帰省先でも確認を忘れずに
電気製品も大掃除。ホコリが原因の火災を防ぐためにやっておきたいこと&便利グッズはコレ!
■気づかない危険「トラッキング火災」
年の瀬も押し迫り、オフィスや家庭の“風物詩”のひとつが大掃除。一年の区切りとして、普段は目の届かないところ、手が回らないところもキレイにして新しい年を迎えたいもの。日頃、何気なく使用している電気製品も、安心・安全に使うためには点検とお手入れは大事なポイントだ。
特に大掃除のタイミングに確認したいのは、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、パソコンなど、長い間にわたり常にコンセントに電源プラグを差し込んだままにしてある製品。家具や家電に挟まれた部屋の隅や奥にコンセントや電源プラグがあるケースは珍しくなく、日頃の掃除でも面倒くさくてパスしてしまいがち。
しかし、このコンセントと電源プラグの間にホコリが溜ったままにしておくと、「トラッキング火災」と呼ばれる火事の原因になる恐れがあるから気を付けなければならない。
コンセントと電源プラグのすき間に溜まったホコリは、そのまま放置しておくと、ホコリが空気中の湿気を吸収することで湿気を帯び、そこに微少電流が流れる。やがて炭化して、電源プラグの刃と刃の間に「トラック」と呼ばれる電気の筋道ができ、そのままの状態で使用を継続していると、ショートして発火する原因になる。
これは「トラッキング現象」と呼ばれるもので、これが元になる火災が「トラッキング火災」。コンセントの周囲が焦げ付く程度のケースもあれば、大規模な火災になることもある。
東京消防庁によると、漏電や電線の短絡、半断線、トラッキング等による発熱で起こる「電気コード火災等」の都内における平成30年の発生件数は、昨年より15件増の281件。死者が発生したケースの主な出火原因は「コード」と「差し込みプラグ」で、「電線が短絡する」「金属の接触部分が過熱する」「トラッキング」の順で多く発生している。
トラッキング現象を防止するためにはどうすればいいのか。東京消防庁では「差し込みプラグは常時差し込んだままにせず、使用時以外は抜いておくこと。長期間差したままのプラグは定期的に点検するとともに、乾いた布などで掃除し、発熱等の異常がある場合は交換することが大切」と注意を促す。
特に部屋の隅などホコリが溜まりやすい場所や家具等の陰に隠れているもの、洗面所・台所など湿気の多い環境下で使用されているものには細心の注意が必要だ。
■関連アイテムを使用して賢く防災
トラッキング火災を防ぐには、手頃な価格で手に入れられる関連アイテムを上手に使用するのも見逃せないポイントのひとつ。パソコン周辺機器など多彩なアクセサリー商品を手掛けるサンワサプライでも、トラッキング火災を予防する多彩なアイテムを揃え、ホームページでもその仕組みを詳しく解説し、注意を呼び掛けている。
普段使っている電源プラグをトラッキング火災予防電源プラグへ変えてしまう便利なアイテムが「プラグ安全カバー」。電源プラグ本体と差し込み刃を覆うことで、ホコリや湿気からガードするというもの。刃の根元部分を絶縁してしまうのが「タイトラキャップ」。電源プラグとコンセントの隙間にホコリが入ってもショートしないため、トラッキング現象を未然に防ぐことができる。
使わないコンセントはこまめに塞いでおくことも大切なポイント。タップの差込口やコンセントの差込口にフタをしてホコリや異物の侵入をブロックすることで、トラッキング火災を予防することができる。
また、とかくごちゃつきがちなケーブル周りが綿ボコリを貯めてしまう大きな原因だ。コンセントボックスなどをうまく利用してケーブル周りのホコリを増やさない工夫も予防手段のひとつ。
電源タップにも寿命はあり、古くなった電源タップは交換することが賢明。コードやプラグの劣化・破損が火災の原因になる恐れもある。
「コードを動かすと使用中の器具が点いたり消えたりする」「電源プラグの抜き差しがゆるくなってきた」「電源プラグの栓刃の根元が焦げたり溶けたりしている」「本体やコードにひび割れやキズがある」「電源プラグの栓刃が曲がっている」といった症状は交換のサインだ。
■帰省時には高齢世帯の安心・安全もチェック
電気製品の安心・安全な利用において、これから特に気を付けなければならない大きな課題のひとつが高齢化問題。ブレーキとアクセルの踏み間違いや逆走など、高齢ドライバーによる自動車事故の報道が後を絶たず社会問題化しているが、電気製品も決して例外ではなく、取り扱いを間違えて使用したために事故につながる例が増えている。
これから帰省される方も少なくないはずだ。単身やご夫婦で暮らす高齢者のみ世帯に日々の生活を安心・安全に暮らしてもらうためにも、帰省した際には、部屋の隅に追いやられてホコリをかぶった電源タップの掃除はもちろんのこと、電気製品の使用方法について、短期間とはいえ実際の使用方法を見て、身近な家族が注意して正しい使い方を教えてあげることも大切だ。
また、価格を優先に選びがちな電気製品だが、「安心」「安全」という指標から選択することも大事なこと。安心・安全な製品であることを表す「Sマーク」が付いているかどうかをきちんと確認するなど、“安心・安全”にポイントを置いた商品選びの習慣を身につけていくことも、これからの老齢化社会における大切なテーマとなる。
年の瀬も押し迫り、オフィスや家庭の“風物詩”のひとつが大掃除。一年の区切りとして、普段は目の届かないところ、手が回らないところもキレイにして新しい年を迎えたいもの。日頃、何気なく使用している電気製品も、安心・安全に使うためには点検とお手入れは大事なポイントだ。
特に大掃除のタイミングに確認したいのは、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、パソコンなど、長い間にわたり常にコンセントに電源プラグを差し込んだままにしてある製品。家具や家電に挟まれた部屋の隅や奥にコンセントや電源プラグがあるケースは珍しくなく、日頃の掃除でも面倒くさくてパスしてしまいがち。
しかし、このコンセントと電源プラグの間にホコリが溜ったままにしておくと、「トラッキング火災」と呼ばれる火事の原因になる恐れがあるから気を付けなければならない。
コンセントと電源プラグのすき間に溜まったホコリは、そのまま放置しておくと、ホコリが空気中の湿気を吸収することで湿気を帯び、そこに微少電流が流れる。やがて炭化して、電源プラグの刃と刃の間に「トラック」と呼ばれる電気の筋道ができ、そのままの状態で使用を継続していると、ショートして発火する原因になる。
これは「トラッキング現象」と呼ばれるもので、これが元になる火災が「トラッキング火災」。コンセントの周囲が焦げ付く程度のケースもあれば、大規模な火災になることもある。
東京消防庁によると、漏電や電線の短絡、半断線、トラッキング等による発熱で起こる「電気コード火災等」の都内における平成30年の発生件数は、昨年より15件増の281件。死者が発生したケースの主な出火原因は「コード」と「差し込みプラグ」で、「電線が短絡する」「金属の接触部分が過熱する」「トラッキング」の順で多く発生している。
トラッキング現象を防止するためにはどうすればいいのか。東京消防庁では「差し込みプラグは常時差し込んだままにせず、使用時以外は抜いておくこと。長期間差したままのプラグは定期的に点検するとともに、乾いた布などで掃除し、発熱等の異常がある場合は交換することが大切」と注意を促す。
特に部屋の隅などホコリが溜まりやすい場所や家具等の陰に隠れているもの、洗面所・台所など湿気の多い環境下で使用されているものには細心の注意が必要だ。
■関連アイテムを使用して賢く防災
トラッキング火災を防ぐには、手頃な価格で手に入れられる関連アイテムを上手に使用するのも見逃せないポイントのひとつ。パソコン周辺機器など多彩なアクセサリー商品を手掛けるサンワサプライでも、トラッキング火災を予防する多彩なアイテムを揃え、ホームページでもその仕組みを詳しく解説し、注意を呼び掛けている。
普段使っている電源プラグをトラッキング火災予防電源プラグへ変えてしまう便利なアイテムが「プラグ安全カバー」。電源プラグ本体と差し込み刃を覆うことで、ホコリや湿気からガードするというもの。刃の根元部分を絶縁してしまうのが「タイトラキャップ」。電源プラグとコンセントの隙間にホコリが入ってもショートしないため、トラッキング現象を未然に防ぐことができる。
使わないコンセントはこまめに塞いでおくことも大切なポイント。タップの差込口やコンセントの差込口にフタをしてホコリや異物の侵入をブロックすることで、トラッキング火災を予防することができる。
また、とかくごちゃつきがちなケーブル周りが綿ボコリを貯めてしまう大きな原因だ。コンセントボックスなどをうまく利用してケーブル周りのホコリを増やさない工夫も予防手段のひとつ。
電源タップにも寿命はあり、古くなった電源タップは交換することが賢明。コードやプラグの劣化・破損が火災の原因になる恐れもある。
「コードを動かすと使用中の器具が点いたり消えたりする」「電源プラグの抜き差しがゆるくなってきた」「電源プラグの栓刃の根元が焦げたり溶けたりしている」「本体やコードにひび割れやキズがある」「電源プラグの栓刃が曲がっている」といった症状は交換のサインだ。
■帰省時には高齢世帯の安心・安全もチェック
電気製品の安心・安全な利用において、これから特に気を付けなければならない大きな課題のひとつが高齢化問題。ブレーキとアクセルの踏み間違いや逆走など、高齢ドライバーによる自動車事故の報道が後を絶たず社会問題化しているが、電気製品も決して例外ではなく、取り扱いを間違えて使用したために事故につながる例が増えている。
これから帰省される方も少なくないはずだ。単身やご夫婦で暮らす高齢者のみ世帯に日々の生活を安心・安全に暮らしてもらうためにも、帰省した際には、部屋の隅に追いやられてホコリをかぶった電源タップの掃除はもちろんのこと、電気製品の使用方法について、短期間とはいえ実際の使用方法を見て、身近な家族が注意して正しい使い方を教えてあげることも大切だ。
また、価格を優先に選びがちな電気製品だが、「安心」「安全」という指標から選択することも大事なこと。安心・安全な製品であることを表す「Sマーク」が付いているかどうかをきちんと確認するなど、“安心・安全”にポイントを置いた商品選びの習慣を身につけていくことも、これからの老齢化社会における大切なテーマとなる。