アンビエントコンピューティング実現を目指す
Amazon「Echo Buds(第2世代)」発売開始。Alexa連携も強みの独自ANC完全ワイヤレス
Amazonは、ANC搭載完全ワイヤレスイヤホン「Echo Buds(第2世代)」を本日2月24日から発売開始する。価格はUSB-C充電ケースタイプが12,980円(税込)、ワイヤレス充電用ケース付きが14,980円(税込)。
Echo Buds(第2世代)は2021年4月に米国にて発売開始されており、先日2月16日に日本国内での展開が発表された。本体色はブラックとグレイシャーホワイトの2色をラインナップする。
第1世代からは約20%ほど小型化し、質量は5.7gと軽量化も実現。タッチセンサーを備えるフェイスプレート部にはAmazonの “スマイルロゴ” を刻印するなど、デザイン面でも変更が加えられた。このスマイルロゴを利用して、正しい向きになるように装着することで、ぴったりとしたフィット感が得られるという工夫でもある。
ドライバー構成も変更され、第1世代ではKnowles製デュアルバランスアーマチュアドライバーを採用していたが、Echo Buds(第2世代)ではφ5.7mmの高性能なダイナミックドライバーを搭載する。
重厚な低音、伸びのある高音を特徴としたチューニングを施し、全体的に歪みなく、明瞭でバランスのとれたサウンドを提供するとしている。イコライザー機能にも対応し、Alexaアプリから低音(ベース)/ミドル(中音)/トレブル(高音)の3つに分けて、それぞれ±6段階で好みに調整できる。
アクティブノイズキャンセリング機能も刷新した。第1世代ではBoseのノイズリダクションテクノロジーを搭載していたが、Echo Buds(第2世代)では、これまでのスマートスピーカーのオーディオ技術の蓄積をもとにカスタム設計したという、Amazon独自のANC技術を搭載。ノイズを低減することにより、耳への負担も軽減できるとしている。
イヤホンの内側にマイク1基、外側にビームフォーミングマイクを2基搭載しており、計3基のマイクを用いて環境ノイズを低減する仕組み。周囲の音に合わせて鼓膜内の音圧を推定し、逆の音声信号を生成して不要なバックグラウンドノイズを抑制する。第1世代とのノイキャン性能比較では、実質的に2倍のノイズ低減を実現できたとアピールする。
外音を取り込むアンビエントモードも備え、こちらはAlexaアプリから5段階で外音の取り込みレベルを調整できる。イヤホン本体の長押しでANC/アンビエントの切り替え操作が可能で、アプリ上での操作はもちろん、Alexaに話しかけて機能をONにすることもできる。
実際に試してみたところ、イヤホン長押しで操作すると、日本語音声で現在のモードをアナウンスしてくれる。「アレクサ、ノイズキャンセリングをオンにして」と話しかけると、「わかりました」の返事と同時にANC機能が有効になった。アプリで切り替えた際はANC/外音取り込みともに、ONにしてほんの数秒したのち効果が発揮されるようだ。
ANCの効果は、超強力というよりナチュラルな印象。オフィス環境下で使用してみたところ、空調やサーバーなどが発する環境音は抑えられ、人の声やタイピングの音などは少し軽くなりつつも聞こえている。アンビエントモードでも、最小レベルにすると、人の声などの聞こえ方、取り込み具合は同等のように聞こえたが、環境音も薄らと聞こえている。改めてANC機能では、不要な環境ノイズをしっかり把握して低減しているのだろうと実感できた。
一方のアンビエントモードは、最大レベルにすると、人の声などイヤホンをしていない時のようにクリア。環境音が少し高感度に感じられるが、もともとのパッシブな遮音性もあって低い帯域はあまり取り込まれないようだ。
同社はオンラインにて記者発表会を開催。アマゾンジャパン合同会社 Alexa インターナショナル シニアプロダクトマネージャー・児玉哲彦氏が登場し、Echo Buds(第2世代)の特徴を紹介するとともに、モデルによるデモンストレーションなどが行われた。
昨今のコロナ環境下においては、リモート環境の活用が拡がり、自宅や外出先など、場所を問わず音声コンテンツの利用やコミュニケーションの機会が増加。それに伴い高品質で快適なイヤホンの需要が高まっているという。
そうした中で、Echo Buds(第2世代)は、高品質なサウンド、高性能なノイズキャンセリング機能、Alexaによるハンズフリー操作の利便性を兼ね備えつつ、手頃な価格で提供。「さまざまなシーンで優れたオーディオ体験を実現する」モデルであり、需要に応える一台だと紹介された。
Bluetooth対応デバイスとのペアリングには、ケースに入れた状態で蓋を開けて、背面にあるボタンを3秒押してペアリングモードにした上で接続を行う。なお、Echo Buds(第2世代)のすべての機能を有効とするには、ペアリングの前に、スマートフォンのAlexaアプリを用いてセットアップしなくてはならない。つまりAmazonアカウント取得と、Alexaの利用設定が事前に必要となる。
また、PCとBluetooth接続して使う際には、音楽再生やANC機能などワイヤレスイヤホンとしての利用は可能だが、Alexaによるハンズフリー操作などは利用できないとのこと。Alexaの利用にはスマートフォンとのペアリングが必須としている。
Echo Buds(第2世代)では「優れたオーディオ体験」を実現するため、安定性と密閉性を両立しながら、装着感にこだわって設計したと説明。上述したように、イヤホン本体の小型化を実施しており、ノズルの長さを抑えて耳穴に入りすぎないショートタイプとし、外形サイズもよりコンパクトにしたことで、あらゆる耳に収まりのよい装着性を実現したという。
耳内の圧力を下げるベントも配置し、高い密閉性は保ちながらも圧迫感を抑制した快適な使用感を実現。また個々人の耳のサイズに合わせて装着感を最適化するため、イヤーチップは従来の3サイズから4サイズに増えて、フィット感の調整がさらにしやすくなった。加えて、2種類のウイングチップも同梱する。
さらに、Alexaアプリ上でイヤーチップのフィットテストも実施可能。イヤホンを耳に装着して行うことで、選択したイヤーチップやウイングチップを装着した状態での音響性能を確認し、左右それぞれ三段階でスコア表示してくれる。
イヤホンはフェイスプレートに内蔵したタッチセンサーから操作可能で、シングル/ダブル/トリプル/長押しの4パターンのジェスチャーに対して、音楽再生/一時停止、曲送り/戻し、通話応答/終了、ANC/アンビエントの切り替えのほか、Alexaの起動、音量調整、マイクオン/ミュートなど、さまざまな操作をアプリからカスタム設定できる。
イヤホンの着脱を内蔵センサーが検知し、イヤホンを外すと音楽などメディア再生が一時停止、装着すると再生を開始する。また片側のみの使用も可能で、左右いずれか取り出した方のイヤホンが自動的にスマートフォンに接続される。
Alexaによるハンズフリー操作では、声をかけることで通話をしたり、音楽の再生を指示したり、予定確認などのタスク管理、Alexa対応スマートホーム家電を操作するといったことが可能。2022年2月時点では4,000以上ものスキルが公開されており、他にもさまざまな機能を音声操作で体験することができる。
音楽再生面では、Echoシリーズとのシームレスな連携も特徴。Echoのスマートスピーカーを持っていれば、たとえば、外出先からEcho Buds(第2世代)で音楽を聴きながら帰宅し、家に着いたら「アレクサ、続きをかけて」と声をかければ、Echo Buds(第2世代)で聴いていた音楽の再生位置(一時停止した箇所)を保ったまま、スマートスピーカー側で再生することができる。同機能は、Amazon Musicはもちろん、Apple Musicなど他の音楽配信サービスでも利用可能とのこと。
イヤホン本体はIPX4の防滴仕様で、運動時の使用も可能。Alexaアプリのワークアウト機能も利用可能で、「アレクサ、ワークアウトを始めて」と声を掛ける(またはアプリから操作する)と運動情報を記録でき、ワークアウトプロフィールにて身長/体重を登録することで距離や消費カロリーも表示される。ほかアプリには「デバイスを探す」機能なども装備する。
プロセッサーにはRealtek「RTL8763C」を採用。Bluetoothはバージョン5.0に対応。なお、対応コーデックは公開されていない。
連続再生時間は、ANC/Alexaによるハンズフリー機能をONした状態で最大5時間(OFF時は最大6.5時間)、充電ケース併用で最大15時間(OFF時は最大19.5時間)。通話利用は最大4時間、ケース併用で最大12時間使用できる。また15分の充電で最大2時間の音楽再生ができる急速充電にも対応する。
また同社は、Echoシリーズを通して、IoTを活用したアンビエントコンピューティングの実現を目指しているとし、上述したような高品位なサウンド、さまざまな機能性、利便性を備えたEcho Buds(第2世代)は、その重要な一歩だとアピールした。
Echo Buds(第2世代)は2021年4月に米国にて発売開始されており、先日2月16日に日本国内での展開が発表された。本体色はブラックとグレイシャーホワイトの2色をラインナップする。
第1世代からは約20%ほど小型化し、質量は5.7gと軽量化も実現。タッチセンサーを備えるフェイスプレート部にはAmazonの “スマイルロゴ” を刻印するなど、デザイン面でも変更が加えられた。このスマイルロゴを利用して、正しい向きになるように装着することで、ぴったりとしたフィット感が得られるという工夫でもある。
ドライバー構成も変更され、第1世代ではKnowles製デュアルバランスアーマチュアドライバーを採用していたが、Echo Buds(第2世代)ではφ5.7mmの高性能なダイナミックドライバーを搭載する。
重厚な低音、伸びのある高音を特徴としたチューニングを施し、全体的に歪みなく、明瞭でバランスのとれたサウンドを提供するとしている。イコライザー機能にも対応し、Alexaアプリから低音(ベース)/ミドル(中音)/トレブル(高音)の3つに分けて、それぞれ±6段階で好みに調整できる。
アクティブノイズキャンセリング機能も刷新した。第1世代ではBoseのノイズリダクションテクノロジーを搭載していたが、Echo Buds(第2世代)では、これまでのスマートスピーカーのオーディオ技術の蓄積をもとにカスタム設計したという、Amazon独自のANC技術を搭載。ノイズを低減することにより、耳への負担も軽減できるとしている。
イヤホンの内側にマイク1基、外側にビームフォーミングマイクを2基搭載しており、計3基のマイクを用いて環境ノイズを低減する仕組み。周囲の音に合わせて鼓膜内の音圧を推定し、逆の音声信号を生成して不要なバックグラウンドノイズを抑制する。第1世代とのノイキャン性能比較では、実質的に2倍のノイズ低減を実現できたとアピールする。
外音を取り込むアンビエントモードも備え、こちらはAlexaアプリから5段階で外音の取り込みレベルを調整できる。イヤホン本体の長押しでANC/アンビエントの切り替え操作が可能で、アプリ上での操作はもちろん、Alexaに話しかけて機能をONにすることもできる。
実際に試してみたところ、イヤホン長押しで操作すると、日本語音声で現在のモードをアナウンスしてくれる。「アレクサ、ノイズキャンセリングをオンにして」と話しかけると、「わかりました」の返事と同時にANC機能が有効になった。アプリで切り替えた際はANC/外音取り込みともに、ONにしてほんの数秒したのち効果が発揮されるようだ。
ANCの効果は、超強力というよりナチュラルな印象。オフィス環境下で使用してみたところ、空調やサーバーなどが発する環境音は抑えられ、人の声やタイピングの音などは少し軽くなりつつも聞こえている。アンビエントモードでも、最小レベルにすると、人の声などの聞こえ方、取り込み具合は同等のように聞こえたが、環境音も薄らと聞こえている。改めてANC機能では、不要な環境ノイズをしっかり把握して低減しているのだろうと実感できた。
一方のアンビエントモードは、最大レベルにすると、人の声などイヤホンをしていない時のようにクリア。環境音が少し高感度に感じられるが、もともとのパッシブな遮音性もあって低い帯域はあまり取り込まれないようだ。
同社はオンラインにて記者発表会を開催。アマゾンジャパン合同会社 Alexa インターナショナル シニアプロダクトマネージャー・児玉哲彦氏が登場し、Echo Buds(第2世代)の特徴を紹介するとともに、モデルによるデモンストレーションなどが行われた。
昨今のコロナ環境下においては、リモート環境の活用が拡がり、自宅や外出先など、場所を問わず音声コンテンツの利用やコミュニケーションの機会が増加。それに伴い高品質で快適なイヤホンの需要が高まっているという。
そうした中で、Echo Buds(第2世代)は、高品質なサウンド、高性能なノイズキャンセリング機能、Alexaによるハンズフリー操作の利便性を兼ね備えつつ、手頃な価格で提供。「さまざまなシーンで優れたオーディオ体験を実現する」モデルであり、需要に応える一台だと紹介された。
Bluetooth対応デバイスとのペアリングには、ケースに入れた状態で蓋を開けて、背面にあるボタンを3秒押してペアリングモードにした上で接続を行う。なお、Echo Buds(第2世代)のすべての機能を有効とするには、ペアリングの前に、スマートフォンのAlexaアプリを用いてセットアップしなくてはならない。つまりAmazonアカウント取得と、Alexaの利用設定が事前に必要となる。
また、PCとBluetooth接続して使う際には、音楽再生やANC機能などワイヤレスイヤホンとしての利用は可能だが、Alexaによるハンズフリー操作などは利用できないとのこと。Alexaの利用にはスマートフォンとのペアリングが必須としている。
Echo Buds(第2世代)では「優れたオーディオ体験」を実現するため、安定性と密閉性を両立しながら、装着感にこだわって設計したと説明。上述したように、イヤホン本体の小型化を実施しており、ノズルの長さを抑えて耳穴に入りすぎないショートタイプとし、外形サイズもよりコンパクトにしたことで、あらゆる耳に収まりのよい装着性を実現したという。
耳内の圧力を下げるベントも配置し、高い密閉性は保ちながらも圧迫感を抑制した快適な使用感を実現。また個々人の耳のサイズに合わせて装着感を最適化するため、イヤーチップは従来の3サイズから4サイズに増えて、フィット感の調整がさらにしやすくなった。加えて、2種類のウイングチップも同梱する。
さらに、Alexaアプリ上でイヤーチップのフィットテストも実施可能。イヤホンを耳に装着して行うことで、選択したイヤーチップやウイングチップを装着した状態での音響性能を確認し、左右それぞれ三段階でスコア表示してくれる。
イヤホンはフェイスプレートに内蔵したタッチセンサーから操作可能で、シングル/ダブル/トリプル/長押しの4パターンのジェスチャーに対して、音楽再生/一時停止、曲送り/戻し、通話応答/終了、ANC/アンビエントの切り替えのほか、Alexaの起動、音量調整、マイクオン/ミュートなど、さまざまな操作をアプリからカスタム設定できる。
イヤホンの着脱を内蔵センサーが検知し、イヤホンを外すと音楽などメディア再生が一時停止、装着すると再生を開始する。また片側のみの使用も可能で、左右いずれか取り出した方のイヤホンが自動的にスマートフォンに接続される。
Alexaによるハンズフリー操作では、声をかけることで通話をしたり、音楽の再生を指示したり、予定確認などのタスク管理、Alexa対応スマートホーム家電を操作するといったことが可能。2022年2月時点では4,000以上ものスキルが公開されており、他にもさまざまな機能を音声操作で体験することができる。
音楽再生面では、Echoシリーズとのシームレスな連携も特徴。Echoのスマートスピーカーを持っていれば、たとえば、外出先からEcho Buds(第2世代)で音楽を聴きながら帰宅し、家に着いたら「アレクサ、続きをかけて」と声をかければ、Echo Buds(第2世代)で聴いていた音楽の再生位置(一時停止した箇所)を保ったまま、スマートスピーカー側で再生することができる。同機能は、Amazon Musicはもちろん、Apple Musicなど他の音楽配信サービスでも利用可能とのこと。
イヤホン本体はIPX4の防滴仕様で、運動時の使用も可能。Alexaアプリのワークアウト機能も利用可能で、「アレクサ、ワークアウトを始めて」と声を掛ける(またはアプリから操作する)と運動情報を記録でき、ワークアウトプロフィールにて身長/体重を登録することで距離や消費カロリーも表示される。ほかアプリには「デバイスを探す」機能なども装備する。
プロセッサーにはRealtek「RTL8763C」を採用。Bluetoothはバージョン5.0に対応。なお、対応コーデックは公開されていない。
連続再生時間は、ANC/Alexaによるハンズフリー機能をONした状態で最大5時間(OFF時は最大6.5時間)、充電ケース併用で最大15時間(OFF時は最大19.5時間)。通話利用は最大4時間、ケース併用で最大12時間使用できる。また15分の充電で最大2時間の音楽再生ができる急速充電にも対応する。
また同社は、Echoシリーズを通して、IoTを活用したアンビエントコンピューティングの実現を目指しているとし、上述したような高品位なサウンド、さまざまな機能性、利便性を備えたEcho Buds(第2世代)は、その重要な一歩だとアピールした。