ついに日本参入。IoT製品にも注力
Xiaomi、20日駆動スマートバンドや外から操作できるIoT炊飯器など。日本参入に強い意気込み
Xiaomi(シャオミ)は本日、1億800万画素の5眼カメラ搭載スマートフォン「Mi Note10」をはじめとする日本向け新製品を発表、日本市場への本格参入を表明した。本記事ではウェアラブルデバイス「Miスマートバンド4」、10,000mAhモバイルバッテリー「パワーバンク3」、IoT機器の「Mi IH炊飯器」、そしてライフスタイル商品「メタルキャリーオンスーツケース 20インチ」について紹介する。
Miスマートバンド4は、フルカラーの有機ELタッチディスプレイ(120×240ピクセル)を搭載し、1,600万色以上の表示が可能。従来モデルと比較して画面サイズは39.9%拡大しており、さらに77種類のウォッチフェイスも用意される。
質量は22.1gと超軽量を実現。バッテリー容量は135mAhで通常使用であれば最大20日間駆動できる。価格は3,490円(税抜)、Amazonにて予約受付中で、12月23日から出荷開始予定。
ランニングなど各種ワークアウトのトラッキングが可能で、6軸センサーによりトラッキング精度も向上。防水性能も備えており、新たにスイミング利用時のトラックモードも導入された。
その他、24時間の心拍モニタリングや睡眠トラッキング機能も装備。これらの情報は「Mi Fitアプリ」と連携することでデータが集積され、履歴を確認することができる。その他にも機能のカスタマイズなどが行える。本アプリはAndroid/iOSに対応しており、Xiaomi製以外のスマートフォンでも、もちろん利用可能だ。
他にもスマホと連携してメッセージの確認やアプリの通知、また音楽コントロール機能も搭載しており、音楽再生や一時停止、スキップなどの操作が行える。
「パワーバンク3」は、容量10,000mAhのリチウムポリマーバッテリーを搭載したモバイルバッテリー。USB-A出力ポートを2系統、2-in-1 USB-Cポート、マイクロUSB入力ポートを各1系統ずつ装備し、すべて18Wの急速充電をサポートする。
低電流モードを搭載しており、ボタンを2回押すことでモード切り替えが可能。これによりBluetoothヘッドセットやスマートバンドなど低電流デバイスへの充電も行える。年内発売予定とし、価格は1,980円(税抜)。
「Mi IH炊飯器」は同社IoT対応製品の第一弾として日本市場に投入するもの、もともと三洋やパナソニックで炊飯器の開発を行ってきた内藤毅氏と共同で開発したとのこと。内部に厚さ3mmのPFAコーティングを施した内釜を採用しており、焦げ付きを防止しながら、他社製品と比較し、より早く均一な加熱が可能とのこと。「厚みをもたせた内釜の採用はコスト増となるが、それだけの価値が実現できる」とアピールされた。
またWi-Fiに接続し、「Mi Homeアプリ」と連携することで外出先から操作が可能。炊飯時間の設定や炊き上がりの柔らかさなども好みに合わせて最適化できるとしている。また自動保温機能により、適正な状態で最大24時間の保温が可能とのこと。年内発売予定で、価格は9,999円(税抜)。
最後にライフスタイル製品として「メタルキャリーオンスーツケース 20インチ」が発表された。航空宇宙産業向けのアルミニウム-マグネシウム合金ボディを採用し、シンプルかつ軽量なデザインながら、高い耐久性を実現。内部のフレーム枠も強化しており、衝撃にも強いとのこと。
ロック機構はTSA認証のデュアルロックとし、安全性も確保しつつ開けやすさも兼ね備えるとしている。その他、360度スピナーキャスターや4段階調節可能ハンドルを採用するなど利便性にも配慮されている。価格は17,990円(税抜)、ボディ部分がポリカーボネート素材のモデルは7,990円(税抜)。いずれも発売日は未定で、近日同社Twitterアカウントなどを通じて発表するとした。
Xiaomiは本日、東京・台場にて説明会を開催。東アジア担当ゼネラルマネージャーのSteven Wang氏が登壇し、新製品の紹介に加えて、日本市場参入に際して、改めてブランド紹介を行った。
同社は設立9周年と若いメーカーでありながら、現在に至るまで、90カ国以上の市場に参入している。そのうち42カ国のマーケットで、上位5位に入るスマートフォンブランドとして企業力を拡大。昨年2018年には中国・香港市場に上場を果たし、スマートフォンのグローバルシェアでは世界4位のポジションにいる。
スマートフォンを筆頭に、2,000以上のIoT製品およびエコシステムの構築も手掛けているXiaomi。2億以上のデバイスに接続・対応可能な世界最大規模のユーザープラットフォームを展開し、IoTやライフスタイル製品の開発にも力を注いでいるという。Steven Wang氏は「9年と若い企業ながらこれだけの事業が展開できるのは、スタートアップ企業に投資しながら製品開発をサポートしてきたから。共同開発することで急速な事業拡大が実現できた」と説明する。
また同社の製品において重要視している点として、「イノベーション」「デザイン」「品質」「適正価格」の4つを挙げた。今回日本で展開するMi Note 10のほかにも、5G時代に向けて「Mi MIX3」「Mi MIX Alpha」といった革新的なスマートフォンを発表。これらの製品においても、先進的であることに加えて、品質とデザイン性についても重要視しているという。
デザイン面では、世界で400以上もの賞を受賞。日本においてもグッドデザイン賞受賞など高い評価を受けており、「Mi Lookという当社のデザインは、シンプルかつ、一見してXiaomiだと分かる統一性を持っている」と説明した。
さらに同社は、そういった高品質でデザインにもこだわった、先進的でイノベーティブな製品を「適正価格」で市場展開することが重要と説明。2018年からはハードウェアの純利益を5%以下にすると宣言した。これについてSteven Wang氏は、「Xiaomiの掲げる“Innovation for everyone”というフィロソフィー実現のため、求めやすい適正な価格とすることで、多くのユーザーに最新テクノロジーを体験してもらいたい」と語った。
なお、今回発表されたスマートフォン2機種の価格は、Mi Note 10が5万円台、Mi Note 10 Proが6万円台だ。スペックからすると安価な価格設定だが、SIMフリースマホとしては中級クラスに位置する。これについては「まずはXiaomiというブランド認知を広げたい。Mi Note 10はイノベーティブで次世代の製品である。どこよりも先進性のある技術を投入して製品化したことを、まず市場参入の時点で強調したかった」と説明する。なお本製品はSIMフリーで、キャリアの縛りはない。また現時点ではAmazonでの販売が中心。実店舗については「事業戦略の一端として、Mi ストアの展開はもちろん考えている」としながらも、本日時点では日本における店舗展開は未定とした。
日本については、「非常に良い市場だと思っている」とSteven Wang氏。Xiaomi Japanの設立発表に対しても多くのフィードバックがあり、特にTwitterでは12月だけで600万以上のインプレッション数を獲得したという。
また先月登場した、画面占有率180.6%を謳うスマートフォン「Mi Mix Alpha」の発表時には、日本がライブ配信の視聴数トップ10に入った。「イノベーションに着目している市場であり、日本のユーザーは新しいテクノロジーに対して関心が高く、受け入れる用意がある」との印象を語った。
そんな日本市場に、今このタイミングで参入を決定したことについて問われると、「来年2020年には5Gがスタートするなど、当社製品が活躍できる絶好のタイミングだと思う」と回答。「価値に見合った商品を投入していくことで、市場に新しい変化を起こすことができるだろう」とコメントした。
なお、IoTへの取り組みはすでに大きなプラットフォームを構築しているXiaomi。今回の発表ではIH炊飯器の発表のみにとどまったが、今後については「日本は他の市場と異なっているので、全ての製品においてカスタマイズが必要となる。将来的には様々な製品を展開していきたい」と語った。
Miスマートバンド4は、フルカラーの有機ELタッチディスプレイ(120×240ピクセル)を搭載し、1,600万色以上の表示が可能。従来モデルと比較して画面サイズは39.9%拡大しており、さらに77種類のウォッチフェイスも用意される。
質量は22.1gと超軽量を実現。バッテリー容量は135mAhで通常使用であれば最大20日間駆動できる。価格は3,490円(税抜)、Amazonにて予約受付中で、12月23日から出荷開始予定。
ランニングなど各種ワークアウトのトラッキングが可能で、6軸センサーによりトラッキング精度も向上。防水性能も備えており、新たにスイミング利用時のトラックモードも導入された。
その他、24時間の心拍モニタリングや睡眠トラッキング機能も装備。これらの情報は「Mi Fitアプリ」と連携することでデータが集積され、履歴を確認することができる。その他にも機能のカスタマイズなどが行える。本アプリはAndroid/iOSに対応しており、Xiaomi製以外のスマートフォンでも、もちろん利用可能だ。
他にもスマホと連携してメッセージの確認やアプリの通知、また音楽コントロール機能も搭載しており、音楽再生や一時停止、スキップなどの操作が行える。
「パワーバンク3」は、容量10,000mAhのリチウムポリマーバッテリーを搭載したモバイルバッテリー。USB-A出力ポートを2系統、2-in-1 USB-Cポート、マイクロUSB入力ポートを各1系統ずつ装備し、すべて18Wの急速充電をサポートする。
低電流モードを搭載しており、ボタンを2回押すことでモード切り替えが可能。これによりBluetoothヘッドセットやスマートバンドなど低電流デバイスへの充電も行える。年内発売予定とし、価格は1,980円(税抜)。
「Mi IH炊飯器」は同社IoT対応製品の第一弾として日本市場に投入するもの、もともと三洋やパナソニックで炊飯器の開発を行ってきた内藤毅氏と共同で開発したとのこと。内部に厚さ3mmのPFAコーティングを施した内釜を採用しており、焦げ付きを防止しながら、他社製品と比較し、より早く均一な加熱が可能とのこと。「厚みをもたせた内釜の採用はコスト増となるが、それだけの価値が実現できる」とアピールされた。
またWi-Fiに接続し、「Mi Homeアプリ」と連携することで外出先から操作が可能。炊飯時間の設定や炊き上がりの柔らかさなども好みに合わせて最適化できるとしている。また自動保温機能により、適正な状態で最大24時間の保温が可能とのこと。年内発売予定で、価格は9,999円(税抜)。
最後にライフスタイル製品として「メタルキャリーオンスーツケース 20インチ」が発表された。航空宇宙産業向けのアルミニウム-マグネシウム合金ボディを採用し、シンプルかつ軽量なデザインながら、高い耐久性を実現。内部のフレーム枠も強化しており、衝撃にも強いとのこと。
ロック機構はTSA認証のデュアルロックとし、安全性も確保しつつ開けやすさも兼ね備えるとしている。その他、360度スピナーキャスターや4段階調節可能ハンドルを採用するなど利便性にも配慮されている。価格は17,990円(税抜)、ボディ部分がポリカーボネート素材のモデルは7,990円(税抜)。いずれも発売日は未定で、近日同社Twitterアカウントなどを通じて発表するとした。
Xiaomiは本日、東京・台場にて説明会を開催。東アジア担当ゼネラルマネージャーのSteven Wang氏が登壇し、新製品の紹介に加えて、日本市場参入に際して、改めてブランド紹介を行った。
同社は設立9周年と若いメーカーでありながら、現在に至るまで、90カ国以上の市場に参入している。そのうち42カ国のマーケットで、上位5位に入るスマートフォンブランドとして企業力を拡大。昨年2018年には中国・香港市場に上場を果たし、スマートフォンのグローバルシェアでは世界4位のポジションにいる。
スマートフォンを筆頭に、2,000以上のIoT製品およびエコシステムの構築も手掛けているXiaomi。2億以上のデバイスに接続・対応可能な世界最大規模のユーザープラットフォームを展開し、IoTやライフスタイル製品の開発にも力を注いでいるという。Steven Wang氏は「9年と若い企業ながらこれだけの事業が展開できるのは、スタートアップ企業に投資しながら製品開発をサポートしてきたから。共同開発することで急速な事業拡大が実現できた」と説明する。
また同社の製品において重要視している点として、「イノベーション」「デザイン」「品質」「適正価格」の4つを挙げた。今回日本で展開するMi Note 10のほかにも、5G時代に向けて「Mi MIX3」「Mi MIX Alpha」といった革新的なスマートフォンを発表。これらの製品においても、先進的であることに加えて、品質とデザイン性についても重要視しているという。
デザイン面では、世界で400以上もの賞を受賞。日本においてもグッドデザイン賞受賞など高い評価を受けており、「Mi Lookという当社のデザインは、シンプルかつ、一見してXiaomiだと分かる統一性を持っている」と説明した。
さらに同社は、そういった高品質でデザインにもこだわった、先進的でイノベーティブな製品を「適正価格」で市場展開することが重要と説明。2018年からはハードウェアの純利益を5%以下にすると宣言した。これについてSteven Wang氏は、「Xiaomiの掲げる“Innovation for everyone”というフィロソフィー実現のため、求めやすい適正な価格とすることで、多くのユーザーに最新テクノロジーを体験してもらいたい」と語った。
なお、今回発表されたスマートフォン2機種の価格は、Mi Note 10が5万円台、Mi Note 10 Proが6万円台だ。スペックからすると安価な価格設定だが、SIMフリースマホとしては中級クラスに位置する。これについては「まずはXiaomiというブランド認知を広げたい。Mi Note 10はイノベーティブで次世代の製品である。どこよりも先進性のある技術を投入して製品化したことを、まず市場参入の時点で強調したかった」と説明する。なお本製品はSIMフリーで、キャリアの縛りはない。また現時点ではAmazonでの販売が中心。実店舗については「事業戦略の一端として、Mi ストアの展開はもちろん考えている」としながらも、本日時点では日本における店舗展開は未定とした。
日本については、「非常に良い市場だと思っている」とSteven Wang氏。Xiaomi Japanの設立発表に対しても多くのフィードバックがあり、特にTwitterでは12月だけで600万以上のインプレッション数を獲得したという。
また先月登場した、画面占有率180.6%を謳うスマートフォン「Mi Mix Alpha」の発表時には、日本がライブ配信の視聴数トップ10に入った。「イノベーションに着目している市場であり、日本のユーザーは新しいテクノロジーに対して関心が高く、受け入れる用意がある」との印象を語った。
そんな日本市場に、今このタイミングで参入を決定したことについて問われると、「来年2020年には5Gがスタートするなど、当社製品が活躍できる絶好のタイミングだと思う」と回答。「価値に見合った商品を投入していくことで、市場に新しい変化を起こすことができるだろう」とコメントした。
なお、IoTへの取り組みはすでに大きなプラットフォームを構築しているXiaomi。今回の発表ではIH炊飯器の発表のみにとどまったが、今後については「日本は他の市場と異なっているので、全ての製品においてカスタマイズが必要となる。将来的には様々な製品を展開していきたい」と語った。