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発表直後/発売間近の製品が続々

<ヘッドフォン祭>STAX、ミドルクラスの新ドライバーユニット/Crosszone、進化した頭外定位ヘッドホン第3弾

公開日 2021/04/24 21:04 編集部:成藤 正宣
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本日4月24日にオンラインで開催されたオーディオイベント「春のヘッドフォン祭2021 ONLINE」。本稿ではイベントの中から、STAX/トライオードの出展内容をお伝えする。

STAX

STAXは、昨日発表したばかりの新製品「SRM-400S」を出展。同社のイヤースピーカー(静電型ヘッドホン)の駆動に必要な“ドライバーユニット”の中でも、半導体回路を採用するタイプのミドルクラスという位置づけ。2015年に発売した「SRM-353X」の後継モデルにあたる。

STAXは、昨日発表された新ドライバーユニット「SRM-400S」を紹介

上位モデル「SRM-700S」の設計/製造技術を取り入れることで、さらなる音質向上を図ったことが特徴。組み合わせるイヤースピーカーは「SR-L700 MK2」「SR-L500 MK2」「SR-L300」などを想定している。

ミドルクラスの製品として「SR-L700 MK2」などとの組み合わせを想定しているという

なお、同じくミドルクラスのドライバーユニットとして、真空管回路を採用する兄弟モデル「SRM-500T」もラインナップ。出演した同社の清水氏によれば、国外では真空管モデル、国内では半導体モデルが好まれる傾向があるとのことだが、実際に聴いて好みの方を選んでほしいと語っていた。

兄弟モデルとして、真空管回路の「SRM-500T」もラインナップされている

トライオード

トライオードは、Crosszoneブランドから4月28日に発売予定の頭外定位ヘッドホン第3弾「CZ-8A」を出展。同社商品企画部長の西谷氏と技術部音響アドバイザーの浜田氏が製品の技術面を詳しく解説した。

来週4月28日発売の頭外定位ヘッドホン「CZ-8A」を紹介

最大の特徴は、ソフトウェア補正などデジタル技術を一切使わず、アナログ的な手法のみを用いていること。ハウジングには、23mmトゥイーター/40mmウーファーに加え、逆チャンネルの音を再生する35mmのドライバーユニットを搭載。その他にもドライバー背面の音を取り出すダクトやフィルターなどを配置することで音の届き方をコントロールし、スピーカー再生のような聴こえ方を自然に再現している。

CZ-8Aでは、ドライバー前方に新しく「波面コントロールガイド」を設置。ドライバーから球状に広がっていく音を、スピーカー再生音と同じような平面に近い形に整えて耳に届けることで、頭外定位のさらなる改善を実現したという。

音が耳に届く際の「波面」をスピーカー再生音に近づけることで、定位感をさらに向上させた

また、どれだけ広げても常に快適な側圧を保つヘッドバンドや、頭の形状に沿う立体的な形状のイヤーパッドなど、装着感にもこだわって設計されている。

技術を解説する同社技術部の浜田氏。音響だけでなく装着感に関わる設計もこだわったという

MCの野村ケンジ氏は音場表現の進歩に加え、第1弾モデル「CZ-1」の音質と第2弾モデル「CZ-10」の携帯性を併せ持ち、初めて試すのにも最適なモデルとコメントしていた。

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