HOME > ニュース > <ヘッドホン祭>Abyssの平面駆動ヘッドホンが日本上陸/XIAUDIOの“駆動力怪物”ヘッドホンアンプ

トップウイングが発表会を開催

<ヘッドホン祭>Abyssの平面駆動ヘッドホンが日本上陸/XIAUDIOの“駆動力怪物”ヘッドホンアンプ

公開日 2017/11/04 13:16 編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
トップウイングサイバーサウンドグループは、フジヤエービック主催「秋のヘッドフォン祭」にて、米JPS Lab.社のハイエンド・ヘッドホンブランド「Abyss(アビス)」、元Lotooのシャオ・チー氏が立ち上げたXIAUDIO(イレブンオーディオ)の発表会を開催した。

Abyssの発表会には、JPS Lab.社代表Joe Skubinski(ジョー・スキビンスキ)氏も発表会に登場。自らプレゼンテーションを行った。

AB-1266 Phi

Joe Skubinski氏

JPS Lab.社はもともとハイエンド・オーディオケーブルブランドで、その後にヘッドホンに「Abyss」ブランドとして参入。オープン型の平面駆動ヘッドホン「AB-1266 Phi」は、海外ではハイエンドヘッドホンの代表的なモデルのひとつとして高く評価されている。

このAB-1266 Phiに加え、本機で培った技術をラグジュアリーなスタイルにまとめ上げた「Diana」も日本に導入される。こちらもオープン型の平面駆動ヘッドホンとなるが、その外観からもわかるとおり、コンパクトかつスタイリッシュなデザインを特徴としている。特徴的なハウジングは切削アルミで構成されている。

Diana


Abyssは振動板から筐体までを自社開発・自社製造。その平面振動板については、1つのドライバーに対して非常に強力な1基のマグネットのみで駆動する独自の技術を採用。AB-1266 Phiはもちろん、Dianaにも小型化されたこのドライバーが搭載されている。

スキビンスキ氏は、同社の製品製造における精度の高さについてもアピール。AB-1266 Phiについても「プラスチックのパーツは1点も使っていない」と胸を張る。さらにはDianaのハウジングを削り出す重厚なアルミブロックを見せ、「CNC切削やレーザー加工まで自社に備える加工装置で行っている。工作精度の高さは折り紙付きだ」とその技術力をアピールした。

XIAUDIOは、Lotooでマーケティングディレクターを務めていたシャオ・チー氏が自身の理想とするオーディオ機器を実現するべく独立して立ち上げた新ブランド。その第一弾製品であるアナログヘッドホンアンプ「Formula S」の発表が行われた。

Formula S

シャオ・チー氏

本機はヘッドホンアンプとして極限まで駆動力を高めたという製品で、「世界で最も鳴らしにくい」と呼称される前述のAB-1266 Phiを鳴らし切るような“駆動力怪物”を目指したという。アンプは全段クラスA構成を採用。入力については6.3mmステレオ標準に加えて、3pin×2 XLRや4pin XLRも搭載。多様なヘッドホンの組み合わせが想定されている。

なお、XIAUDIOでは今後、ポータブルオーディオ製品や真空管アンプなどを手がけていく予定だという。

また同会場ではLotooの新DAPの発表も行われた。「PAWGold2017」は、Lotooのフラグシップ「PAW Gold」のマイナーチェンジモデル。基本スペックはそのままに、ローゲイン時のノイズフロアーを6dB改善してIEMなどを組み合わせた際の音質を向上させたという。なお、価格も据え置きでの発売となる。

PAWGold2017

PAW 5000 MKII JP Edition

「PAW 5000 MKII JP Edition」は、LotooのスタンダードDAP「PAW5000」のマークIIモデルで、DACチップは新たに「AK4490EN」を採用。再生フォーマットもPCM 384KHzおよびDSD 11.2MHzのネイティブに対応と進化を果たした。大きな進化を果たしつつ、こちらも価格は据え置かれるとのことだ。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE