2〜3年くらいすれば8Kも活況になってくるのかなと思っている」と語り、8Kを取り巻く環境も徐々に整ってきていることをアピールした。
NexTV-Fでは、事業の一つとして4K及び8Kの超高精細な映像の特性を生かしたコンテンツを効率的に制作するための制作手法やワークフローの検証、及び映像規格の策定に資する多様なコンテンツの確保を進めている。本日の試写会ではその取り組みから生まれた8Kコンテンツから、すでに実証、修正が終わった下記8作品のダイジェスト上映が行われた。
・笑点 8Kスペシャル(45分/日本テレビ)
・今、若冲を観よ 〜細かき処に神が宿る〜(10分/読売テレビ)
・The 和食 すき焼き(10分/WOWOW)
・自衛隊観艦式 〜相模湾の航跡〜(10分/東北新社)
・Dance!華麗なる世界 〜統一全日本ダンス選手権〜(30分/ジュピターテレコム)
・LOOP JAPAN(10分/電通)
・8K 4K×4Kテニス(10分/IMAGICAイメージワークス)
・神が宿る島 〜宗像沖ノ島〜(10分/NHKエンタープライズ)
「笑点 8Kスペシャル」はタイトルの通り「笑点」を8K撮影したもの。大喜利を8Kで撮影したほか、オープニングアニメを8Kアップコンバートして制作しており、その点も8K検証用コンテンツとしてのポイントだという。出演者の着物の質感がよりリアルに伝わってきたり、懐に忍ばせた手ぬぐいの存在に気付かされたりと、普段は気づかない部分にもハッとさせられた。
「今、若冲を観よ」は、江戸時代中期の画家、伊藤若冲の作品などを撮影した教養・バラエティ番組。撮影用のライトを使えない美術館でいかに8K撮影を行うかなど技術的な検証を行う意味もあった作品だという。
「The 和食 すき焼き」は、すき焼きをつくる過程をアップで8K撮影したもので、「自衛隊観艦式」はその名の通り自衛隊の観艦式の模様を収録したドキュメンタリー。「Dance!華麗なる世界」は、きらびやかな衣装をまとったダンサーたちが集う社交ダンスの大会を撮影したものだ。
「LOOP JAPAN」は、ゲーム「シムシティ」のような視点から、デフォルメした街の様子を描いたアニメ作品。すべてアニメーションで画角を変えずにどれだけのことを盛り込めるかにトライした作品だという。
「8K 4K×4Kテニス」では、テニスの試合を8Kで撮影するのに加え、アクションカメラの4K映像なども組み合わせて制作。「神が宿る島」はヘリコプターで海上からの撮影を行い、編集段階で映像の揺れをいかに事後処理するかにチャレンジしたという。
こうしたコンテンツの制作を通して8K映像作品制作に関する様々な問題点を検証。例えば映像をパンするときにカメラをどれくらいのスピードで動かすのが最適なのかなどといった技術的な検証を行っている。
今回の検証用8Kコンテンツの制作にあたっては、NexTV-F賛助会員を中心に参加を呼びかけたところ16社が反応。機材や納期の問題をクリアできる11社が実際にコンテンツ制作まで進み、そのうち8作品が本日上映された。本日上映された以外では、タレントの壇蜜さんが増上寺で舞う8K映像を博報堂が制作するなどしているという。
なお、8K HDRコンテンツの撮影もNHKおよびNHKエデュケーショナルの2社が計画を進行中だとのこと。こちらは4月からの新年度の活動として制作を進めていくとのことだった。
試写会の会場となったのは、東京・渋谷のNHKメディアテクノロジーにある「THEATER U」。22.2chマルチチャンネル音響システムを備えた8K・4K・3Dシアターで、150インチスクリーンでの8K上映のほか、110インチ8Kモニターで非圧縮の8K試写が行える。なお、本日の試写はダイジェスト版制作の都合から全作品とも2chステレオ音声のものだった。
試写会冒頭であいさつに立ったNexTV-Fの元橋氏は、「3年前は市販の8K機材がなく、8Kコンテンツを作れる人はかなり限られていた。一方、4Kは当時状況が整いつつある段階で、今はマルチ収録のライブ(生中継)なども比較的用意になってきた」とコメント。
「今の8Kは3年前の4Kくらいの状況にきているかなと思う」と続け、「ということは、技術の進化も早いので、あと2〜3年くらいすれば8Kも活況になってくるのかなと思っている」と語り、8Kを取り巻く環境も徐々に整ってきていることをアピールした。