2019年上半期の取り組み振り返りも
DAZN、会員登録前の試し見機能や新料金形態を導入へ
スポーツ専門サブスクリプション型見放題映像配信サービス「DAZN」(ダ・ゾーン)は、メディア向け説明会を開催。会員登録前でも一部コンテンツを視聴可能にしたり、新しい料金形態を導入予定であることなどを明かした。
■今後1年間で新機能や新料金形態の追加を予定
今後1年間に予定している取り組みとして、「オープンブラウザー機能の実装」、「新たな料金形態の導入」、「広告収入モデルの強化」を検討しているとのこと。
「オープンブラウザー機能の実装」は、前述の通り会員登録前でも一部コンテンツを視聴できるというもの。特定のコンテンツを試しに視聴してからDAZNに加入するかどうかを検討できるようになる。
「新たな料金形態の導入」では、同時視聴できる端末数を現在のプランより増やしたり減らすなどで、現在のプランとは異なる料金でサービスを提供するというもの。「視聴できるコンテンツ内容が変わるわけではない。詳細は検討中だが、適正な価格でプレミアムなコンテンツを届けるというのがDAZNの哲学であり、値上げするようなことにはしたくないと考えている」(プレゼンテーションを担当したDAZN マーティン・ジョーンズ氏)という。
「広告収入モデルの強化」については、詳細は未定。「ユーザーの皆さんの視聴の邪魔にならないように配慮し、WIN-WINの形にする」とした。
そのほか、現在は一部ユーザーのみに提供しているダウンロード視聴機能の拡大予定について、「長期間のテストを行っているのが現在の状況。全ユーザーにしっかりお届けできることをテストでちゃんと認証できてからの拡大になる予定だ」としている。
なお、コンテンツ面での今後については、9月に開幕するラグビーワールドカップの全試合をハイライト配信することや、8月31日に開幕するバスケットボールW杯の日本代表およびアメリカ代表の試合をすべてライブ配信することが決まっていることなどを紹介。
そしてオリジナルコンテンツも拡充。クリスチャーノ・ロナウド、ネイマール、モウリーニョといったDAZNグローバルアンバサダーを務める3名が自身の過去を振り返る「THE MAKING OF」や、プロ野球・巨人をシーズン通して追う長編ドキュメンタリーシリーズなどを配信予定だとした。
■日本代表戦が歴代最高の視聴者数を記録
2019年上半期の取り組みとしては、6月に開催されたサッカー「コパ・アメリカ」の放映権を獲得し、国内で初めて日本代表出場試合の全試合をインターネット配信したことに言及。6月26日の日本対エクアドル戦はDAZN歴代最高のライブ視聴数を記録したという。
視聴数は2019明治安田生命Jリーグ開幕戦の1.8倍、UEFAチャンピオンズリーグ決勝の1.7倍を記録したとのこと。なおUチャンピオンズリーグ決勝のライブ視聴数は、Jリーグ開幕戦の1.1倍だった。
また、2019年上半期は、同大会での日本代表戦の3試合が視聴数(ライブ配信、見逃し配信、ハイライトの合計数)トップ3を独占。なお、4位はチャンピオンズリーグ決勝(トッテナム対リヴァプール)。チャンピオンズリーグ決勝はそれまでの最多ライブ視聴数を記録したが、コパ・アメリカの日本代表戦がそれをすぐに上回った。
5位はインターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)のバイエルン・ミュンヘン対レアルマドリードが入った。DAZNでは久保建英選手の注目度の高さがうかがえる結果となったとしている。
■他企業とのパートナーシップで幅広くスポーツを届ける取り組みを推進
そのほか、Jリーグや日本のプロ野球との取り組みについても、DAZNでの視聴者数だけでなく、新規の試合観戦者獲得など様々な面でポジティブな結果が出ていることを紹介した。
Jリーグにおいては、金曜夜に試合を行う『フライデーナイトJリーグ』について言及。2019年に実施した7試合のうち4試合でチケットが完売し、全試合で新規層が10%を超えたこと、さらに、実施7試合の来場平均年齢が40.6歳と、2018年のJ1/J2平均の41.9歳より若くなったことを紹介し、DAZN側だけでなく、Jリーグにとっても良い結果が出ているとした。
一方で、DAZNでの視聴も土日の試合と変わらない視聴数をキープ。Jリーグ、DAZN双方にとって有意義な取り組みになっていると紹介した。
プロ野球においても、今季に巨人の配信を開始してから、プロ野球を配信しているメディアとしての認知ポイントが19.4%から33.4%まで上昇したと説明。DAZNでの各球団のファンベースも平均2倍に伸びているという。
また、AbemaTVにJ2・町田ゼルビアの試合中継権をサブライセンスしたり、コパ・アメリカをYahoo! Japanおよびスポーツナビでも中継したりと、他社とのパートナーシップを拡大していることも紹介。スポーツショップのゼビオや読売新聞との提携による販売チャネルの拡大、コナミデジタルエンタテインメントのゲーム『ウイニングイレブン2019』とのコラボレーションなどにも触れ、「他の企業とのWIN-WINの取り組みを展開している。様々なパートナーシップで、多様なユーザーにあった形でスポーツを届けられる取り組みを今後も続けていく」とした。
■「配信プラットフォーム」ではなく「スポーツブランド」として定着
マーティン・ジョーンズ氏は、日本において、有料テレビチャンネルの利用者数が減少傾向なのに対してOTTサービスの利用者は拡大していることを紹介。スポーツを「地上波テレビで見る」という人が減っているのに対し、「DAZNで見る」という人が増えているというアンケート結果が得られたことにも触れ、DAZNでスポーツを見るとことが定着したとアピールする。
また、日本でのサービス開始からまもなく4年を迎えるのを前に、「この3年間でDAZNの認知度はゼロベースから70%超にまで成長した」と紹介。継続的に右肩上がりで認知度は上昇していること、また、サービスを通した購買意欲も他社平均をコンスタントに上回っているというデータも示し、「たんなる配信プラットフォームではなく、日本でもDAZNはスポーツブランドとして定着した」と述べた。
そのほか、DAZN歴代視聴数を更新したチャンピオンズリーグ決勝やコパ・アメリカの中継に関して、「こうしたコンテンツにはOTTが適していると感じた。深夜や早朝、通勤時間帯でも(スマートフォンなどで)すぐにチェックできるからだ」とコメント。
「朝起きてすぐだったり、オフィスでちょっとハイライトをチェックするなどといったことができる」と、テレビ放送にはない魅力を改めて紹介し、歴代最多視聴数を集めるほどに多くの人がDAZNを利用するようになっていることを「DAZNがゲームチェンジャーであることがわかる現象だ」とアピールした。
■今後1年間で新機能や新料金形態の追加を予定
今後1年間に予定している取り組みとして、「オープンブラウザー機能の実装」、「新たな料金形態の導入」、「広告収入モデルの強化」を検討しているとのこと。
「オープンブラウザー機能の実装」は、前述の通り会員登録前でも一部コンテンツを視聴できるというもの。特定のコンテンツを試しに視聴してからDAZNに加入するかどうかを検討できるようになる。
「新たな料金形態の導入」では、同時視聴できる端末数を現在のプランより増やしたり減らすなどで、現在のプランとは異なる料金でサービスを提供するというもの。「視聴できるコンテンツ内容が変わるわけではない。詳細は検討中だが、適正な価格でプレミアムなコンテンツを届けるというのがDAZNの哲学であり、値上げするようなことにはしたくないと考えている」(プレゼンテーションを担当したDAZN マーティン・ジョーンズ氏)という。
「広告収入モデルの強化」については、詳細は未定。「ユーザーの皆さんの視聴の邪魔にならないように配慮し、WIN-WINの形にする」とした。
そのほか、現在は一部ユーザーのみに提供しているダウンロード視聴機能の拡大予定について、「長期間のテストを行っているのが現在の状況。全ユーザーにしっかりお届けできることをテストでちゃんと認証できてからの拡大になる予定だ」としている。
なお、コンテンツ面での今後については、9月に開幕するラグビーワールドカップの全試合をハイライト配信することや、8月31日に開幕するバスケットボールW杯の日本代表およびアメリカ代表の試合をすべてライブ配信することが決まっていることなどを紹介。
そしてオリジナルコンテンツも拡充。クリスチャーノ・ロナウド、ネイマール、モウリーニョといったDAZNグローバルアンバサダーを務める3名が自身の過去を振り返る「THE MAKING OF」や、プロ野球・巨人をシーズン通して追う長編ドキュメンタリーシリーズなどを配信予定だとした。
■日本代表戦が歴代最高の視聴者数を記録
2019年上半期の取り組みとしては、6月に開催されたサッカー「コパ・アメリカ」の放映権を獲得し、国内で初めて日本代表出場試合の全試合をインターネット配信したことに言及。6月26日の日本対エクアドル戦はDAZN歴代最高のライブ視聴数を記録したという。
視聴数は2019明治安田生命Jリーグ開幕戦の1.8倍、UEFAチャンピオンズリーグ決勝の1.7倍を記録したとのこと。なおUチャンピオンズリーグ決勝のライブ視聴数は、Jリーグ開幕戦の1.1倍だった。
また、2019年上半期は、同大会での日本代表戦の3試合が視聴数(ライブ配信、見逃し配信、ハイライトの合計数)トップ3を独占。なお、4位はチャンピオンズリーグ決勝(トッテナム対リヴァプール)。チャンピオンズリーグ決勝はそれまでの最多ライブ視聴数を記録したが、コパ・アメリカの日本代表戦がそれをすぐに上回った。
5位はインターナショナルチャンピオンズカップ(ICC)のバイエルン・ミュンヘン対レアルマドリードが入った。DAZNでは久保建英選手の注目度の高さがうかがえる結果となったとしている。
■他企業とのパートナーシップで幅広くスポーツを届ける取り組みを推進
そのほか、Jリーグや日本のプロ野球との取り組みについても、DAZNでの視聴者数だけでなく、新規の試合観戦者獲得など様々な面でポジティブな結果が出ていることを紹介した。
Jリーグにおいては、金曜夜に試合を行う『フライデーナイトJリーグ』について言及。2019年に実施した7試合のうち4試合でチケットが完売し、全試合で新規層が10%を超えたこと、さらに、実施7試合の来場平均年齢が40.6歳と、2018年のJ1/J2平均の41.9歳より若くなったことを紹介し、DAZN側だけでなく、Jリーグにとっても良い結果が出ているとした。
一方で、DAZNでの視聴も土日の試合と変わらない視聴数をキープ。Jリーグ、DAZN双方にとって有意義な取り組みになっていると紹介した。
プロ野球においても、今季に巨人の配信を開始してから、プロ野球を配信しているメディアとしての認知ポイントが19.4%から33.4%まで上昇したと説明。DAZNでの各球団のファンベースも平均2倍に伸びているという。
また、AbemaTVにJ2・町田ゼルビアの試合中継権をサブライセンスしたり、コパ・アメリカをYahoo! Japanおよびスポーツナビでも中継したりと、他社とのパートナーシップを拡大していることも紹介。スポーツショップのゼビオや読売新聞との提携による販売チャネルの拡大、コナミデジタルエンタテインメントのゲーム『ウイニングイレブン2019』とのコラボレーションなどにも触れ、「他の企業とのWIN-WINの取り組みを展開している。様々なパートナーシップで、多様なユーザーにあった形でスポーツを届けられる取り組みを今後も続けていく」とした。
■「配信プラットフォーム」ではなく「スポーツブランド」として定着
マーティン・ジョーンズ氏は、日本において、有料テレビチャンネルの利用者数が減少傾向なのに対してOTTサービスの利用者は拡大していることを紹介。スポーツを「地上波テレビで見る」という人が減っているのに対し、「DAZNで見る」という人が増えているというアンケート結果が得られたことにも触れ、DAZNでスポーツを見るとことが定着したとアピールする。
また、日本でのサービス開始からまもなく4年を迎えるのを前に、「この3年間でDAZNの認知度はゼロベースから70%超にまで成長した」と紹介。継続的に右肩上がりで認知度は上昇していること、また、サービスを通した購買意欲も他社平均をコンスタントに上回っているというデータも示し、「たんなる配信プラットフォームではなく、日本でもDAZNはスポーツブランドとして定着した」と述べた。
そのほか、DAZN歴代視聴数を更新したチャンピオンズリーグ決勝やコパ・アメリカの中継に関して、「こうしたコンテンツにはOTTが適していると感じた。深夜や早朝、通勤時間帯でも(スマートフォンなどで)すぐにチェックできるからだ」とコメント。
「朝起きてすぐだったり、オフィスでちょっとハイライトをチェックするなどといったことができる」と、テレビ放送にはない魅力を改めて紹介し、歴代最多視聴数を集めるほどに多くの人がDAZNを利用するようになっていることを「DAZNがゲームチェンジャーであることがわかる現象だ」とアピールした。