有力ジャンルの景況感を聞いた
2019年オーディオビジュアル市況予測:アナログプレーヤー勢い加速。話題豊富な4Kテレビ、ミラーレスには慎重な見方
メーカー各社に行ったアンケートで、有力商品ジャンルの2019年の景況感を、「晴」「晴時々曇」「曇」「曇時々雨」「雨」の5つの空模様で、任意のジャンルについてご回答頂いた。各表はそれぞれの商品ジャンルにおける回答を、天気ごとの構成比として表したもの。「18年」と書かれているのは、前年の同アンケートの結果だ。
ご回答いただいたメーカーは、エソテリック、エプソン販売、オーエスプラスe、オーディオテクニカ、シャープ、ティアック、ディーアンドエムホールディングス、東芝映像ソリューション、ニコンイメージングジャパン、ピクセラ、富士フイルムイメージングシステムズ、三菱電機、ヤマハミュージックジャパン、ラックスマンの各社(50音順)。
「ハイエンドオーディオ」では、ブームに乗るアナログプレーヤーの勢いが衰えることなく、これまでの手応えに、さらなる伸長が予測されている点が目を引く。昨年末には、ウイークポイントと指摘されている30万円を切る価格帯に、ラックスマンが満を持して新商品「PD-151」を投入。年明けに開催されたCESでは、ラインナップを足早に拡充するテクニクスから、約9年振りとなるDJ向け製品「SL-1200MK7」が発表されるなど、商品もますます充実し、多様なニーズに応える選択肢の拡大が進む。
「ポータブルオーディオ」では、好調イヤホン・ヘッドホンのタイプ別での明暗がくっきり分かれた。市場で大きな構成比を獲得するワイヤレスイヤホン、伸長著しい完全ワイヤレスイヤホンが、引き続きけん引役として好調持続が予測される。「フルワイヤレスイヤホンカウンター」の導入を急ピッチで進めるビックカメラでは(関連記事)、ハイエンドイヤホンを専門的に扱う新コーナー「ハイエンドイヤホンご案内カウンター」を11月23日より新宿西口店3階に開設。高額商品の動向も注目される。また、手応えを掴んだAIスピーカーもさらなる認知拡大に伴い成長が見込まれる。
「AV&ホームシアター」では、昨年12月1日より新4K8K衛星放送がいよいよスタートしたが、需要喚起の待望されるテレビは思いの外慎重な見方となった。買い替えサイクルの長期化や若者のテレビ離れが大きな壁となって立ちはだかる。また、フックとなる新4K8K放送そのものも、魅力あふれるコンテンツをどこまで提供できるか、真価が問われる一年となる。テレビの大画面化が着実に進んでいく中で、それに匹敵した“テレビの音”の価値啓発に伴い、サウンドバー、ホームシアターシステム、AVアンプなどの関連機器の伸長が予想されている点も見逃せない。
「デジタルカメラ」では、減速基調の中で唯一気を吐くミラーレスカメラに、キヤノン、ニコンが初のフルサイズ機を投入して話題を集めるが、4Kテレビ同様にここも慎重な見方が示された。キヤノン、ニコンのフルサイズ新システムでは、期待と注目が集まる早期の専用レンズ拡充が大きな鍵を握る。また、前年割れが続く市場に歯止めをかけるためには、何よりスマートフォンでしか撮影を楽しんでいないような若年層を中心とした新規層を、どれだけ取り込むことができるかが大事なテーマとして位置付けられる。
ご回答いただいたメーカーは、エソテリック、エプソン販売、オーエスプラスe、オーディオテクニカ、シャープ、ティアック、ディーアンドエムホールディングス、東芝映像ソリューション、ニコンイメージングジャパン、ピクセラ、富士フイルムイメージングシステムズ、三菱電機、ヤマハミュージックジャパン、ラックスマンの各社(50音順)。
「ハイエンドオーディオ」では、ブームに乗るアナログプレーヤーの勢いが衰えることなく、これまでの手応えに、さらなる伸長が予測されている点が目を引く。昨年末には、ウイークポイントと指摘されている30万円を切る価格帯に、ラックスマンが満を持して新商品「PD-151」を投入。年明けに開催されたCESでは、ラインナップを足早に拡充するテクニクスから、約9年振りとなるDJ向け製品「SL-1200MK7」が発表されるなど、商品もますます充実し、多様なニーズに応える選択肢の拡大が進む。
「ポータブルオーディオ」では、好調イヤホン・ヘッドホンのタイプ別での明暗がくっきり分かれた。市場で大きな構成比を獲得するワイヤレスイヤホン、伸長著しい完全ワイヤレスイヤホンが、引き続きけん引役として好調持続が予測される。「フルワイヤレスイヤホンカウンター」の導入を急ピッチで進めるビックカメラでは(関連記事)、ハイエンドイヤホンを専門的に扱う新コーナー「ハイエンドイヤホンご案内カウンター」を11月23日より新宿西口店3階に開設。高額商品の動向も注目される。また、手応えを掴んだAIスピーカーもさらなる認知拡大に伴い成長が見込まれる。
「AV&ホームシアター」では、昨年12月1日より新4K8K衛星放送がいよいよスタートしたが、需要喚起の待望されるテレビは思いの外慎重な見方となった。買い替えサイクルの長期化や若者のテレビ離れが大きな壁となって立ちはだかる。また、フックとなる新4K8K放送そのものも、魅力あふれるコンテンツをどこまで提供できるか、真価が問われる一年となる。テレビの大画面化が着実に進んでいく中で、それに匹敵した“テレビの音”の価値啓発に伴い、サウンドバー、ホームシアターシステム、AVアンプなどの関連機器の伸長が予想されている点も見逃せない。
「デジタルカメラ」では、減速基調の中で唯一気を吐くミラーレスカメラに、キヤノン、ニコンが初のフルサイズ機を投入して話題を集めるが、4Kテレビ同様にここも慎重な見方が示された。キヤノン、ニコンのフルサイズ新システムでは、期待と注目が集まる早期の専用レンズ拡充が大きな鍵を握る。また、前年割れが続く市場に歯止めをかけるためには、何よりスマートフォンでしか撮影を楽しんでいないような若年層を中心とした新規層を、どれだけ取り込むことができるかが大事なテーマとして位置付けられる。