「音質に妥協はいらない」
ゼンハイザー、ノイキャン搭載完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 2」
ゼンハイザージャパンは、アクティブノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 2」を5月中旬に発売する。カラーはブラックとホワイトの2色を用意。価格はオープンだが、税込39,930円前後での実売が予想される。
前モデル「MOMENTUM True Wireless」から進化させた、第2世代にあたるモデル。アクティブノイズキャンセリングの搭載をはじめ、バッテリーの強化、コンパクト化、接続安定性などをブラッシュアップし、「ユーザーが望む機能の大部分をカバーしている」とアピールする。
キャッチコピーとして「音質に妥協はいらない」を掲げており、音質には強いこだわりがあるとのこと。今回のモデルでは新規機能や改良を盛りこみながらも、従来モデルで実現したサウンドを継承している。
ドライバーには、ドイツ・ハノーファーの本社で開発した7mmドライバーを搭載。この7mmというサイズにも意味があると説明しており、これより大きくても小さくても求める音にならないという。
ノイズキャンセリングは音質を最優先した設計で、「静寂と高音質の両立」を目指したと説明する。ノイズキャンセリングの効きを追求するのではなく、音楽を邪魔しないような自然なキャンセリング効果を追求。外側のマイク音声のみで処理を行うフィードフォワード方式をあえて採用している。
方式としては、内側にマイクを配置するフィードバック式を組み合わせたハイブリッド式に利点があるが、これだと不快感が生じやすいとのこと。そこで、フィードフォワード方式のみとして低音を中心にキャンセリングしつつも、イヤホン単体の遮音性(パッシブノイズアイソレーション)を向上させることで、最適なアプローチを実現したという。
また外音取り込みは従来にも搭載していた機能ではあるが、新モデルではこの性能を向上。「イヤホンを着けているのを忘れるくらいで、耳よりもよく聞こえる」とする。またアンテナにはLDS(Laser Direct Structuring)を採用。ワイヤレスマイクなどのプロ機材のノウハウを活かすことで、接続安定性も追求している。
イヤホンの外観は従来モデルよりも2mm小型化しており、女性など耳が小さいユーザーへのフィット感を向上。遮音性を維持しながらのコンパクト化は、実現に時間がかかったという。また音声通話にも対応し、アルゴリズム最適化とビームフォーミングによって、クリアで自然な通話が可能とのこと。
SoCにはクアルコム製のものを搭載する。Bluetoothは5.1 Class1で、対応コーデックはSBC、AAC、aptX。なお前モデルで対応していたaptX LLには対応しない。また充電端子にはUSB Type-Cを搭載し、イヤホン単体で最大7時間、ケースとの併用で最大28時間の再生が可能。待機時のバッテリー消費も従来から軽減している。
ハウジングにはタッチパネルを搭載し、ノイズキャンセリングのオンオフ、音量の上下、曲の再生停止などの各種操作が可能。1回タッチするだけで、GoogleアシスタントやSiriといった音声アシスタントも起動できる。また近接センサーを新たに搭載し、イヤホンの着け外しによって曲の再生停止が行える。
そのほか、アプリ「Smart Control」も用意され、ボタンのカスタマイズ、イコライジングなども行える。IPX4の防滴性能にも対応。周波数特性は5Hz - 21kHzで、感度は107dB(1kHz/1mW)。イヤホンの質量は12g、ケースの質量は58g。
■自然なノイズキャンセリング効果を体験
説明会では実際に体験できる時間が設けられ、ノイズキャンセリングの効果を体験するデモも用意された。本製品を使って感じた点について、個人的な感想をかんたんにお伝えしたい。
ノイズキャンセリングのデモでは、用意されたスピーカーから、駅のホームと新幹線の中という2つのシチュエーションの環境音を再生。試したのは会議室の中だったが、実際の環境ノイズに近い状態で試すことができた。
何も装着していないと喧騒がうるさく感じるものの、まずイヤホンを装着してみると一気に静かに。遮音性に力を入れているとあって、曲を小さめの音量で再生した状態だと、駅のアナウンスなども聞きとりづらいほどだ。
続いて、右イヤホンのタッチパネルを3回タッチしてノイズキャンセリングをオンにしてみると、ゴーッというような低音が消えてより静かに。この時はじめて、不快な低音がこれまであったのだと認識する。
ノイズキャンセリングは「効果の強さを追求せず、音質を第一に考えた」と説明しているように、派手な効果ではないが、しっかりと不快な音は消えてくれる。一度オンにしてしまうと、オフでは使いたくなるほどの快適さだと感じた。
そして驚いたのが、ノイズキャンセリングのオンオフで再生音質が変わらないこと。オンオフで音質傾向が変わるような製品もあるのだが、本製品はそういったことはないように思う。ノイズキャンセリングで発生しがちな、サーッというホワイトノイズも感じない。自然なノイズキャンセリングの効き方も相まって、常時オンにしていても違和感を感じなさそうだ。
ここで外音取り込み機能も試してみたが、オンにすることでアナウンスがはっきり聴こえるように。外音取り込み中に曲を再生することも可能だが、アプリから設定を行うことで、外音取り込み中は再生を自動的に停止させることもできた。
また、サウンドはクリアながらも聴き疲れしにくいような心地よさ。短い間での体験だったが、ノイズキャンセリング搭載のメリットやサウンドをしっかりとを感じることができた。
すでに初代モデルを愛用しているユーザーにも、せっかくだから良い完全ワイヤレスイヤホンが欲しいユーザーにも、要注目のモデルになりそうだ。
前モデル「MOMENTUM True Wireless」から進化させた、第2世代にあたるモデル。アクティブノイズキャンセリングの搭載をはじめ、バッテリーの強化、コンパクト化、接続安定性などをブラッシュアップし、「ユーザーが望む機能の大部分をカバーしている」とアピールする。
キャッチコピーとして「音質に妥協はいらない」を掲げており、音質には強いこだわりがあるとのこと。今回のモデルでは新規機能や改良を盛りこみながらも、従来モデルで実現したサウンドを継承している。
ドライバーには、ドイツ・ハノーファーの本社で開発した7mmドライバーを搭載。この7mmというサイズにも意味があると説明しており、これより大きくても小さくても求める音にならないという。
ノイズキャンセリングは音質を最優先した設計で、「静寂と高音質の両立」を目指したと説明する。ノイズキャンセリングの効きを追求するのではなく、音楽を邪魔しないような自然なキャンセリング効果を追求。外側のマイク音声のみで処理を行うフィードフォワード方式をあえて採用している。
方式としては、内側にマイクを配置するフィードバック式を組み合わせたハイブリッド式に利点があるが、これだと不快感が生じやすいとのこと。そこで、フィードフォワード方式のみとして低音を中心にキャンセリングしつつも、イヤホン単体の遮音性(パッシブノイズアイソレーション)を向上させることで、最適なアプローチを実現したという。
また外音取り込みは従来にも搭載していた機能ではあるが、新モデルではこの性能を向上。「イヤホンを着けているのを忘れるくらいで、耳よりもよく聞こえる」とする。またアンテナにはLDS(Laser Direct Structuring)を採用。ワイヤレスマイクなどのプロ機材のノウハウを活かすことで、接続安定性も追求している。
イヤホンの外観は従来モデルよりも2mm小型化しており、女性など耳が小さいユーザーへのフィット感を向上。遮音性を維持しながらのコンパクト化は、実現に時間がかかったという。また音声通話にも対応し、アルゴリズム最適化とビームフォーミングによって、クリアで自然な通話が可能とのこと。
SoCにはクアルコム製のものを搭載する。Bluetoothは5.1 Class1で、対応コーデックはSBC、AAC、aptX。なお前モデルで対応していたaptX LLには対応しない。また充電端子にはUSB Type-Cを搭載し、イヤホン単体で最大7時間、ケースとの併用で最大28時間の再生が可能。待機時のバッテリー消費も従来から軽減している。
ハウジングにはタッチパネルを搭載し、ノイズキャンセリングのオンオフ、音量の上下、曲の再生停止などの各種操作が可能。1回タッチするだけで、GoogleアシスタントやSiriといった音声アシスタントも起動できる。また近接センサーを新たに搭載し、イヤホンの着け外しによって曲の再生停止が行える。
そのほか、アプリ「Smart Control」も用意され、ボタンのカスタマイズ、イコライジングなども行える。IPX4の防滴性能にも対応。周波数特性は5Hz - 21kHzで、感度は107dB(1kHz/1mW)。イヤホンの質量は12g、ケースの質量は58g。
■自然なノイズキャンセリング効果を体験
説明会では実際に体験できる時間が設けられ、ノイズキャンセリングの効果を体験するデモも用意された。本製品を使って感じた点について、個人的な感想をかんたんにお伝えしたい。
ノイズキャンセリングのデモでは、用意されたスピーカーから、駅のホームと新幹線の中という2つのシチュエーションの環境音を再生。試したのは会議室の中だったが、実際の環境ノイズに近い状態で試すことができた。
何も装着していないと喧騒がうるさく感じるものの、まずイヤホンを装着してみると一気に静かに。遮音性に力を入れているとあって、曲を小さめの音量で再生した状態だと、駅のアナウンスなども聞きとりづらいほどだ。
続いて、右イヤホンのタッチパネルを3回タッチしてノイズキャンセリングをオンにしてみると、ゴーッというような低音が消えてより静かに。この時はじめて、不快な低音がこれまであったのだと認識する。
ノイズキャンセリングは「効果の強さを追求せず、音質を第一に考えた」と説明しているように、派手な効果ではないが、しっかりと不快な音は消えてくれる。一度オンにしてしまうと、オフでは使いたくなるほどの快適さだと感じた。
そして驚いたのが、ノイズキャンセリングのオンオフで再生音質が変わらないこと。オンオフで音質傾向が変わるような製品もあるのだが、本製品はそういったことはないように思う。ノイズキャンセリングで発生しがちな、サーッというホワイトノイズも感じない。自然なノイズキャンセリングの効き方も相まって、常時オンにしていても違和感を感じなさそうだ。
ここで外音取り込み機能も試してみたが、オンにすることでアナウンスがはっきり聴こえるように。外音取り込み中に曲を再生することも可能だが、アプリから設定を行うことで、外音取り込み中は再生を自動的に停止させることもできた。
また、サウンドはクリアながらも聴き疲れしにくいような心地よさ。短い間での体験だったが、ノイズキャンセリング搭載のメリットやサウンドをしっかりとを感じることができた。
すでに初代モデルを愛用しているユーザーにも、せっかくだから良い完全ワイヤレスイヤホンが欲しいユーザーにも、要注目のモデルになりそうだ。