デノン、9chアンプ搭載のミドルクラスAVアンプ「AVR-X4300H」 - アトモス/DTS:X対応

DCサーボ回路には大容量コンデンサーを採用。可聴帯域以下のハーモニクス成分も再現することが可能となり、表現力や臨場感の向上につながるという。また、内部構成やワイヤリングをリファイン、高品質なシリコンウェファーを採用して音質対策も図ったオペアンプをDACのポストフィルターに採用している。

■ドルビーアトモス／DTS:Xは最大「7.1.4」まで対応

前述の通り、ドルビーアトモス／DTS:Xに対応。本機のみで「5.1.4」または「7.1.2」のオブジェクトオーディオ環境を構築できる。「Neural:X」「Dolby Surround」によるアップミックス再生にも対応する。また、11.2chプリアウトを装備しており、パワーアンプを追加することで「7.1.4」までシステムを拡張するこも可能にした。

音場補正技術は「Audyssey MultEQ XT32」を搭載。2台のサブウーファーを接続した際には個別に測定を行い、それぞれに最適な音量や距離の補正・イコライジングが行える。

AVR-X7200WAにも搭載された、共振を防止するリブを設けた高密度フットを採用。ヒートシンクや電源トランスなどの重量物はフット直近に配置して安定性を高めている。シャーシは従来比2倍の2.0mm厚として、内部・外部の不要振動の抑制を図っている。

■ネットワークモジュールを新規自社開発。2.4/5GHz帯のデュアルバンドWi-Fi対応

映像面では、4K/60pのパススルーが可能で、HDRやBT.2020などの最新映像規格にも対応。DVDやBDなどのSD/HD解像度の映像信号も、最大4K/60pまでアップスケーリングして出力できる。HDMI端子は8入力/3出力を備え、全てがHDCP 2.2に対応。2つのモニターHDMI出力でテレビとプロジェクターなど、2つの画面に同時に同じ映像を出力することができる。加えて、マルチゾーンHDMI出力では、別室のモニターに映像を配信することも可能となっている。

ネットワーク機能をつかさどるネットワークモジュールは、新たに自社で開発。従来よりスペックの高いSoCと高速メモリーの採用により、処理速度を大幅に向上させたとする。また、従来から対応済みの2.4GHz帯に加え、新たに5GHz帯の無線LANに対応。無線LANの接続性および接続時の安定性も向上している。さらに2本のロットアンテナで同時通信が可能な2×2のMIMOに対応することで、通信速度をさらに高めた。

ネットワーク再生については、192kHz/24bitまでのWAV・FLAC、96kHz/24bitまでのALACに加え、新たに5.6MHz DSDの再生に対応。FLAC、WAV、ALAC、DSDのギャップレス再生にも対応する。同様の音源をUSBメモリー経由で再生することも可能。AirPlay、iPhone/iPodとのデジタル接続、インターネットラジオなどの機能も備えている。