HOME > ニュース > デジオン、年間1,480円で使えるWindows用ハイレゾ再生ソフト「CurioSound」

独自アップスケーリング技術を搭載

デジオン、年間1,480円で使えるWindows用ハイレゾ再生ソフト「CurioSound」

公開日 2017/04/05 11:00 編集部:押野 由宇
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
デジオンは、Windowsパソコン用ハイレゾ対応サウンドプレーヤー「CurioSound(キュリオサウンド)」を発売する。価格は年間プランで1,480円/年(税抜)、買い切りプランが3,980円(税抜)。なお年間プランでは機能アップデートが無償となり、購入月は無料で試用できる。

CurioSound

ソフトウェア開発メーカーであるデジオンでは、これまで「DiXiM」や「DigiOnSound」などコンシューマー向け製品を開発してきたが、CurioSoundはそこで培われたユーザーフレンドリーなインターフェース設計思想に基づき、パソコンに詳しくないユーザーやオーディオ初心者がハイレゾ再生を気軽に楽しめるよう開発されているという。

再生画面ではタグ情報などを表示できる

そのため初期設定にプラグインの導入などを必要とせず、設定メニューから接続したUSB DACを選択するだけで、WASAPIでのハイレゾ再生が行えるようになるという、シンプルな操作性を特徴としている。

CurioSoundでは、デジオンが創業時から培ってきたサウンドアプリケーションの知見、音声信号処理技術の資産を活用したハイレゾクリエーター技術「CQe(キュー/Curio Quality Engine)」を搭載。

DigiOnSoundシリーズで搭載している従来のアップスケーリングでは再現できなかった、CD音源や圧縮音源で失われる高音域を予測再現し、高音域の表現をより豊かにするデジオン独自の技術をベースにしたというもので、CD音質の音源や圧縮音源をリアルタイムにハイレゾ相当(96kHz/24bit)の高音質で再生することを可能にしたとのこと。

CQe技術により、高音域を予測再現した再生が可能

CQeによりアップデートされた音源は、リアルタイムに再生が行えるほか、データ保存することも可能。CDリッピングにも対応しており、リッピングの際にもハイレゾ変換を適用できる。また、音質の管理/調節は同社のサウンドマイスター、浜崎好男氏が行っている。

CQeを用いたデータコンバートにも対応

デジオンのサウンドマイスター浜崎好男氏が携わる

エフェクト機能では、いくつかのエフェクトパターンがプリセットされるほか、ユーザーが好みで設定したパラメーターを保存することも可能。また、ユーザーの曲の試聴ログ、エフェクト設定ログから、ユーザーの好みを把握して自動でエフェクターやそのパラメーターを適用する「スマートエフェクト」機能を近日のアップデートにて搭載予定。

エフェクトはユーザー設定で細かなパラメーターを設定できる

画面右側にエフェクトメニューからは、プリセットメニューが選択できる。表示はオン/オフ可能

そのほか、さまざまな音楽情報サイトの最新記事や、YouTubeのレーベル公式チャンネルなどを表示する「Curioチャンネル」機能を装備。今後のアップデートにより、ユーザーが聴いているアーティストやジャンルの情報をもとに、関連する情報や、他のユーザーが聴いているアーティストの情報など、パーソナライズされたものが提供されるという。

さまざまな情報を表示するCurioチャンネル。こちらも画面右側に配置され、表示はオン/オフできる

再生対応フォーマットはWAV、AIFF、FLAC、ALAC(m4a)、AAC(m4a)、WMA、MP3、DSD。PCMは最大192kHz/32bitまで、DSDは11.2MHzまで対応し、再生時にはPCMは96kHz/24bitに、DSDはPCM 192kHz/24bitに変換される。ハイレゾ変換およびCD取り込みフォーマットはWAV、AIFF、FLAC、ALAC(m4a)。

対応OSはWindows OS 7/8.1/10で、それぞれ32bit/64bit。ハードウェア要件は、CPUがCore i3 1.5GHz以上、RAMは2GB以上(デュアルチャネル以上、シングルチャネルでは正常に再生できない場合がある)。HDDには600MB以上の空き容量が必要。スタンドアローンでも動作するが、ライセンス認証およびチェック、CD取り込み時の楽曲情報取得、Curioチャンネルの情報表示にインターネット接続が必要となる。

楽曲データの読み込みは、指定したフォルダのなかを全て参照する仕組み。そのためツリー構造の大元にあたるフォルダを指定しておくことで、以降に同フォルダに追加されたデータをリストに表示する。つまり、リストの構造はパソコンのフォルダ管理状況に依存することとなる。

現状はプレイリスト機能を備えておらず、「お気に入り」に楽曲を追加することで簡易的なプレイリストとなる。なお、プレイリスト機能は今後のアップデートにより追加される予定。そのほか、スマートエフェクト機能やタグ情報の編集機能、ミュージックライブラリの実装といった項目がアップデートの予定に挙げられている。

CurioSoundのリリースにあたり、同社代表取締役社長 田浦寿敏氏は「古いアルバムなどまだまだハイレゾ化されていない音源が多くあります。CurioSoundを使うと、かつて楽しんだ懐かしい音源をハイレゾ相当の高音質で楽しんでいただけます」とコメント。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック