4K/60pやHDRには非対応
USB Type-Cから直接HDMI出力する“HDMIオルトモード”。CES 2017に対応製品登場か
HDMI Licensing, LLCは、USB Type-C端子向けの新しいHDMI規格「HDMIオルタネートモード(以下、HDMIオルトモード)」の提供をスタートした。これにあわせて本日、HDMI Licensingの社長 ロブ・トバイアス(Rob Tobias)氏が来日し、新規格の概要を語った。
■USB Type-C→HDMIをケーブル1本で接続
HDMIオルトモードは、USB Type-C端子からネイティブのHDMI信号を伝送できるようになる規格。例えば、PCやスマホなどのソースデバイスに備えたオルトモード対応USB Type-C出力端子から、HDMI信号を直接ディスプレイやプロジェクターなどの映像機器に出力できるようになる。
HDMIソース機器とディスプレイの接続は、一方にオルトモードをサポートするUSB Type-C端子、もう一方にHDMI端子を搭載する「USB Type-C to HDMIケーブル」を使用することになる。
HDMIソース機器のUSB Type-C出力端子と、ディスプレイのHDMI入力端子を、この新しい「USB Type-C to HDMIケーブル」で直接接続して、HDMI信号を出力する形となる。アダプターやドングルなどのコンバーターは不要で、ケーブル1本で接続できることが利点に挙げられる。
■HDMIオルトモードは、HDMI 1.4bの全機能をサポート
HDMI Licensingのトバイアス氏は、「テレビやモニターなどで幅広く使われているHDMIの規格と、2年前に発表されてから多くのモバイル機器等で採用されているリバーシブル型のUSB Type-C。HDMIオルトモードは、最も人気があるこの2つの接続技術が一体化するものだ」とアピールした。HDMIオルトモードは、HDMI 1.4規格とUSB Type-C規格の要件にそれぞれ準拠する。
HDMI側に関しては、HDMI 1.4bの機能に全て対応している。4K 24/30p信号や、ARC、ドルビー/DTS-HDなどのサラウンド音声、3D(4K&HD)のほか、HDMIイーサネットチャンネル、CEC、HDCP 1.4/2.2などの規格をサポート。なお、最新のHDMI 2.0規格に含まれる4K/60p信号やHDR信号の伝送には非対応で、現時点では対応の予定はないという。
■HDMIオルトモード対応製品は'17年初頭に登場?
実際にデバイス機器や、デバイスとディスプレイを直接接続する「USB Type-C to HDMIケーブル」など、HDMIオルトモードに対応する製品はいつ頃市場に登場するのか。トバイアス氏は「製品を開発するメーカー次第だが」と前置きした上で、「非常に需要が高いテクノロジーなので、恐らく来年1月に開催されるCES 2017で第一弾製品が発表されるのではないか。製品化も来年初頭には実現すると思われる」と語った。
「USB Type-C to HDMIケーブル」には、HDMIロゴが付与される形となり、ディスプレイにHDMI接続できることをわかりやすく明示するという。なお、この「USB Type-C to HDMIケーブル」の正式名称についてトバイアス氏は、「これは“HDMIケーブル”である」と明言。あくまでもHDMIロゴが付くケーブルということで、HDMI Licensing, LLCとしては「HDMIケーブル」として展開していく。
■USB Type-C対応端末は'19年に20億台規模に
本日行われた会見でトバイアス氏は、HDMI対応製品市場の現在について紹介した。「HDMI規格は家電業界で標準の接続形式になっており、現在までに60億近くの対応製品が出荷されてきた。対応製品を展開しているメーカーは1,600以上で、国別で見るとそのうち8%が日本。日本には長いコンシューマーエレクトロニクスの歴史がある。HDMIファウンダーズである多くの企業に、HDMIの開発に貢献して頂いている」。
続いてトバイアス氏は、4K/HDテレビの100%がHDMIに対応していることを揚げ、HDMI対応フラットパネルの世界出荷台数について触れた。今年は約2億4,000万台で、特に4Kテレビが最も急成長しており、2019年には2億6,300万台規模になると推測されている。
加えてアナリストによれば、USB Type-C対応デバイスは2015年に5,000万台を出荷したが、これが2019年には20億台の規模に成長するという予測があるとのことだ。USB Type-Cは裏表が関係ないリバーシブルで使用できることが大きな特徴で、モバイルやPC市場で普及拡大している。
今回発表されたHDMIオルトモードによって、「2019年には20億台のUSB Type-C機器で、HDMIが大きく伸びることになる」と、トバイアス氏はアピールした。
■USB Type-C→HDMIをケーブル1本で接続
HDMIオルトモードは、USB Type-C端子からネイティブのHDMI信号を伝送できるようになる規格。例えば、PCやスマホなどのソースデバイスに備えたオルトモード対応USB Type-C出力端子から、HDMI信号を直接ディスプレイやプロジェクターなどの映像機器に出力できるようになる。
HDMIソース機器とディスプレイの接続は、一方にオルトモードをサポートするUSB Type-C端子、もう一方にHDMI端子を搭載する「USB Type-C to HDMIケーブル」を使用することになる。
HDMIソース機器のUSB Type-C出力端子と、ディスプレイのHDMI入力端子を、この新しい「USB Type-C to HDMIケーブル」で直接接続して、HDMI信号を出力する形となる。アダプターやドングルなどのコンバーターは不要で、ケーブル1本で接続できることが利点に挙げられる。
■HDMIオルトモードは、HDMI 1.4bの全機能をサポート
HDMI Licensingのトバイアス氏は、「テレビやモニターなどで幅広く使われているHDMIの規格と、2年前に発表されてから多くのモバイル機器等で採用されているリバーシブル型のUSB Type-C。HDMIオルトモードは、最も人気があるこの2つの接続技術が一体化するものだ」とアピールした。HDMIオルトモードは、HDMI 1.4規格とUSB Type-C規格の要件にそれぞれ準拠する。
HDMI側に関しては、HDMI 1.4bの機能に全て対応している。4K 24/30p信号や、ARC、ドルビー/DTS-HDなどのサラウンド音声、3D(4K&HD)のほか、HDMIイーサネットチャンネル、CEC、HDCP 1.4/2.2などの規格をサポート。なお、最新のHDMI 2.0規格に含まれる4K/60p信号やHDR信号の伝送には非対応で、現時点では対応の予定はないという。
■HDMIオルトモード対応製品は'17年初頭に登場?
実際にデバイス機器や、デバイスとディスプレイを直接接続する「USB Type-C to HDMIケーブル」など、HDMIオルトモードに対応する製品はいつ頃市場に登場するのか。トバイアス氏は「製品を開発するメーカー次第だが」と前置きした上で、「非常に需要が高いテクノロジーなので、恐らく来年1月に開催されるCES 2017で第一弾製品が発表されるのではないか。製品化も来年初頭には実現すると思われる」と語った。
「USB Type-C to HDMIケーブル」には、HDMIロゴが付与される形となり、ディスプレイにHDMI接続できることをわかりやすく明示するという。なお、この「USB Type-C to HDMIケーブル」の正式名称についてトバイアス氏は、「これは“HDMIケーブル”である」と明言。あくまでもHDMIロゴが付くケーブルということで、HDMI Licensing, LLCとしては「HDMIケーブル」として展開していく。
■USB Type-C対応端末は'19年に20億台規模に
本日行われた会見でトバイアス氏は、HDMI対応製品市場の現在について紹介した。「HDMI規格は家電業界で標準の接続形式になっており、現在までに60億近くの対応製品が出荷されてきた。対応製品を展開しているメーカーは1,600以上で、国別で見るとそのうち8%が日本。日本には長いコンシューマーエレクトロニクスの歴史がある。HDMIファウンダーズである多くの企業に、HDMIの開発に貢献して頂いている」。
続いてトバイアス氏は、4K/HDテレビの100%がHDMIに対応していることを揚げ、HDMI対応フラットパネルの世界出荷台数について触れた。今年は約2億4,000万台で、特に4Kテレビが最も急成長しており、2019年には2億6,300万台規模になると推測されている。
加えてアナリストによれば、USB Type-C対応デバイスは2015年に5,000万台を出荷したが、これが2019年には20億台の規模に成長するという予測があるとのことだ。USB Type-Cは裏表が関係ないリバーシブルで使用できることが大きな特徴で、モバイルやPC市場で普及拡大している。
今回発表されたHDMIオルトモードによって、「2019年には20億台のUSB Type-C機器で、HDMIが大きく伸びることになる」と、トバイアス氏はアピールした。