AIoTや8K生中継システム、HDMI CEC活用展示も
<CEATEC>シャープ、世界最大級8Kディスプレイ展示/ソシオネクスト、高音質化ソフト内蔵Bluetoothチップ
10月15日-18日に幕張メッセで開催されるエレクトロニクス/IoT関連の見本市「CEATEC 2019」。開幕を前日に控え、一部の展示がメディア向けに公開された。本稿では、シャープとソシオネクストのブース展示をレポートする。
■シャープ
CEATEC開幕に先立って発表会を開催し、AIとIoTを組み合わせたクラウドサービス「AIoT」のさらなる拡充を宣言したシャープ。ブースにも、液晶テレビ“AQUOS”に搭載されている「COCORO VISION」など、様々なAIoT対応機器が並んでいる。
また、事前に発表のあった120V型8K液晶ディスプレイなど、8Kや4K関連および透過型ディスプレイにも注目したい。8Kを活用するモーションセンサー内蔵リモコンなど、ソリューション提案なども行われている。
120V型8K液晶ディスプレイは、その名の通り現時点で世界最大級となる120型の8K液晶ディスプレイで、倍速120Hz駆動にも対応。9月にドイツで開催されたIFAにて参考展示されていたもので「その後、中国の展示会で展示されたり、日本でも株主総会の際に堺の本社に置かれたことはあったが、こうした日本でのイベントでの展示はおそらく初めて」(同社スタッフ)だという。
60型の超狭額縁4Kディスプレイを4枚組み合わせての120型相当8Kディスプレイシステムも展示。ディスプレイ間のベゼルが最小3.4mmでシステムを構築できることや、輝度700カンデラを実現可能なこと、さらに、生産工場で測色し画面内または画面間の色むらを調整するため、ユーザーの色調整負担を大幅に軽減できることをアピールしている。
また、同システムに表示させた8Kの3DCGを動かすモーションコントローラーも参考展示。円型のコントローラーを回すことでCGを回転させるなど、直感的な操作が可能なシステムを構築できることも示している。
そして、90型(1992mm×1121mm)の大画面化を実現させたシースルーディスプレイも展示。透過とフルカラー映像表示を自在に組み合わせた大型ショーウィンドウなどを実現可能だと紹介している。
■ソシオネクスト
ソシオネクストは、同社製ストリーミングエンコーダー「e8」とメディアプレーヤー「s8」を用いた8Kライブ配信ソリューションをデモ。横浜にある同社社屋からの8K映像を幕張メッセのブースで8Kライブ中継するなどしている。
同システムの特長のひとつが、既存設備を活かして8K動画配信を実現可能な点。IIJのクラウド配信システムとフレッツ網を使い、他には特別な機器を導入することなく8K配信が可能なことを紹介している。また、同システムでは8K 60pのライブ配信と8K VODなどを任意に切り替えることなども可能だ。
また、HDMI CEC機能の用途を広げるモジュールも参考展示。テレビやレコーダーなどを音声操作できるシステムなどを展示し、「スマートスピーカーのようにネットのサーバーでの処理を待つなどといったことが不要になるため、かなりレスポンスの速い音声操作ができる」(同社スタッフ)などとアピールしていた。
さらに、同社独自の高音質化音響ソフト「ForteArt」を組み込んだBluetoothチップを開発中であることも紹介。同ソフトは、スピーカーやヘッドホンと言った機器側が再生できない低周波数帯域の連続倍音を生成・付加することで、機器側が出力できなかった低音が擬似的に聴こえるというもの。
これまで、テレビやスマートスピーカーなどにソフトウェアとして単独で提供されてきたが、今回はBluetoothチップに同ソフトを統合。Bluetoothヘッドホンやワイヤレススピーカーの低音再生能力をより手軽に向上させられる。現在、中国のBeken Corporationと協力してチップを開発しているという。
■シャープ
CEATEC開幕に先立って発表会を開催し、AIとIoTを組み合わせたクラウドサービス「AIoT」のさらなる拡充を宣言したシャープ。ブースにも、液晶テレビ“AQUOS”に搭載されている「COCORO VISION」など、様々なAIoT対応機器が並んでいる。
また、事前に発表のあった120V型8K液晶ディスプレイなど、8Kや4K関連および透過型ディスプレイにも注目したい。8Kを活用するモーションセンサー内蔵リモコンなど、ソリューション提案なども行われている。
120V型8K液晶ディスプレイは、その名の通り現時点で世界最大級となる120型の8K液晶ディスプレイで、倍速120Hz駆動にも対応。9月にドイツで開催されたIFAにて参考展示されていたもので「その後、中国の展示会で展示されたり、日本でも株主総会の際に堺の本社に置かれたことはあったが、こうした日本でのイベントでの展示はおそらく初めて」(同社スタッフ)だという。
60型の超狭額縁4Kディスプレイを4枚組み合わせての120型相当8Kディスプレイシステムも展示。ディスプレイ間のベゼルが最小3.4mmでシステムを構築できることや、輝度700カンデラを実現可能なこと、さらに、生産工場で測色し画面内または画面間の色むらを調整するため、ユーザーの色調整負担を大幅に軽減できることをアピールしている。
また、同システムに表示させた8Kの3DCGを動かすモーションコントローラーも参考展示。円型のコントローラーを回すことでCGを回転させるなど、直感的な操作が可能なシステムを構築できることも示している。
そして、90型(1992mm×1121mm)の大画面化を実現させたシースルーディスプレイも展示。透過とフルカラー映像表示を自在に組み合わせた大型ショーウィンドウなどを実現可能だと紹介している。
■ソシオネクスト
ソシオネクストは、同社製ストリーミングエンコーダー「e8」とメディアプレーヤー「s8」を用いた8Kライブ配信ソリューションをデモ。横浜にある同社社屋からの8K映像を幕張メッセのブースで8Kライブ中継するなどしている。
同システムの特長のひとつが、既存設備を活かして8K動画配信を実現可能な点。IIJのクラウド配信システムとフレッツ網を使い、他には特別な機器を導入することなく8K配信が可能なことを紹介している。また、同システムでは8K 60pのライブ配信と8K VODなどを任意に切り替えることなども可能だ。
また、HDMI CEC機能の用途を広げるモジュールも参考展示。テレビやレコーダーなどを音声操作できるシステムなどを展示し、「スマートスピーカーのようにネットのサーバーでの処理を待つなどといったことが不要になるため、かなりレスポンスの速い音声操作ができる」(同社スタッフ)などとアピールしていた。
さらに、同社独自の高音質化音響ソフト「ForteArt」を組み込んだBluetoothチップを開発中であることも紹介。同ソフトは、スピーカーやヘッドホンと言った機器側が再生できない低周波数帯域の連続倍音を生成・付加することで、機器側が出力できなかった低音が擬似的に聴こえるというもの。
これまで、テレビやスマートスピーカーなどにソフトウェアとして単独で提供されてきたが、今回はBluetoothチップに同ソフトを統合。Bluetoothヘッドホンやワイヤレススピーカーの低音再生能力をより手軽に向上させられる。現在、中国のBeken Corporationと協力してチップを開発しているという。