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失われていたフィルムを発見してリマスター

「キングコング対ゴジラ」が4Kリマスター。スカパー!4KやTOHOシネマズで7月14日放送

公開日 2016/06/01 17:44 編集部:小澤 麻実
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ゴジラシリーズ初のカラー作品で最大のヒット作でもある「キングコング対ゴジラ」が、このたび4Kリマスターを経て「完全版」に。7月14日 21時からスカパー! 4K総合や日本映画専門チャンネルで放送されることが決定した。同日同時刻にTOHOシネマズ新宿でも4K上映される。

キングコング対ゴジラ

スカパー! 4K総合では4K版、日本映画専門チャンネルでは4K版をHDにダウンコンバートして放送。放送前には4K化作業工程を紹介する解説番組が、放送後には佐野史郎さんのインタビューも用意されているという。

これまでの「キングコング対ゴジラ」は、一部フィルムの行方がわからず、SD画質が混じったバージョンで放送されていたとのこと。しかしこのたび、失われていたフィルムが発見されたのだという。

このたび、失われていたフィルムが発見されたという

そこで、これまでのHDマスターを、新たに全編4Kデジタルリマスター。新たに見つかったものも含め、全10巻のフィルムを1コマずつ状態チェックし、物理的ダメージが激しい箇所は補強/クリーニングなどを施した。その後、独ARRI社の4K対応映画フィルム専用スキャニングマシンで「ARRISCAN」を使って1コマずつデータ化を実施。1秒あたり約2コマ程度しかスキャンできず、データサイズは1コマあたり約50MBにものぼるのだという。

独ARRI社の4K対応映画フィルム専用スキャニングマシンで「ARRISCAN」

スキャンしたデータは、色合いや鮮やかさ、明るさ、コントラストなどを調整するグレーディングを実施。処理にはSnell Advanced Media社の「Quantel Rio」が用いられ、4Kプロジェクターや業務用マスターモニター、家庭用4Kテレビで確認作業が行われたとのことだ。こちらの特設ページでは、4Kリマスター作業の詳細が紹介されている。

グレーディング処理をしていないもの(左)と施したもの(右)

音声は、保存されていた4チャンネルステレオのシネテープのデータを使用。当時ミックスされた音声をもとに、逆相になっていた部分を反転するなどの作業を行ったという。

なお、TOHOシネマズ新宿での4K上映会は、定員155名の抽選式。日本映画専門チャンネル視聴者のみが応募できる。応募はこちらのページにて、6月30日 深夜12時まで受け付けている。

「キングコング対ゴジラ」<完全版>4Kデジタルリマスター上映会
・日時:2016年7月14日(木)20時開場/21時開映(23時上映終了予定)
・開場:TOHOシネマズ新宿
・本編上映約97分、上映前にゲストを招いてのトークイベント(約30分)あり

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