水やスモークなど特別な演出も
「腹筋の割れ目まで見える」8Kライブビューイングを体験! 和太鼓集団の全力パフォーマンスに圧倒
新型コロナウイルス蔓延の影響で、人を集めてのライブイベントは以前厳しい状況が続いている。無観客によるオンライン配信など新しい取り組みが広がる中で、「高臨場感ライブビューイング」という可能性に賭け新しい取り組みを続けているのが、映像コンテンツサービスを多角的に手がけるIMAGICAグループだ。
大分県を拠点に活動する和太鼓集団DRUM TAOが、IMAGICAと組んでROPPONGI EX THEATERで開催した「祭響 -RELIVE-」は、ライブビューイングの臨場感をさらに高めるさまざまな仕掛けを施した実験的なプロジェクトである。文化庁の「文化芸術収益力強化事業」委託業務として、国の助成金を得て実現したものである。
このライブビューイングは、昨年12月に大分県iichicoグランシアタで開催されたDRUM TAOツアーファイナルのライブパフォーマンスを、横12m×縦3mという超巨大スクリーンで8Kクオリティで観賞できるというもの。録画したステージをたんに再生するだけではなく、スクリーンの下に特設の「水」ステージを建設。和太鼓のリズムに合わせて波紋が動いたり、噴水ショウが行われるなど、シルク・ド・ソレイユの『オー』を思わせるような舞台装置が展開される。
スクリーンへの投影には、パナソニックのPT-RQ32KJという業務用のレーザープロジェクターを2台使用。ステージ全景、寄り、真上など、4台のカメラで撮影した公演の模様を、このイベントのために特別に編集。DRUM TAOのステージの魅力は、ダイナミックな和太鼓の演奏に加えて、ステージ上を縦横無尽に動き回るダンスパフォーマンスにもある。殺陣やフラッグパフォーマンスといった小道具も効果的に使いながら、ミュージカルさながらの多幸感あるステージを繰り広げる。
巨大なスクリーンと8Kクオリティにより、メンバーのパフォーマンスをほとんど等身大に近いサイズで見られるのは壮観だ。綺麗に割れたシックスパックの筋まで確認でき、鍛え上げられた肉体美に惚れ惚れしてしまう。ある意味「見え過ぎてしまう」ほどの迫力である。
楽曲によってはスモークによる演出も加えられる。篠笛や箏といった和楽器の音色により幽玄の世界に誘われ、リアルとバーチャルの境目が曖昧になってくる。
ライブビューイングにあたり、水やスモークといった仕掛けを加えるというアイデアは、クリエイティブ・プロデューサーを担当したIMAGICA EEXの諸石治之さんのアイデアによるもの。DRUM TAOは和太鼓の魅力を世界に広げるべくグローバルに活躍の場を広げているが、現在のようなパンデミックが広がる状況では、世界ツアーを行うことは困難を極める。しかし、「水」と「スモーク」ならば、どこの国でも現地調達できる。そういった海外でのライブビューイングの可能性も視野に入れて企画されたのだという。
今回のイベントは、DRUM TAOの公式ファンクラブ向けに、座席数を限定し無料で開催されている。これは、助成金を受けての実験的プロジェクトだからこそ実現できたことではあるが、単に1回のプロジェクトだけて終わってしまっては、本来の意味のアーティスト活動の持続性には繋がらない。
IMAGICA GROUPビジネスディベロップメント部副部長の早川正祐さんも、「このようなライブビューイングに対し、チケット代をいくらいただくのが良いかは非常に難しい問題です」と頭を悩ませる。しかし、実際に体験をした方の意見では、コンサートと同等程度でも十分満足してもらえるのではないか、という手応えも感じているという。
映画館などでのライブビューイングそのものはコロナ禍以前からさまざまな取り組みがなされていたが、超高解像度かつステージセットにまでこだわったものは多くはない。IMAGICAはすでに寺田倉庫でロックバンド「MY FIRST STORY」の高精細ライブビューイングを開催、今後もいくつかのプロジェクトが進行中だという。新たなエンタメの可能性に期待したい。
大分県を拠点に活動する和太鼓集団DRUM TAOが、IMAGICAと組んでROPPONGI EX THEATERで開催した「祭響 -RELIVE-」は、ライブビューイングの臨場感をさらに高めるさまざまな仕掛けを施した実験的なプロジェクトである。文化庁の「文化芸術収益力強化事業」委託業務として、国の助成金を得て実現したものである。
このライブビューイングは、昨年12月に大分県iichicoグランシアタで開催されたDRUM TAOツアーファイナルのライブパフォーマンスを、横12m×縦3mという超巨大スクリーンで8Kクオリティで観賞できるというもの。録画したステージをたんに再生するだけではなく、スクリーンの下に特設の「水」ステージを建設。和太鼓のリズムに合わせて波紋が動いたり、噴水ショウが行われるなど、シルク・ド・ソレイユの『オー』を思わせるような舞台装置が展開される。
スクリーンへの投影には、パナソニックのPT-RQ32KJという業務用のレーザープロジェクターを2台使用。ステージ全景、寄り、真上など、4台のカメラで撮影した公演の模様を、このイベントのために特別に編集。DRUM TAOのステージの魅力は、ダイナミックな和太鼓の演奏に加えて、ステージ上を縦横無尽に動き回るダンスパフォーマンスにもある。殺陣やフラッグパフォーマンスといった小道具も効果的に使いながら、ミュージカルさながらの多幸感あるステージを繰り広げる。
巨大なスクリーンと8Kクオリティにより、メンバーのパフォーマンスをほとんど等身大に近いサイズで見られるのは壮観だ。綺麗に割れたシックスパックの筋まで確認でき、鍛え上げられた肉体美に惚れ惚れしてしまう。ある意味「見え過ぎてしまう」ほどの迫力である。
楽曲によってはスモークによる演出も加えられる。篠笛や箏といった和楽器の音色により幽玄の世界に誘われ、リアルとバーチャルの境目が曖昧になってくる。
ライブビューイングにあたり、水やスモークといった仕掛けを加えるというアイデアは、クリエイティブ・プロデューサーを担当したIMAGICA EEXの諸石治之さんのアイデアによるもの。DRUM TAOは和太鼓の魅力を世界に広げるべくグローバルに活躍の場を広げているが、現在のようなパンデミックが広がる状況では、世界ツアーを行うことは困難を極める。しかし、「水」と「スモーク」ならば、どこの国でも現地調達できる。そういった海外でのライブビューイングの可能性も視野に入れて企画されたのだという。
今回のイベントは、DRUM TAOの公式ファンクラブ向けに、座席数を限定し無料で開催されている。これは、助成金を受けての実験的プロジェクトだからこそ実現できたことではあるが、単に1回のプロジェクトだけて終わってしまっては、本来の意味のアーティスト活動の持続性には繋がらない。
IMAGICA GROUPビジネスディベロップメント部副部長の早川正祐さんも、「このようなライブビューイングに対し、チケット代をいくらいただくのが良いかは非常に難しい問題です」と頭を悩ませる。しかし、実際に体験をした方の意見では、コンサートと同等程度でも十分満足してもらえるのではないか、という手応えも感じているという。
映画館などでのライブビューイングそのものはコロナ禍以前からさまざまな取り組みがなされていたが、超高解像度かつステージセットにまでこだわったものは多くはない。IMAGICAはすでに寺田倉庫でロックバンド「MY FIRST STORY」の高精細ライブビューイングを開催、今後もいくつかのプロジェクトが進行中だという。新たなエンタメの可能性に期待したい。