配信コンテンツや端末の詳細が明らかに
スポーツ見放題動画配信「DAZN(ダ・ゾーン)」が会見。ダウンロード視聴など機能拡張予定も
加えて、海外スポーツの試合なども日本語での実況・解説を実施。東京・大門に東京オフィス兼スタジオを構え、全コンテンツ中の約65%に独自の実況・解説をつけて配信する。東京オフィスにはさらに20億円を投資してスタジオ機能を強化する予定だという。
また、試合の世間での注目度などを判断してスタッフがおすすめのコンテンツをレコメンドするコーナーや、視聴数による人気ランキングコーナーも用意。なお視聴履歴を学習してユーザーごとにコンテンツをレコメンドしたり、お気に入りのチームを登録しておいて試合をチェックしやすくするなどといった機能は備えていないが、「ユーザーの反応を見ながら今後の機能拡張は都度検討していく」(説明員)とのことだった。
そのほか、視聴の前後や視聴中にCMが流れるようなこともない。「スポーツをいつでもどこでも見られることがDAZNの最大の特徴」とジェームズCEOは述べ、「ファンがスポーツをより見やすくする」と語るとともに、長期契約不要(1ヶ月単位での契約)であること、来シーズンからJリーグの配信が追加されるなどしても料金が変わらないこともアピールした。
日本法人の中村社長はインターネットの接続環境が90%以上に達していること、熱心なスポーツファンが大勢存在すること、そうしたファンはひとつのスポーツだけでなく複数のスポーツを観戦していること、一方で、日本ではスポーツを観るための環境が複雑かつ高額であるという4点をサービスインの理由に挙げる。
また、ジェームズ氏は「DAZNはOTT(※Over The Top/インターネットでのコンテンツ配信)がスポーツキャスティングの未来だと思っている」とコメント。中村氏も「OTTはスポーツを生で見せるのに最適なプラットフォーム。日本でもOTTの機が熟している」とし、リオオリンピックでスポーツへの熱が盛り上げっていること、この熱が2020年の東京五輪に向けてさらに盛り上げって行くタイミングでのローンチとなった背景を語った。
そして、中村氏は国内のスポーツ市場を2020年までに現在の3倍となる15兆円規模に拡大させることを目指すという政府の方針にも言及。「世界を見ても日本のスポーツ市場はまだまだ拡大できる余地がある。DAZNがスポーツを盛り上げるお手伝いをしたい」と述べた。