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ブース展示に加えて発表会を開催

<ヘッドホン祭>Westone、「ES80」「EASシリーズ」の魅力を本国幹部が語る

公開日 2017/04/29 17:21 編集部:小野佳希
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中野サンプラザで開幕した春のヘッドフォン祭2017。Westonは先日プレスリリースを出した「ES80」と「EASシリーズ」の発表会を開催し、本国から来日したハンク・ネザートン氏が製品の開発背景や特徴を説明した。

Westone ハンク・ネザートン氏

EAS20

ES80は、カスタムIEM「ESシリーズ」の最上位モデル。BAドライバーを高域に4基、中域と低域に2基ずつ、合計8基搭載。3ウェイクロスオーバーも内蔵する。高域のドライバーが4基になったことで、さらに明瞭な高域を実現したという。

再生周波数帯域は5Hz〜22kHz、インピーダンスは5Ω。感度は111dB。端子にはMMCXを採用する。

ES80のスペック一覧

ハンク氏は、「W80のカスタムバージョンをぜひ出して欲しいという声をたくさんもらった」と、ES80を開発した背景を説明。「ただし、W80をベースにしているのは確かだが、たんなるカスタム版ではない」とも語る。

「W80は特に高域の倍音にフォーカスすることがポイントで、それはWS80にも引き継がれている」とハンク氏はコメント。「一方でアコースティックが違っていたりするので全体をまとめるのに苦労した」としたほか、「プロミュージシャンに使われることも多いため、ステージ上での音を聴くことにも配慮して、ヘッドルームにW80より余裕を持たせた。また、低域も少し上げている」とW80との違いを紹介した。

EASシリーズは、環境音も聴こえる“アンビエントモニター”。BAドライバー3基の「EAS30」、2基の「EAS20」、シングルBAドライバーの「EAS10」の3モデルをラインナップしている。

EASシリーズのスペック一覧

フィルターがついていて外部音を聴くことができる点が大きな特徴。「プロミュージシャンだったらメンバー同士で会話できたり観客の反応が聞こえたり、一般ユーザーは電車のアナウンスも確認できたりする」とハンク氏はメリットを説明する。

フィルターを取り外して交換可能な点が、先行して展開している「AM PROシリーズ」との大きな違い。フィルターは16dBのものと、外部音がまったく聞こえないレベルのものを同梱するほか、外部音取り込みレベルの異なるフィルターを別売で用意しており、それらを交換して外部音のレベルを調整できる。

もちろんこれらの新製品はブース(中野サンプラザ15F)でも試聴。ただしES80は人気のため整理券制で、試聴を希望する場合はブーススタッフに声をかけ整理券を受け取り、指定時間に改めてブースに足を運ぶシステムになっている。

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