7.1ch仕様。アトモス/DTS:X対応
マランツ、音質を磨いた“リビング対応”薄型AVアンプ「NR1609」。フォノ入力とシルバー色追加
マランツは、薄型AVアンプの最新モデル「NR1609」を6月中旬に発売する。価格は90,000円(税抜)。カラーは従来からのブラックに加え、新たにシルバーゴールドも追加された。
高さ10.5mmのスリムボディに、全ch同一クオリティの7chフルディスクリート・パワーアンプを搭載。7.2ch再生に対応する。ドルビーアトモス/DTS:Xのオブジェクトオーディオにも対応しており、5.1.2ch構成による5通りのスピーカー配置に対応する。2chや5.1chで高さ方向を含む3Dサラウンドをバーチャル生成するDTS Virtual:Xにも対応する。
昨年モデル「NR1608」(関連ニュース)で新DACの採用やプリアンプ部の刷新を実現させたが、本機においてはそれをベースに主要回路のブラッシュアップや音質パーツのアップグレードを行い、音質および音楽表現にさらに磨きをかけたとする。
仕様面については、シルバーカラーが新たに追加されたほか、MM対応のフォノ入力も追加された。
アンプ部の実用最大出力は100W/ch(6Ω)、定格出力は50W/ch(8Ω)。DACは昨年から引き続きAKMの8ch/32bit DAC「AK4458VN」を搭載。サラウンド等の処理に用いるクワッドコアDSPも昨年モデルから継承する。
HDMIは8入力・1出力を搭載。4K/60p、HDR(HDR10・ドルビービジョン・HLG)、BT.2020などへ対応し、UHD BD再生もフルカバーする。
BluetoothとWi-Fiを本体に内蔵。HEOS機能を備え、ネットワーク/USBメモリー経由でのハイレゾ再生、SpotifyやAWAなど音楽ストリーミング再生、HEOS機器を連携させてのマルチルーム再生も行える。
プリアウトは2.2chを搭載。サブウーファー出力に加えて、フロントスピーカーに対して外部パワーアンプを組み合わせることもできる。
マランツは2009年発売の「NR1501」から薄型AVアンプを展開。翌年登場した「NR1601」からは“リビングにおけるコントロールセンター”のコンセプトのもと、薄型ながらフルサイズAVアンプと同等の機能を搭載することを特徴として、音質面と機能面の両方で進化を続けてきた。2017年モデル「NR1608」は、2018年3月度のAVアンプ全カテゴリーを通じて市場シェアNo.1を獲得(GFK調べ)した。
プレス向け説明会では、マランツサウンドマネージャーである尾形好宜氏、マーケティング担当の高山健一氏が登場。本機の詳細について説明を行った。
■映画再生にとどまらない、リビングのコントロールセンター
高山氏は、市場としては熟成しているAVアンプにおいて、NR1608がシェアを拡大している理由について紹介したが、この理由がすなわちNR1608の特徴と言えるだろう。機能面は従来とほぼ同等ということもあり、高山氏が改めて紹介した本機の「リビングのコントロールセンター」としての特徴に触れておきたい。
現代のリビングにおいては、テレビやBDプレーヤーをはじめとするHDMI機器、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのWi-Fi/Bluetooth機器、NASなどのLANで接続する機器など、サウンドに関わる機器の入力方法も多種多様となっている。これらを統合できるAVアンプは、まさに“リビングのコントロールセンター”たる役割を担うことができる。高山氏は、AVアンプというとサラウンドや映画というイメージが強いと指摘した上で、NR1609は「映画のためだけのアンプではない」と改めて強調した。
しかし、インストール中心の北米をメイン市場とするAVアンプの多くは大型で、リビングやテレビ台の中に設置するにはハードルが高いものが多い。NRシリーズはこうした大型モデルから機能を省くことなく、また音質にも妥協せず、リビングにも導入しやすい薄型サイズを実現したことが特徴と高山氏は説明。それが冒頭の「シェアNo.1」の理由とした。
音質面でもサイズの制約に妥協することなく、マランツに通底する設計思想である「純粋さの追求」を掲げ、サラウンドだけでなく2ch再生も念頭に音質を追求してきたとのこと。特に今回のNR1609については、特に音質面の強化に集中したという。
■NR1609は開発リソースを音質向上に集中できた
マランツのAVアンプの中でも人気モデルである「NRシリーズ」は、ここ数年においても音質/機能の両面で進化を続けてきた。特に機能面においては、ドルビーアトモス/DTS:Xへの対応、ドルビービジョン/HLG対応、HEOSモジュールによるネットワーク機能の刷新など、音声/映像の最新規格への対応を中心に毎年更新が行われてきた。製品開発においてはAVアンプという性質もあり、こうした機能面を先行して開発することが求められ、音質チューニングはHi-Fiオーディオ製品に比べて限定的にならざるをえないと尾形氏。
しかし、こうした新機能・新規格の追加が従来モデルで一段落したことから、今回のNR1609においては音質面に開発リソースを集中。音質チューニングの域にとどまらず、オーディオ回路や電源回路の全面的なブラッシュアップ、使用音質パーツのグレードアップを実現できたという。
尾形氏はブラッシュアップの具体的な内容について説明した。デジタル回路、デジタル回路用電源(SMPS)、プリアンプ用電源についてはパーツの見直しおよび回路のブラッシュアップを実施。DAC回路、プリアンプ、パワーアンプ、パワーアンプ用電源については主要パーツのグレードアップを行ったという。
高さ10.5mmのスリムボディに、全ch同一クオリティの7chフルディスクリート・パワーアンプを搭載。7.2ch再生に対応する。ドルビーアトモス/DTS:Xのオブジェクトオーディオにも対応しており、5.1.2ch構成による5通りのスピーカー配置に対応する。2chや5.1chで高さ方向を含む3Dサラウンドをバーチャル生成するDTS Virtual:Xにも対応する。
昨年モデル「NR1608」(関連ニュース)で新DACの採用やプリアンプ部の刷新を実現させたが、本機においてはそれをベースに主要回路のブラッシュアップや音質パーツのアップグレードを行い、音質および音楽表現にさらに磨きをかけたとする。
仕様面については、シルバーカラーが新たに追加されたほか、MM対応のフォノ入力も追加された。
アンプ部の実用最大出力は100W/ch(6Ω)、定格出力は50W/ch(8Ω)。DACは昨年から引き続きAKMの8ch/32bit DAC「AK4458VN」を搭載。サラウンド等の処理に用いるクワッドコアDSPも昨年モデルから継承する。
HDMIは8入力・1出力を搭載。4K/60p、HDR(HDR10・ドルビービジョン・HLG)、BT.2020などへ対応し、UHD BD再生もフルカバーする。
BluetoothとWi-Fiを本体に内蔵。HEOS機能を備え、ネットワーク/USBメモリー経由でのハイレゾ再生、SpotifyやAWAなど音楽ストリーミング再生、HEOS機器を連携させてのマルチルーム再生も行える。
プリアウトは2.2chを搭載。サブウーファー出力に加えて、フロントスピーカーに対して外部パワーアンプを組み合わせることもできる。
マランツは2009年発売の「NR1501」から薄型AVアンプを展開。翌年登場した「NR1601」からは“リビングにおけるコントロールセンター”のコンセプトのもと、薄型ながらフルサイズAVアンプと同等の機能を搭載することを特徴として、音質面と機能面の両方で進化を続けてきた。2017年モデル「NR1608」は、2018年3月度のAVアンプ全カテゴリーを通じて市場シェアNo.1を獲得(GFK調べ)した。
プレス向け説明会では、マランツサウンドマネージャーである尾形好宜氏、マーケティング担当の高山健一氏が登場。本機の詳細について説明を行った。
■映画再生にとどまらない、リビングのコントロールセンター
高山氏は、市場としては熟成しているAVアンプにおいて、NR1608がシェアを拡大している理由について紹介したが、この理由がすなわちNR1608の特徴と言えるだろう。機能面は従来とほぼ同等ということもあり、高山氏が改めて紹介した本機の「リビングのコントロールセンター」としての特徴に触れておきたい。
現代のリビングにおいては、テレビやBDプレーヤーをはじめとするHDMI機器、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのWi-Fi/Bluetooth機器、NASなどのLANで接続する機器など、サウンドに関わる機器の入力方法も多種多様となっている。これらを統合できるAVアンプは、まさに“リビングのコントロールセンター”たる役割を担うことができる。高山氏は、AVアンプというとサラウンドや映画というイメージが強いと指摘した上で、NR1609は「映画のためだけのアンプではない」と改めて強調した。
しかし、インストール中心の北米をメイン市場とするAVアンプの多くは大型で、リビングやテレビ台の中に設置するにはハードルが高いものが多い。NRシリーズはこうした大型モデルから機能を省くことなく、また音質にも妥協せず、リビングにも導入しやすい薄型サイズを実現したことが特徴と高山氏は説明。それが冒頭の「シェアNo.1」の理由とした。
音質面でもサイズの制約に妥協することなく、マランツに通底する設計思想である「純粋さの追求」を掲げ、サラウンドだけでなく2ch再生も念頭に音質を追求してきたとのこと。特に今回のNR1609については、特に音質面の強化に集中したという。
■NR1609は開発リソースを音質向上に集中できた
マランツのAVアンプの中でも人気モデルである「NRシリーズ」は、ここ数年においても音質/機能の両面で進化を続けてきた。特に機能面においては、ドルビーアトモス/DTS:Xへの対応、ドルビービジョン/HLG対応、HEOSモジュールによるネットワーク機能の刷新など、音声/映像の最新規格への対応を中心に毎年更新が行われてきた。製品開発においてはAVアンプという性質もあり、こうした機能面を先行して開発することが求められ、音質チューニングはHi-Fiオーディオ製品に比べて限定的にならざるをえないと尾形氏。
しかし、こうした新機能・新規格の追加が従来モデルで一段落したことから、今回のNR1609においては音質面に開発リソースを集中。音質チューニングの域にとどまらず、オーディオ回路や電源回路の全面的なブラッシュアップ、使用音質パーツのグレードアップを実現できたという。
尾形氏はブラッシュアップの具体的な内容について説明した。デジタル回路、デジタル回路用電源(SMPS)、プリアンプ用電源についてはパーツの見直しおよび回路のブラッシュアップを実施。DAC回路、プリアンプ、パワーアンプ、パワーアンプ用電源については主要パーツのグレードアップを行ったという。
関連リンク
- ジャンルAVアンプ
- ブランドMARANTZ
- 型番NR1609
- 発売日2018年6月中旬
- 価格¥90,000(税抜)