BtoB向けイベント「ソリューションフェア」開催
JVCケンウッド、独自立体音響技術や8Kのビジネス活用をアピール。VTuberも制作中
JVCケンウッドグループの持つ各種技術がビジネスでどう活用できるかを紹介するBtoB向けイベント「JVCケンウッド ソリューションフェア 2019」が開幕。本稿では、独自立体音響技術や8Kプロジェクターのデモなど、オーディオビジュアル関連を中心に展示内容をレポートする。
■無響室で録音した演奏にコンサートホールの響きを加える独自立体音響技術
ドルビーアトモスやDTS:Xといったオブジェクトオーディオに代表されるように、立体音響への注目が高まっている昨今。今回、JVCケンウッドでは、無響室で録音したオーケストラの演奏にコンサートホールの響きを加えることなどができる独自の立体音響技術を披露している。
展示されていたのは、ある音に対してソフトウェア上で処理を加えて響きを加えたり、逆に残響成分を取り除いて音声を聞き取りやすくするなどといった技術。反射音や定在波による音質や明瞭性の劣化などに有効だという。
例えば、上記のように無響室で録音された2chのオーケストラ音源に対して、音場シミュレーション技術によって残響を4つのスピーカーから再生。これにより、コンサートホールで聴いているような音場空間を再現する。図面を基にコンサートホールの響きを再現するデータを作成するため、会場の広さの違いなども表現できる。
一方、残響が多くて声が聞き取りにくいような状況において、人の声をしっかり認識できるようにする音場制御技術もデモ。時間軸補正フィルターを用いて基本となる音源(声)を抽出するというもので、例えばスマートフォンの翻訳アプリで音声認識されないような場合や、音声会議システムなどで有効活用できるという。
また、音場補正前の部屋の音響特性測定において、スイープ音を用いる一般的な方法ではなく、通常の楽器演奏などを用いることが可能な技術を持っているとも紹介。
「従来の方法では会場に客入れする前に測定、補正処理をしておかなければならないが、お客さんが会場に入ると観客の人数によって音響特性が変わってしまう。しかし、客入れ後にビープ音で測定し直すわけにもいかない」と一般的な方法での課題を指摘し、「楽曲でのリアルタイム音響測定・音響調整が行える我々の技術なら、例えば開演後でも曲間に音場特性をアジャストさせるといったことができる」と説明した。
■8KやカーAVもアピール。VTuberの独自制作も
映像関係では、映像制作や博物館などに向けて8K映像のソリューションを提案。8Kプロジェクター「DLA-V9R」および「DLA-VA4700」を体験できるシアタールームを用意して4K/8Kコンテンツの大画面表示をデモするほか、4K/120Hz表示技術をフライト/ドライビングシミュレーターに活用できることをアピールしていた。
また、ネットワークへの接続性を高めた業務用カムコーダー“CONNECTED CAM”も展示。LTEやクラウドを活用しての映像伝送を行えるソリューションを持っていること、および、その利便性をアピールしている。
そのほか、自動車のボディや内装などの工業デザインシーンに向けた、太陽光に近い映像を用いて実際の明るさを忠実に再現する実輝度表示システムも展示。また、ネットワークカメラといったセキュリティ分野や、顔認証を始めとする映像解析技術、手術室内外の映像情報の一元管理まで拡張可能なOR(Operating Room/手術室)カートシステムといった医療分野など、様々なシーンで同社の映像ソリューションが活用できることを紹介していた。
オートモーティブ分野では、ケンウッドブランドのカーナビ“彩速ナビ”やドライブレコーダーなどを中心に展示。彩速ナビとドラレコの連携機能をデモするなどしている。
また、ハイレゾ対応のスピーカー「KFC-XS1703」などカーオーディオも紹介。そのほか、首掛けスピーカー「CAX-NS1BT」の展示も行っている。
そのほか少々変わったところでは、VTuberを独自制作中であることをアナウンス。まだイラストレーターなどを選定・交渉している段階とのことだったが、JVCケンウッドグループの製品だけでなく、外部企業とコラボレーションした企画も行えることなどを紹介していた。
JVCケンウッドソリューションウェア2019は明日7月23日18時まで、東京・秋葉原の秋葉原UDX 2階「アキバ・スクエア」にて開催。前述の通りBtoB向けのイベントで、入場は無料だが事前登録制。公式サイトにて入場登録およびセミナーへの申込みを受け付けている。
■無響室で録音した演奏にコンサートホールの響きを加える独自立体音響技術
ドルビーアトモスやDTS:Xといったオブジェクトオーディオに代表されるように、立体音響への注目が高まっている昨今。今回、JVCケンウッドでは、無響室で録音したオーケストラの演奏にコンサートホールの響きを加えることなどができる独自の立体音響技術を披露している。
展示されていたのは、ある音に対してソフトウェア上で処理を加えて響きを加えたり、逆に残響成分を取り除いて音声を聞き取りやすくするなどといった技術。反射音や定在波による音質や明瞭性の劣化などに有効だという。
例えば、上記のように無響室で録音された2chのオーケストラ音源に対して、音場シミュレーション技術によって残響を4つのスピーカーから再生。これにより、コンサートホールで聴いているような音場空間を再現する。図面を基にコンサートホールの響きを再現するデータを作成するため、会場の広さの違いなども表現できる。
一方、残響が多くて声が聞き取りにくいような状況において、人の声をしっかり認識できるようにする音場制御技術もデモ。時間軸補正フィルターを用いて基本となる音源(声)を抽出するというもので、例えばスマートフォンの翻訳アプリで音声認識されないような場合や、音声会議システムなどで有効活用できるという。
また、音場補正前の部屋の音響特性測定において、スイープ音を用いる一般的な方法ではなく、通常の楽器演奏などを用いることが可能な技術を持っているとも紹介。
「従来の方法では会場に客入れする前に測定、補正処理をしておかなければならないが、お客さんが会場に入ると観客の人数によって音響特性が変わってしまう。しかし、客入れ後にビープ音で測定し直すわけにもいかない」と一般的な方法での課題を指摘し、「楽曲でのリアルタイム音響測定・音響調整が行える我々の技術なら、例えば開演後でも曲間に音場特性をアジャストさせるといったことができる」と説明した。
■8KやカーAVもアピール。VTuberの独自制作も
映像関係では、映像制作や博物館などに向けて8K映像のソリューションを提案。8Kプロジェクター「DLA-V9R」および「DLA-VA4700」を体験できるシアタールームを用意して4K/8Kコンテンツの大画面表示をデモするほか、4K/120Hz表示技術をフライト/ドライビングシミュレーターに活用できることをアピールしていた。
また、ネットワークへの接続性を高めた業務用カムコーダー“CONNECTED CAM”も展示。LTEやクラウドを活用しての映像伝送を行えるソリューションを持っていること、および、その利便性をアピールしている。
そのほか、自動車のボディや内装などの工業デザインシーンに向けた、太陽光に近い映像を用いて実際の明るさを忠実に再現する実輝度表示システムも展示。また、ネットワークカメラといったセキュリティ分野や、顔認証を始めとする映像解析技術、手術室内外の映像情報の一元管理まで拡張可能なOR(Operating Room/手術室)カートシステムといった医療分野など、様々なシーンで同社の映像ソリューションが活用できることを紹介していた。
オートモーティブ分野では、ケンウッドブランドのカーナビ“彩速ナビ”やドライブレコーダーなどを中心に展示。彩速ナビとドラレコの連携機能をデモするなどしている。
また、ハイレゾ対応のスピーカー「KFC-XS1703」などカーオーディオも紹介。そのほか、首掛けスピーカー「CAX-NS1BT」の展示も行っている。
そのほか少々変わったところでは、VTuberを独自制作中であることをアナウンス。まだイラストレーターなどを選定・交渉している段階とのことだったが、JVCケンウッドグループの製品だけでなく、外部企業とコラボレーションした企画も行えることなどを紹介していた。
JVCケンウッドソリューションウェア2019は明日7月23日18時まで、東京・秋葉原の秋葉原UDX 2階「アキバ・スクエア」にて開催。前述の通りBtoB向けのイベントで、入場は無料だが事前登録制。公式サイトにて入場登録およびセミナーへの申込みを受け付けている。