医療用技術で耳の構造から分析
“ヘッドホン+イヤホン” ハイブリッド製品「nuraphone」日本上陸。全自動キャリブレ、ノイキャンなど多機能搭載
Delfin Japanは、オーストラリア・nuraブランドの取り扱いを開始。第1弾として、キャリブレーション/ノイズキャンセリング/外音取り込み機能などを搭載した多機能サウンドデバイス「nuraphone」を発売する。価格は55,000円(税込)。
まず4月27日より西武百貨店 池袋店/横浜店にて先行販売を開始し、その後、家電量販店、オーディオ専門店でも順次取り扱われる予定。
本日行われた製品発表会では、Delfin Japanのユン・ハングック氏、nura社CEOのDragan Petrovic氏ら関係者が登壇。また、評論家の野村ケンジ氏が製品説明を担当した。
nuraは、2016年にDragan氏とオーストラリア王立医科大学に所属していたLuke Campbell氏によって立ち上げられたブランド。第1弾製品となるnuraphoneはクラウドファンディングで500万ドル以上の支援を受け、CES2018 Best of Inovation、reddot award 2018など様々な賞を受賞している。
nuraphoneは、ヘッドホンのイヤーカップ内部にカナル型イヤホンを埋め込んだような独特な2重構造「inova」を採用している。イヤホン部/ヘッドホン部それぞれにドライバー/マイクを内蔵しており、イヤホン部のドライバーがメインのフルレンジドライバーとなっている。
ヘッドホン部のドライバーはベース専用で、低音によって空気感を演出する役割を持つほか、ノイズキャンセリング機能において外部の騒音を打ち消す逆相信号の出力を担当する。Dragan氏によれば、このような分離構造を取ることで、低音による音の濁り/こもりやノイズキャンセルのヒス音を抑えることができるのだという。また、後述のスマートフォンアプリによって低音の量を調整することもできる。
本製品のキャリブレーションは医療技術に基づいており、装着後は全自動で行われる。テスト音を耳にあてて生まれる微細な反射音をマイクで収集、独自の学習エンジンで解析し、ユーザーの耳の構造にあわせた音質調整がされる仕組み。野村氏は本技術について「ユーザーの感性や好みだけでなく、耳の構造自体の個人差にも着目してキャリブレーションを行う画期的なもの」と説明した。
キャリブレーションはスマートフォンアプリ「nura」を介して行い、最大3ユーザー分のキャリブレーションデータをストックすることができる。また、アプリでは聴覚特性のおおまかな傾向を円型のカラーマップで表示することも可能。
イヤーカップのクッションやカナル型イヤホン部、ヘッドバンドのクッション部の材質には低刺激性シリコンを採用し、なめらかな肌触りと柔軟性を実現している。
本体に電源ボタンは存在せず、ヘッドホンの着脱に連動して自動に電源オン/オフが行われる。左右ハウジングのブランドマークはタッチ式ボタンになっており、1回タップ/2回タップして呼び出す機能をユーザーがカスタマイズすることができる。
BluetoothコーデックはaptX HD、SBCに対応し、連続使用時間は最大約20時間。また、専用ケーブルを用いてLightning/USB-C/micro USB/ステレオミニ端子などと有線接続することも可能。いずれの接続でもキャリブレーション結果を反映したサウンドが楽しめるという。
囲碁棋士の父を持ち、幼少から日本を身近に感じていたというDragan氏は、「靴や眼鏡のサイズが1種類ではなく、車のシートが調節できるように、音も個人ごとにカスタマイズする必要がある。私たちはすべての人に完璧に合った音をお届けしたい」とnuraのコンセプトを語った。また、今後イヤホンタイプの製品や、ミュージシャン向け製品も開発する予定と話していた。
なお、4月28日に東京・中野で行われる「春のヘッドフォン祭2019」2日目にて、野村氏が携わるコーナー内で本製品が体験できるとのことだ。
まず4月27日より西武百貨店 池袋店/横浜店にて先行販売を開始し、その後、家電量販店、オーディオ専門店でも順次取り扱われる予定。
本日行われた製品発表会では、Delfin Japanのユン・ハングック氏、nura社CEOのDragan Petrovic氏ら関係者が登壇。また、評論家の野村ケンジ氏が製品説明を担当した。
nuraは、2016年にDragan氏とオーストラリア王立医科大学に所属していたLuke Campbell氏によって立ち上げられたブランド。第1弾製品となるnuraphoneはクラウドファンディングで500万ドル以上の支援を受け、CES2018 Best of Inovation、reddot award 2018など様々な賞を受賞している。
nuraphoneは、ヘッドホンのイヤーカップ内部にカナル型イヤホンを埋め込んだような独特な2重構造「inova」を採用している。イヤホン部/ヘッドホン部それぞれにドライバー/マイクを内蔵しており、イヤホン部のドライバーがメインのフルレンジドライバーとなっている。
ヘッドホン部のドライバーはベース専用で、低音によって空気感を演出する役割を持つほか、ノイズキャンセリング機能において外部の騒音を打ち消す逆相信号の出力を担当する。Dragan氏によれば、このような分離構造を取ることで、低音による音の濁り/こもりやノイズキャンセルのヒス音を抑えることができるのだという。また、後述のスマートフォンアプリによって低音の量を調整することもできる。
本製品のキャリブレーションは医療技術に基づいており、装着後は全自動で行われる。テスト音を耳にあてて生まれる微細な反射音をマイクで収集、独自の学習エンジンで解析し、ユーザーの耳の構造にあわせた音質調整がされる仕組み。野村氏は本技術について「ユーザーの感性や好みだけでなく、耳の構造自体の個人差にも着目してキャリブレーションを行う画期的なもの」と説明した。
キャリブレーションはスマートフォンアプリ「nura」を介して行い、最大3ユーザー分のキャリブレーションデータをストックすることができる。また、アプリでは聴覚特性のおおまかな傾向を円型のカラーマップで表示することも可能。
イヤーカップのクッションやカナル型イヤホン部、ヘッドバンドのクッション部の材質には低刺激性シリコンを採用し、なめらかな肌触りと柔軟性を実現している。
本体に電源ボタンは存在せず、ヘッドホンの着脱に連動して自動に電源オン/オフが行われる。左右ハウジングのブランドマークはタッチ式ボタンになっており、1回タップ/2回タップして呼び出す機能をユーザーがカスタマイズすることができる。
BluetoothコーデックはaptX HD、SBCに対応し、連続使用時間は最大約20時間。また、専用ケーブルを用いてLightning/USB-C/micro USB/ステレオミニ端子などと有線接続することも可能。いずれの接続でもキャリブレーション結果を反映したサウンドが楽しめるという。
囲碁棋士の父を持ち、幼少から日本を身近に感じていたというDragan氏は、「靴や眼鏡のサイズが1種類ではなく、車のシートが調節できるように、音も個人ごとにカスタマイズする必要がある。私たちはすべての人に完璧に合った音をお届けしたい」とnuraのコンセプトを語った。また、今後イヤホンタイプの製品や、ミュージシャン向け製品も開発する予定と話していた。
なお、4月28日に東京・中野で行われる「春のヘッドフォン祭2019」2日目にて、野村氏が携わるコーナー内で本製品が体験できるとのことだ。